PRO ONLYコードの選び方|赤・青・緑の違いと打感を徹底比較

ゴルフのスコアを縮めるために、最も練習が必要で、かつ最も奥が深いのがパッティングです。

多くのゴルファーがパター本体の性能やデザインにはこだわりますが、実は「手とパターを繋ぐ唯一の接点」であるグリップの重要性を見落としがちです。
プロゴルファーの世界では、グリップの太さが数ミリ変わるだけで、あるいは素材が少し硬くなるだけで、ストロークの質が劇的に変化することが常識となっています。

ゴルフプライド(Golf Pride)が提供する「PRO ONLY(プロ・オンリー)コード」シリーズは、まさにその「ミリ単位のこだわり」を形にした究極のパターグリップです。

このシリーズには、赤(レッドスター)、青(ブルースター)、緑(グリーンスター)という3つのモデルが存在し、それぞれが異なる役割を持っています。

本記事では、あなたが「どの色を選べば、もっとパットが入るようになるのか」という疑問に答えるため、その違いと選び方を徹底的に解説します。

目次

【結論】あなたに最適なPRO ONLYコードはこれ!タイプ別診断

パターグリップを選ぶ際、多くの人は「なんとなく握り心地が良いから」という理由で決めてしまいます。

しかし、PRO ONLYコードシリーズの真価は、あなたの「ストロークの悩み」を物理的に解決する点にあります。
このシリーズは、手の感覚をどれだけ活かしたいか、あるいは手首の動きをどれだけ抑えたいかによって、選ぶべきモデルが明確に分かれています。

まず冒頭で、あなたがどの色を選ぶべきか、その答えを提示します。

パッティングのタイプや悩みは人それぞれですが、この診断を参考にすれば、迷うことなく自分にぴったりの一本を見つけることができるはずです。

操作性の「レッド」、安定感の「グリーン」、万能の「ブルー」

結論からお伝えすると、3つのモデルは「太さ」の違いだけでなく、「どうやってパターを動かしたいか」という制御方法で選ぶべきです。

結論

指先の繊細な感覚を大切にしたい人:「レッド」
最も細身で、伝統的なピストルのような形をしています。
自分の手でフェースを自由に操り、イン・トゥ・インの軌道でボールを捕まえたいゴルファーに、これ以上の選択肢はありません。

■オートマチックにストロークしたい人:「グリーン」

反対に、手首が余計な動きをしてしまい、ショートパットを引っかけてしまうことに悩んでいるなら「グリーン」が救世主となります。シリーズ中で最も太く、断面が四角形に近い形をしています。
これにより、手首の動きを物理的にロックし、肩の回転だけで打つ「オートマチックなストローク」を強力にサポートしてくれます。

■上記2つのいいとこ取りしたい人:「ブルー」

これら二つの良いとこ取りをしたい、あるいは標準的なパターから違和感なく移行したいという方には「ブルー」が正解です。
手のひら全体でしっかりとホールドでき、操作性と安定性のバランスが極めて高い万能モデルです。

以下の表は、3つのモデルの推奨タイプをまとめたクイック比較表です。

モデル(カラー)容量(cc)ストロークの性格こんな悩みにおすすめ推奨タイプ
レッドスター72cc操作性・感性重視・距離感が合わない
・フェースを開閉したい
感覚派
ブルースター81cc安定・万能・ホールド感・構えがしっくりこない
・スクエアに保ちたい
中間・バランス派
グリーンスター88cc安定・抑制重視・ショートパットで手が動く
・引っかけが出る
安定・オートマチック派

PRO ONLY コード(Cord)シリーズの基本スペックと特徴

ゴルフプライドというブランドは、世界中のツアープロから絶大な信頼を寄せられています。

その歴史は革新的で、かつて革製が主流だったグリップ界に「ラバー(ゴム)」という素材を持ち込み、ゴルフの歴史を塗り替えました。PRO ONLYシリーズは、そのゴルフプライドが「現代のツアーで勝てる形状」を追求して開発したコレクションです。

特に「コード(Cord)」モデルは、通常のラバーモデルとは一線を画す、非常に硬派な仕様となっています。

なぜ、多くのプロや上級者が、あえて少し硬い「コード入り」を選ぶのでしょうか。
そこには、スコアに直結する合理的な理由があります。

コード入りならではの「硬質な打感」と「圧倒的な滑りにくさ」

コード(糸)が混入されている最大のメリットは、ラバー単体では決して出すことができない「剛性感」と「フィードバックの純度」です。
通常のラバーグリップは、ゴムのクッション性が衝撃を吸収してしまいます。これは「優しさ」とも言えますが、繊細な感性を持つプレーヤーにとっては「情報がぼやける」原因にもなります。

コード入りモデルは、インパクトの瞬間の衝撃を手のひらへとダイレクトに伝えてくれます。
これにより、「今のは少し芯を外した」「今の転がりはイメージ通りだった」という情報が瞬時に脳へ送られ、次のパットへの微調整が可能になるのです。

また、実用面での最大の強みは「全天候型」のグリップ力です。
夏場の激しい汗や、突然の雨。通常のラバーであればヌルヌルと滑ってしまうような状況でも、混入された綿糸が水分を吸い込み、驚異的な摩擦力を維持します。

この「どんな状況でも滑らない」という安心感は、プレッシャーのかかる場面で、グリップを緩めることなく、かつリラックスしてストロークするために必要不可欠な要素です。

通常のPRO ONLY(ラバー)との違いと使い分け

通常のラバーモデルは「しっとりとした吸い付くような密着感」が魅力です。これは手のひらに馴染みやすく、心地よい柔らかさを提供します。
一方で、今回ご紹介しているコード入りモデルは「カチッとしたホールド感」が際立ちます。

素材が硬いということは、ストローク中にグリップ自体が捻じれたり、遊びが出たりしにくいということです。これにより、パターヘッドの重量や慣性をより敏感に感じ取ることができるようになります。

上級者の間では、パターヘッドの素材やボールの硬度に合わせてグリップを使い分けるというテクニックも存在します。

  • コード入りを選ぶ: 柔らかいインサート(樹脂)が入ったパターや、非常にソフトな打感のボールを使用している場合。
    グリップ側を硬くすることで、全体的なフィーリングのバランスが整い、タッチが出しやすくなります。
  • ラバーを選ぶ: ステンレスや銅の削り出しのような硬い打感のパターを使用している場合。グリップ側で少し衝撃を和らげることで、過度な刺激を抑え、マイルドな打感を演出できます。

このように、単なる色の違いではなく、素材の性質を理解することで、あなたの武器としてのパターをさらに高いレベルへ引き上げることができるのです。

【徹底比較】赤・青・緑の形状・重量・フィーリングの差

PRO ONLYコードシリーズの最大の特徴は、モデルごとに全く異なる「断面形状」を採用している点です。
この形状の違いは、人間工学に基づいた設計となっており、握った瞬間に手のひらへの力の入り方や、手首の稼働範囲を劇的に変化させます。

レッドスター(72cc)|操作性と感性を最大化するピストル型

引用:PRO ONLY コード 72ccレッド

シリーズ中、最もスリムで伝統的な「レッドスター」は、名機と呼ばれる歴代のパターグリップを彷彿とさせるピストル形状をベースにしています。

レッドスター

形状の特徴

断面を上から見ると、正面は平らですが、背面(指側)は丸みを帯びた形をしています。
また、グリップの上部(左手のヒール部分が当たる場所)が少し後ろに突き出しており、これが「ピストル」と呼ばれる所以です。

ストロークへの影響

指先でグリップを包み込みやすく、フェースの開閉を自分の意思で行いたいゴルファーに最適です。
特に、イン・トゥ・インの円軌道を描くストロークをする際、この細身の形状は手の動きを邪魔しません。

筆者の本音レポート

実は私、男性としてはかなり手が小さい方なのですが、このレッドスターは「抜群にフィット」しました。
多くのグリップは握らされている感覚があるのですが、これは自分の手の一部になったような一体感があります。 特筆すべきは距離感です。手にボールを打った時の打感が「ビンビン」に伝わってきます。

繊細なタッチが必要な速いグリーンでも、自分のイメージした通りの強さで打ちやすく、距離感を合わせるのが非常に楽になりました。

ブルースター(81cc)|掌にフィットするワイドピストル形状

引用:PRO ONLY コード 81cc ブルー

「ブルースター」は、レッドの繊細さとグリーンの安心感を、魔法の配合でミックスしたようなモデルです。

ブルースター

■形状の特徴

背面(指側)が平らに近い、少し角張った三角形に近い形をしています。
レッドよりも横幅が広く、手のひら全体でパターを支えている感覚が強まります。

ストロークへの影響

背面の「角」が指の関節にしっかりと引っかかるため、無意識にフェースの向きを正しくセットできます。
ターゲットに対してパターを真っ直ぐ、スクエアに構え続けたい人にとって、この形状は大きな自信に繋がります。

筆者の本音レポート

昔から「手が小さい」とよくいじられてきた私にとって、このブルースターは正直に言うと「やや大きく」感じました。

手のひら全体で握る感覚は強まりますが、少し指が余るような違和感があったのも事実です。
ただ、方向性の安定感は凄いです。ターゲットに対して真っ直ぐ打ち出すことに関しては、レッドスターよりも確実に優れています。

その一方で、レッドに比べると打感の情報が少しマイルドになるため、距離の感覚を出すのには少し慣れが必要という印象を受けました。

グリーンスター(88cc)|手首の悪さを封じる最大ボリューム

引用:PRO ONLY コード 88cc グリーン

シリーズで最も太く、圧倒的な存在感を放つのが「グリーンスター」です。太いグリップは、ただ握りやすいだけでなく、物理的に「手首を動かさないようにする」という強力な効果があります。

ブルースター

■形状の特徴

断面は四角形(スクエア)に近い、丸みを帯びたオーバル(楕円)形状をしています。手のひらの付け根でしっかりとグリップを挟み込むような握り方が自然にできるため、指先に余計な力が入りません。

ストロークへの影響

振り子のような、ストレート・トウ・ストレートの軌道をサポートします。ショートパットのプレッシャーで手が震えたり、無意識に手首をこねてしまったりする人にとって、このグリーンの太さは「強制的な矯正ギプス」のような役割を果たしてくれます。

筆者の本音レポート

私のような手の小さいプレイヤーにとっては、まさに「最大ボリューム」という言葉がぴったりの、かなり大きめなグリップでした。

実際に打ってみると、手が返しにくいせいか、右への打ち出し(プッシュアウト)が増えてしまう場面がありました。
手の小ささが災いして、コントロールしきれなかったのかもしれません。

ただし、一般的な手の大きさの方であれば、この太さとズッシリとした重さ(カウンターバランス効果)が相まって、打ち出しの方向性は極めて安定するはずです。

手首が暴れてしまう自覚がある方には、これ以上ない武器になると感じました 。

以下の表は、これら3モデルの「断面形状」や「重量」を網羅した詳細比較表です。

項目レッドスターブルースターグリーンスター
容量(cc)72cc81cc88cc
参考重量74.5g83.5g – 88g88g – 90g
断面の愛称ピストル(伝統)アングラー(角)オーバル(楕円)
前面形状アーチ型パドルワイドフラットパドルアーチ型パドル
背面形状丸みを帯びたラウンド指が掛かる角型大きな楕円
手首の動き活かしやすい安定させやすい抑制しやすい

【独自視点】交換前に知っておくべき「重量バランス」の注意点

グリップを交換することは、単に握り心地を変えるだけではありません。
パター全体の「重さのバランス」を書き換える行為です。PRO ONLYコードは一般的なグリップよりも重いため、装着するとパターの振った時の感じ方が劇的に変わります。

カウンターバランス効果がストロークに与える影響

パターのヘッドが重く、グリップ側が軽い状態を「ヘッドが効いている」と言います。一方で、PRO ONLYコードのように重いグリップを装着すると、重心が手元側にやってきます。これを「カウンターバランス」と呼びます。

このカウンターバランス状態には、驚くべきメリットがあります。
手元が重くなることで、ストローク中の手の震えやフラつきが抑えられ、スムーズなテークバックが可能になるのです。多くのプロがグリップの中に重りを入れるのは、この「手元の安定感」を求めているからです。

ただし、注意点もあります。
手元が重くなりすぎると、今度はパターヘッドの重さを感じにくくなります。ヘッドの重みを利用して打ちたい人にとっては、「パターが軽くなりすぎて、どこにあるかわからなくなった」という違和感に繋がる可能性があります。

特に、軽いヴィンテージパターや、元々ヘッド重量が軽いモデルに装着する際は注意が必要です。

市販パターとの相性とカスタマイズのヒント

あなたの今使っているパターとの相性をチェックしてみましょう。

最近のスコッティキャメロンやオデッセイなどのように、ヘッドに重いウェイトが付いているタイプ(350g以上)であれば、PRO ONLYコードとの相性は抜群です。ヘッドの重さに負けないくらい手元もしっかり重くなるため、パター全体が非常に安定した「振り子」になります。

もし、グリップを変えてみて「ヘッドが軽すぎて打ちにくい」と感じたら、解決策は簡単です。ヘッドのソール(底)の部分に、3g〜5g程度の「鉛(なまり)」を貼ってみてください。

鉛の貼り方のコツ

右へのミスが多い人はトウ(先)側に、左へのミス(引っかけ)が多い人はヒール(手前)側に貼ると、ミスの傾向も修正できます。

このように、グリップの重さを利用して、自分だけの「究極のバランスパター」を作り上げることが、パット数激減への最大の近道となるのです。

PRO ONLY コードに関するよくある質問(Q&A)

新しいグリップに変えようとするとき、誰もが感じる不安や、使い始めてから気づく疑問にお答えします。
特にコード入りモデル特有の注意点を知っておくことで、購入後の満足度がさらに高まります。

コード入りは手が痛くなったり、グローブを傷めたりしない?

結論から言うと、心配ありません。

コード(綿糸)が混ざっているため、確かにラバー100%のモデルに比べるとザラつきはありますが、PRO ONLYシリーズは「ブラッシュド加工」という、表面を起毛させる処理がされています。

これにより、手に刺さるような硬さはなく、むしろ「心地よいしっかり感」として感じられます。

ただし、雨の日に滑らないための強い摩擦があるため、非常にデリケートなグローブを使用している場合は、通常よりも少しだけ摩耗が早くなる可能性はあります。

グリップを長持ちさせるためのメンテナンス方法は?

コード入りグリップは、糸の隙間に手の汗や皮脂、土などの汚れが溜まりやすいという特徴があります。

そのままにしておくと、コードが目詰まりしてしまい、せっかくの滑り止め効果が落ちてしまいます。

週に一度程度、中性洗剤を薄めたぬるま湯と、古くなった歯ブラシなどで優しく表面をこすり洗いしてください。その後、乾いた布で水分を拭き取り、陰干しするだけで、驚くほどグリップ力が復活し、新品のような使い心地が長く続きます。

初心者でもコード入りを使ってメリットはある?

初心者の人ほど、コード入りの恩恵は大きいです。

初心者はパッティング時に「滑るのが怖い」という不安から、無意識にグリップを強く握りすぎてしまい、それがストロークを硬くする原因になります。

コード入りなら、軽く添えるだけで絶対に滑らないという安心感があるため、リラックスして肩の力で打つ感覚を養うことができます。

交換するときに「裂けやすい」って聞いたけど本当?

これは注意が必要です。コード入りモデルは、通常のラバーグリップよりも伸びにくい素材です。そのため、自分で交換する際に無理やりシャフトに押し込もうとすると、入り口の部分が裂けてしまうことがあります。

失敗しないコツとして交換用の溶剤(スプレー)を、これでもかというくらい多めに使って、滑りを良くしてから一気に差し込むのがコツです。
もし自分で行うのが不安なら、ゴルフショップの工房に依頼することをお勧めします。その数百円の工賃で、大切なグリップを台無しにするリスクを回避できます。

詳細は以下でも解説してます。

まとめ:PRO ONLY コードで理想のタッチを手に入れる

本記事では、ゴルフプライドの「PRO ONLY コード」の3つのモデル(赤・青・緑)の違いと、それぞれの選び方について深く解説しました。

形状の違いは、単なる見た目の好みではなく、あなたのストロークそのものを変える力を持っています。

まとめ
  • 手の感覚を大事にしたい、操作したいなら「レッド」
  • 構えの安定感と、ミスへの強さを両立したいなら「ブルー」
  • 手首の悪さを封じ、オートマチックに打ちたいなら「グリーン」

そして、コード(糸)がもたらす硬質な打感と鉄壁のグリップ力は、あなたに「どんな距離でも入る気がする」という究極の自信を与えてくれるはずです。

パターグリップは、ゴルフクラブの中で最も安価に、かつ劇的に性能を向上させることができるパーツです。

まずは自分の今のストロークを振り返り、今のパターを「どう変えたいか」を明確にしてください。
そうすれば、自ずと選ぶべき色のスターが見えてくるはずです。最適な一本を手にし、次のラウンドで同伴者を驚かせるようなパッティングを手に入れてください。

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