小さなカップインの世界で、フェースの向きや転がり一つでスコアが大きく変わる。そんなプレッシャーを感じながらパットに臨んだ経験はありませんか? ODYSSEY VERSA #1は、黒と白の縦長コントラストアライメントをヘッド上面に大胆にあしらい、視覚的なガイドとしてあなたのフェース向きを自然にスクエアへと誘導します。インサートには世界的評価を得る「White Hot」を採用し、しなやかな反発と静かな打感がストロークのリズムを滑らかに整え、一打一打の自信を支えてくれるのです。 2013年1月のデビュー以来、PGAツアーのLudvig Aberg選手やJLPGAの西村優菜プロらが実戦で活用し、その高いセットアップ精度と転がり安定性を証明。 現在は製造終了モデルながら、中古市場では5,000~14,000円ほどで流通し、手頃な価格でプロ仕様の性能を手に入れられる点も大きな魅力です。33/34/35インチから選べる長さと非フェースバランス設計が生む慣性モーメントの高さは、インサイドインの軌道を描くストロークに最適で、あらゆるスイングタイプにフィットします。 本記事中古品購入時のコンディション選びや左利きモデルの希少性にも触れ、狙うべきポイントを具体的にアドバイスします。 実際のユーザー口コミや筆者20年の試打レビュー、メリット・デメリットを余すところなく紹介し、あなたのパットに革命をもたらす相棒としての一振りを見つける手助けをいたします。ここから始まる新たなパット体験に、どうぞご期待ください。
特徴・スペック

メーカー | キャロウェイ(オデッセイ) |
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シリーズ | VERSA(ヴァーサ) |
発売日 | 2013年1月26日 |
新品価格 | 約44,000円 |
中古最安値 | 約5,000円 |
中古最高値 | 約14,000円 |
ヘッドの形状 | ピンタイプ |
ヘッドの素材 | ステンレススチール(White Hotインサート装着) |
ヘッドの重量 | 340 |
ネックの形状 | ショートスラントネック |
シャフトの素材 | スチール |
ロフト角 | 3 |
シャフトの長さ | 33〜35インチ |
※中古最安値、中古最高値は2025年4月時点
ODYSSEY(オデッセイ)のマレット型パター「VERSA(ヴァーサ) #1」は、ヘッドの上面に黒白コントラストの縦長アライメントラインが施された特徴的なデザインです。フェースには世界的に評価の高い「White Hot」インサートを採用し、打感は非常に柔らかく静か。
ヘッド素材はステンレススチール(軟鉄削り出しの「METAL X MILLED」モデルもあり)で、33/34/35インチの長さが選べます。構えやすい縦長のシェイプで、ショートスラントネック(フルシャフトオフセット)を採用しており、非フェースバランス設計のためインサイドイン軌道のストロークに向いています。初出は2013年1月26日で、価格はオープン(発売当時は定価約44,000円の報道もあります)ですが、中古市場では約5,000円~14,000円ほどで取引されています。
ツアープロ使用例
ODYSSEY VERSA #1はツアープロにも愛用者がいます。米ツアーではLudvig Aberg選手(2024-25年シーズン) が「White Hot VERSA #1」を使用しています。日本女子プロでは、オデッセイのスタッフ契約選手である西村優菜プロ、上田桃子プロ、河本結プロらが新型「WHITE HOT VERSA(ヴァーサ)」を実際のラウンドで使っており、いずれも高いセットアップ精度を実感しています。また、キャロウェイ公式も「2022年ZOZOチャンピオンシップ優勝者もVERSAモデルを使用した」と報じており、ツアーレベルでも高い評価を得ていることがわかります。
Ludvig Aberg(ルドビッグ・エイバーグ)
PGAツアー選手。「White Hot VERSA #1」を使用(2025年2月実績)。
西村優菜、上田桃子、河本結
日本女子プロ(JLPGA)。2023年発売の「WHITE HOT VERSA」縦型モデルをテスト使用。
一般ユーザーの口コミ・レビューまとめ
実際のユーザーからは、特に構えやすさ・方向性の良さが高く評価されています。縦に走る白黒ラインのおかげでセットアップが楽になり、まっすぐターゲットを狙いやすいと好評です。実際、「白いストライプがあることでセットアップしやすく、方向性は抜群によくなった」という声や、「ヘッドが重いのでよく転がり、まっすぐ構えられる」といった意見があり、安定した転がり感も支持されています。
一方で、打感については意見が分かれます。White Hotのインサートは非常に柔らかく、慣れるまでは「打感がぼやける」「硬いボールの硬さを感じにくい」といった声が上がります。ヘッド重量がある分、強く打つと予想以上に転がりすぎる場合もあり、タッチにはやや慣れが必要です。
良い口コミ
縦長の白黒アライメントで構えやすく方向性が向上、ヘッド重量で転がり安定、柔らかいWhite Hotインサートで打感が心地よい。
悪い口コミ
White Hotインサートは非常に柔らかいためフィードバックが薄く感じやすい、ヘッドが重く距離が出やすい(短距離ではオーバーしやすい)。
筆者試打インプレッション(筆者: ゴルフ歴20年・平均スコア80台)

筆者もコースで実際にVERSA #1を試打しました。まず、アドレス時の安心感が印象的です。黒と白のラインが目に飛び込んでくるので自然とターゲットに照準を合わせやすく、無駄なくヘッドを狙いに向けられました。特に横型デザインにはない「縦型」アライメントの効果を実感でき、球ではなくカップの方向に構えられる感覚があります。ストロークすると、深めのヘッドと重めのバランスでインパクトが安定し、低い転がりでグリーン上を滑るようにボールが進みます。White Hotインサートらしい柔らかいフィーリングは好印象で、パットがやさしいタッチで打てます。
ただし、ソフトなインサートゆえにインパクトの「カツン」という明確な手応えは少なく、最初は少し不思議な感覚がありました。ミドルパット以上の距離感を出す際は、いつもの感覚よりも抑え気味に打ったほうがフィニッシュの位置が合いました。また、ヘッド重量の影響でややオーバーしやすいため、短いパットでは軽い力加減が必要でした。総じて、構えやすさと安定性は抜群なので、丁寧なストロークを心がければ十分に扱える印象です。特にジャストミートしたときは直進性が高く、パワーロスなくボールが押し出せます。
メリット・デメリット
メリット
高コントラストの縦型アライメントでセットアップの正確性が向上し、ミスが減る。White Hotインサートならではの柔らかい打感で安心感がある。ヘッド重量で転がりは安定し、大きな慣性モーメントでブレにくい。デザイン面でもオデッセイらしい高級感がある。
デメリット
非常にソフトな打感ゆえにフィードバックが乏しく、慣れないと「どのくらいの力で打ったか」がわかりにくい。ヘッドが重く距離が出やすいため、短距離のパットでは繊細な力加減が求められる。グリップ(標準のVERSAグリップ)が細めで夏場には滑りやすいと感じる意見もあります。
製造終了モデルなので新品は入手困難であり、正規品でも中古価格が商品状態で変動しやすい点も留意が必要です。
購入前に気になること
アライメントライン(縦型黒白ライン)の効果は?
高いコントラストでフェース向きが分かりやすく、カップに向けてヘッドをセットしやすくなります。実際にプロや上級者のテストでは、一発でフェースがカップに向いたと報告されるほど、方向性の改善に役立ちます。
どんなストロークタイプに向いている?
VERSA #1は非フェースバランス設計なので、インサイドイン(イン・トゥ・イン)型のストロークに適しています。アークを描くようなストロークでも違和感なく打てるモデルです。
White Hotインサートは硬いボールにも適する?
White Hotは非常にソフトな感触で、一般的なゴルフボールや低スピンボールでも打感があまり硬さを感じさせません。硬いボールでも打感はやや鈍感になりますが、逆に言えば安定した打ち出しが得やすいと言えます。ただし好みは分かれるので、可能ならショップで試打してからの購入をおすすめします。
左打ち用モデルはありますか?
原則としてこのVERSA #1は右利き用が基本ですが、限定的に左用34インチのみが発売されていました。中古で見つければ左打ちの方も手に入れることができます。
どんな人におすすめ?
VERSA #1は方向性と安定性を重視するゴルファーに最適です。
具体的には、セッティングで迷いがちな方や、パットの構えを改善したいアマチュアゴルファー(特にスコアが80~90台の中級者)に向いています。オデッセイらしい柔らかい打感を好む方、マレット型の安心感が欲しい方にもおすすめです。一方で、「パコンとした打感が好き」「軽いヘッドで距離感を出したい」という方には向かないかもしれません。
またデザイン面では、縦型ラインによってヘッドが通常よりもややコンパクトに見えるため、集中力を高めたいゴルファーにも好評です。初心者にも扱えますが、まずは練習グリーンで方向性と打感に慣れることをお勧めします。
記事まとめ
ODYSSEY VERSA #1は、黒白コントラストの縦長アライメントと柔らかなWhite Hotインサートを特徴とするマレット型パターです。多くのユーザーが構えやすさ・方向性の良さを評価しており、ツアープロ(Ludvig Aberg選手など)にも使用例があります。
一方で打感の柔らかさゆえにフィードバックが薄く感じられる点には注意が必要です。メリットはセットアップ精度と転がりの安定性、デメリットは打感の鈍さとヘッド重量による距離感の調整難度です。購入前にはFAQやユーザー評を参考にし、自分のストロークタイプや好みに合うかを確認すると良いでしょう。本記事がオデッセイ ヴァーサ #1の理解の一助となれば幸いです。
比較的安価に買い求めやすいので、ぜひ一度購入して試してみることをおすすめします。