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TOULONのマイアミH1を徹底解説|スペックや評価も紹介

TOULON(トゥーロン)からの新たな大型マレット「TOULON マイアミH1」。その存在を知り、洗練された雰囲気と名前に心を惹かれつつも、

「一体どんな形状で、どんな性能なんだろう?」
「ラスベガスやアルカトラズとは何が違うの?」
「大型マレットにH1ネックって、どういうストロークに合う?」
「正直、価格に見合うだけの特別な魅力はあるの…?」

…まだ少ない情報の中で、そんな期待と疑問が渦巻いているのではないでしょうか。高価な買い物だからこそ、確かな情報が欲しいですよね。

この記事は、そんなあなたのために「TOULONマイアミH1」を徹底的に解説していきます。

最新モデルの新形状「マイアミ」の詳細、特徴とされる「前重心設計」の効果、アーク軌道に適した「H1ネック」との相性、そして多くのゴルファーが期待するトゥーロンならではの打感や転がりについて、現在入手可能な情報を徹底的に分析し、どこよりも詳しく解説します。

さらに、既存のトゥーロン大型マレットとの比較を通じて、マイアミH1ならではのポジショニングや考えられるメリット・デメリットにも迫ります。この記事を最後まで読めば、情報不足からくる不安は解消され、「マイアミH1」があなたの求める最高の1本となり得るか、その確かな輪郭が見えてくるはずです。

目次

TOULONのマイアミH1(パター)のスペック詳細

TOULONのマイアミH1の写真
引用:Miami H1(マイアミ・H1)34inch|TOULON GOLF JAPAN
     
メーカーTOULON
シリーズ25 Collection
発売日2025年2月26日
新品価格170,500円
中古最安値-
中古最高値-
ヘッドの形状ネオマレットタイプ
ヘッドの素材304ステンレススチール(ヘッド本体、精密削り出し) + 6061アルミニウム(ソールプレート)
ヘッドの重量365g
ネックの形状H1 (クランクホーゼル / Plumber Neck)
シャフトの素材スチール
ロフト角3度
シャフトの長さ34インチ

「TOULON マイアミ H1」は2025年新発売の大型マレット型パターです。ヘッド本体は高密度304ステンレススチール、ソール部に軽量6061アルミニウムを組み合わせたマルチマテリアル構造となっています​。

標準ヘッド重量は365gと重めで(10gウェイト×2個装着時)、高い慣性モーメントによる安定性と重厚な打感を実現しています。フェース面はトゥーロン独自の深い溝加工が施され、インサート無しながらソフトな打感と心地よい打音を両立します。

特筆すべきは重心設計が前方寄り(前重心)になっている点です​。ステンレス素材をヘッド前方に配置し、アルミを後方にすることで重心を前に設計しています​。

この前重心設計により、インパクト時にボールがフェースに乗るような感触が得られ、打感が「ボヤけず」しっかり伝わるメリットがあります。また、打球の初速が出過ぎずオーバーしにくい調整もなされています。

一方でヘッド後方左右には丸型の調整可能ウェイトが配され、ミスヒット時の慣性モーメント低下を抑える工夫もあります。「フロントローデッド(前方配置)の丸型ウェイト」によりオフセンターヒット時のボール初速のバラツキを抑え、安定した転がりを実現しています。

大型ヘッド+高比重素材による高い寛容性と、前重心+深溝フェースによる打感・距離感の良さを両立した点がマイアミ H1最大の特徴です。

操作性・打感・重心設計を定量評価(レーダーチャート)

TOULONのマイアミH1を独自の視点で評価したレーダーチャート

※レーダーチャート:操作性、ミスヒット耐性、重量感、打感、重心設計、価格(コストパフォーマンス)

操作性や打感など、本モデルの性能を6項目で評価しました。上のレーダーチャートは、各項目を5点満点(5が最高評価)で定量評価したものです。

結論としては「マイアミH1」は操作性・打感・安定性で非常にバランスの取れた高性能パターですが、その性能を手に入れるための対価(価格)が最大の難点とも言えます。

操作性(ストロークのしやすさ):4点

大型マレットながら「大型っぽくない操作感」で、ブレード型に近い自然なストロークが可能と言われています。

H1ネックにより約20°のトゥハング(つま先下がり)を持ち、適度にフェースローテーションが生まれる設計のため、中程度のアーク(弧)を描くストロークにマッチ。

前重心のおかげで、振り子のようにヘッドが勝手に動きすぎる感じがなく、自分でコントロールしやすいと感じるでしょう。ただし完全なブレード型ほど自在ではないため4点としています。

ミスヒットへの強さ(寛容性):5点

ヘッド形状の投影面積が大きく高慣性モーメントで、「前作のトゥーロンよりもやさしい(=ミスヒットに強い)」との声もあります。

ヒール・トゥ側の重量配分と大型ヘッドにより、芯を外しても方向性や転がりのロスが少なく、高い許容度を備えています。「左右ブレも減った?」とも言われており、安心感のある寛容性が発揮されるでしょう。

重量感:4点

ヘッド重量365gは一般的なパター(約350g前後)よりも重く、打ち応えのある重量感です。

重いヘッドはストロークを安定させ、インパクトでヘッドがぶれにくいメリットがあります。実際プロからも「サイズ感や重量感を気にせず、ブレードのように振れる」と評価されています。

一方で、総重量が増す分だけタッチの繊細さに慣れるまで時間がかかるので4点としました(※重いと感じる場合は後述の「Heavy」スペックも選択可能です)。

打感:5点

「ノンインサートだけど思ったより打感はやわらかい。球がくっつく感じで離れが遅い。ちゃんと音が聞こえるから安心する」といった声があり、打感評価は非常に高いです。

深いフェースミルドによりインサートに頼らずソフトな打感を実現しつつ、金属特有のカチッとした打音も適度に感じられるため、インパクトの手応えと安心感があります。

他の削り出しパター(例えばスコッティ・キャメロン)に比べても柔らかめのフィーリングで、「フェースに乗る感覚」が際立つとの声もあります。

重心設計:5点

前重心設計は現在のパタートレンドにおいて革新的です。

通常大型マレットは後方に重心が深く設計されることが多いですが、本モデルはあえて前寄りにすることでブレード型のようなフェースの開閉(トゥフロー)を促しつつ、大型ヘッドによる高MOIで直進性も両立しています。​

その結果、「大型マレットなのにブレードのように構えやすい・操作しやすい」という評価につながっています。前重心により打感や転がりの良さも実現しており、設計思想は満点評価に値します。

価格(コストパフォーマンス):1点

唯一ネックになるのが価格です。日本での定価17万500円(税込)は他社パターの2~3倍で、性能が優れていても気軽には購入できない高さです​。

性能・所有欲を重視する人には「値段でも納得できる」選択肢ですが、それでもコスト面のハードルは非常に高いため1点としています。(※後述の「価格と購入方法」では安く買う方法も紹介します。)

TOULONマイアミH1の4つのメリット

次に、ユーザー目線で感じるメリット・デメリットを整理します。まずは4つのメリットから。

打感と転がりがよい

インサートなしとは思えない軟らかさで「ボールがフェースに乗る」感触があります。初速が出過ぎず距離感を合わせやすく、打音も心地よくフィードバックがわかりやすいのはメリットでしょう。

高い直進性とミスヒットに強い

大型ヘッド+最適配重により、芯を外した時の方向性ブレや転がりロスが小さいです。前作よりやさしくスコアメイクに貢献にするでしょう。

ブレード型のような操作性がある

トゥハング20°のH1ネック採用で、マレットながらフェースローテーションが適度に生まれ、違和感なくアークストロークできます。大きなヘッドでも構えづらさがないのはメリットです。

所有欲を満たすデザイン

精巧な削り出し加工にダークグレー(アンソラサイト)仕上げ、随所に配されたブルーやレッドのアクセントが高級感を演出していて、個人的にはすごくかっこいいです。人と違う逸品を持つ喜びがある。「使っていて他人から格好いいなと憧れられる」パター。

TOULONマイアミH1の4つのデメリット

ここからはデメリット(注意点)を紹介します。

とにかく高い…

定価17万円超え​は大きな投資でしょう。他社の高級パター(スコッティ・キャメロン等)の1.5~2倍、オデッセイ一般モデルの約4倍にもなり、コストパフォーマンス面ではどうしても不利。

サイトラインの好みが分かれる

ヘッド中央に一直線の白いサイトラインが引かれているが、「ラインの長さが主張し過ぎて構えづらい」という声もあります。デザイン的にも落ち着いた外観に対し目立ちすぎるとの指摘があり、人によって好みが分かれるポイントです。

入手性が良くない

日本国内では取り扱い店舗が限られ、実物を試打できる機会が少ない可能性があります(2025年4月発売)。特殊なルートゆえに並行輸入品も少なく、中古市場も希少。気軽に手に取れない点はデメリットと言えます。

重量に慣れが必要

ヘッドが重めなため、軽量パターに慣れた人は最初少しオーバーしやすいかもしれません。慣れると安定感につながりますが、フィーリングに慣れるのに時間がかかる場合もあります。

他モデル(オデッセイ・スコッティ・PINGなど)との比較

TOULONのマイアミH1の写真
引用:Miami H1(マイアミ・H1)34inch|TOULON GOLF JAPAN

高級パターを検討する際、比較対象となる競合モデルもチェックしておきましょう。トゥーロンのマイアミH1とよく比較検討される主なモデルとして、オデッセイ(他ライン)、スコッティ・キャメロン(Titleist)、PINGのパターが挙げられます。

また、下記の他にベティナルディ(Bettinardi)やオデッセイのトゥーロンLas Vegasなども比較対象になることがあります。

ベティナルディは削り出しパターの老舗で打感は非常に柔らかく、価格もトゥーロンに近いブランドです。また、同じトゥーロンシリーズの「ラスベガス(Las Vegas)」はツノ型ヘッドでより高MOI、フェースバランスのダブルベンド仕様もあり、ストロークが真っ直ぐ目の人はこちらを検討するケースもあります。

自分が重視するポイントに照らし合わせて、これら競合モデルとも比較検討するとよいでしょう。

オデッセイ 2-Ball / #7(Eleven/Tenシリーズ)

オデッセイ傘下の一般モデルです。大型マレットとして直進性や慣性モーメントの高さは共通ですが、フェースにWHITE HOTインサートを搭載し打感はよりソフトで弾きが抑えめであることが特徴。

価格は3~4万円程度と手頃です。ただしトゥーロンほどの高級感や削り出しのフィーリングはありません。「2-Ball Eleven」は重心を浅め(前寄り)にして操作性を高めた点でトゥーロンと発想が近いモデルですが、やはり所有欲という点では別物です。

スコッティ・キャメロン Phantom X 5.5

スコッティ・キャメロンの中でも人気の小型マレット。削り出し+一部アルミ構造で高慣性モーメントを実現し、ジェイソン・デイやジャスティン・トーマス使用で知られるモデルです。

トゥーロンと同様にフェースインサートなしで打感に定評があり、ショートスラントネック仕様(5.5の場合)で適度なアークストロークに対応します。

価格は6~7万円前後と、トゥーロンよりは抑えめ。打感はトゥーロンよりやや硬めで「カチッ」としたフィードバックが特徴。どちらも高性能ですが、「造形美・所有感」ではトゥーロン、「ツアー実績とブランド」ではキャメロンに軍配が上がるでしょう。

PING PLD Milled Prime Tyne 4

PINGが展開する削り出し高級パター「PLDミルド」シリーズのマレットモデル。フェース面はミーリング加工でソフトな打感、ヘッド形状はピン伝統のTyne(ツノ型)で高慣性モーメントを確保。

スラントネック(モデル名の「4」はトゥハング約4時を示唆)により強めのフェースローテーションに適した設計です。価格は約8~9万円とトゥーロンの半額程度。

渋野日向子プロがPLDパターを使用し話題になるなど、近年人気上昇中です。打感は非常に軟らかく静かな音で、トゥーロンのほうがもう少し打球音と手応えが感じられる印象。デザインの高級感やレア度ではトゥーロンが上回るものの、実用面や入手性ではPINGも有力な選択肢です。

他のトゥーロンシリーズ(Miami Double Bend等)との違い

トゥーロンパターには「マイアミ H1」以外にも様々なモデル・バリエーションがあります。同シリーズ内での違いや選び方も押さえておきましょう。

トゥーロンシリーズ内では形状・ネック違いによる性能のバリエーションがあります。

マイアミ H1はその中でも「前重心マレット+適度なトゥフロー」という、ブレードとマレットの良いとこ取りを狙った万能型と言えるでしょう。

他モデル(特にLas VegasやAtlantaなど)はより特定のストロークや好みにフィットするようデザインされているので、自身のストロークタイプや構えやすさの好みで選ぶのがおすすめです。

マイアミH1 vs マイアミDouble Bend

同じマイアミ形状でもネックタイプ違いの2モデルが存在します。

ここまで解説したH1はクランクネックで20°のトゥハングがあり「中程度のアークストローク向き」なのに対し、Double Bend(ダブルベンド)はフェースバランス(トゥハング0°)設計で「ごく浅いアーク~真っ直ぐストローク向き」となっています。

ダブルベンドはシャフトを曲げて差し込むセンター寄りネックのためオフセットは3/4シャフト分と控えめで、インパクトでフェースが開閉しにくく直線的に振りやすい特徴があります。

一方、H1はフルシャフトオフセットでボールをしっかり押し出しやすく、適度にフェースターンする設計です。ストロークタイプによって選ぶと良いでしょう。

他のヘッド形状(Las Vegas, Atlanta, Charleston など)

2025年のコレクションではマイアミ以外にも多数のモデルがラインナップされています​。

例えば「Las Vegas(ラスベガス)」はオデッセイ#7型のツノ(フォーク)形状マレットで、マイアミ以上に高慣性モーメントな設計です。ネックもH1やH7(大きなトゥダウン)、Double Bendなど複数あり、自身のストロークに合わせ選択できます。

「Atlanta(アトランタ)」はやや小ぶりなマレットでブレードに近い感覚、「Charleston(チャールストン)」は独特な丸みを帯びた新形状ミッドマレットでトゥハング35°のH1ネックを持ち、より強めのアーク向きに作られています。

それぞれ形状や重心配分が異なり、構えたときの見え方や打感の微妙な違いがあります。「ラスベガスH1」について解説した記事もあるので、合わせて読んでみてください。

前作トゥーロンとの違い

2022年モデルまでのトゥーロンパター(例:ル・マン、デイトナビーチ等)は基本的にステンレス単一素材の削り出し+可変ウェイトという構造で、重心も比較的後方寄りでした。

それに対し2025年モデルはマルチマテリアル構造を採用し、前述の通り重心位置の最適化やヘッド形状の刷新が図られています。「前作よりもやさしい」「打感もさらに向上した」といったプロの評価が出ており、設計の進化が感じられます。

見た目のデザインもサイトラインが白になったことなど細部で変化しています。

TOULONマイアミH1を使っているツアープロ

マイアミH1は、2025 Collectionで発表された新しい大型マレットパターです。その革新的な前重心設計や洗練されたルックスから、今後ツアープロの間で注目を集める可能性は十分に考えられます。

しかしながら、現時点(2025年4月末)では、世界の主要なプロゴルフツアーにおいて「TOULONマイアミH1」をエースパターとして実戦投入しているツアープロの情報は、残念ながら確認されていません。

これは、「マイアミH1」が登場してからまだ日が浅いことが主な理由です。ツアープロが試合で使用するクラブ、特にパターを変更する際には、入念なテストと調整を重ねることが一般的。

そのため、この最新モデルがプロのバッグに収まり、その使用感などが世に出るまでには、もう少し時間がかかる可能性があります。

参考として、トゥーロンのパター自体は、ザンダー・シャウフェレ選手が「ラスベガス」モデルを使用してメジャータイトルを獲得するなど、トップレベルでの実績があるプレミアムブランドです。

今後、「マイアミH1」がツアーで活躍する選手に選ばれ、そのパフォーマンスや評価に関する情報が出てきた際には、この記事でも追ってお伝えしていきたいと思います。現時点では、そのポテンシャルに期待しつつ、今後のツアーでの登場に注目したいモデルと言えるでしょう。

価格と最安購入方法(国内・海外での違い)

TOULONマイアミH1の価格は繰り返しになりますが、日本定価で170,500円(税込)ととくかく高い…。

これは日本での正規代理店(Truespec社など)を通した価格であり、アメリカ本国の直販価格は$600(約8万円前後)となっています。為替レートや輸入コスト、代理店マージンなどが加わるため、国内定価は本国価格の約2倍に設定されています。

そこで少しでも安く手に入れたい場合、以下のような購入ルートの工夫があります。

1.並行輸入品を探す

ゴルフ専門店やネット通販で、正規ではなく独自に輸入した新品を扱っている場合があります。

並行輸入品であれば中間マージンが抑えられるため、定価より安い12~14万円程度で販売されていることもあります。ただし流通量が少なく、在庫やスペック(長さ・グリップなど)が限られる場合が多いです。購入時は信頼できるショップか、保証の有無も確認しましょう。

2.海外通販サイトを利用する

英語対応になりますが、米国の大手ゴルフショップ(Carl’s Golf Landや2nd Swing、公式のToulonゴルフサイトなど)から直接購入する方法です。

Toulon公式サイトでは日本直送に対応していない可能性がありますが、代行業者や転送サービスを使えば購入可能です。(> TOULONの公式サイトはこちら

米国価格$600に加えて国際送料と輸入消費税(日本で約10%)がかかりますが、それでもトータル9~10万円程度で入手できる計算です。ただし商品到着まで時間がかかる、初期不良時の対応が煩雑になるなどのリスクも伴います。

3.中古市場に出回るのを待つ

発売直後は中古流通はほぼ皆無ですが、数ヶ月~1年ほど経てば中古品や未使用品が市場に出回る可能性があります。

中古クラブ取扱店やネットオークション、フリマアプリ等でチェックすると良いでしょう。人気モデルゆえに値落ちは小さいかもしれませんが、それでも新品定価よりは安く買えるチャンスです。

カスタムオプションとフィッティングのポイント

TOULON マイアミ H1はカスタムの柔軟性も備えています。注文時に選べる主なオプションや、フィッティング時に注目すべきポイントをまとめます。

フィッティングのポイントとしては、まず自分のストロークタイプを把握することが重要です。

ストロークが真っ直ぐ目でフェースローテーションが少ない方はフェースバランスのダブルベンドの方が合う可能性もありますし、強いアークなら他モデル含めトゥダウン角の大きいネックの方が合うかもしれません。

マイアミ H1は「中庸なアーク向け」なので、多くの人にフィットしやすい設計ではありますが、念のため専門店でパッティングストロークを診断してもらうとベストです。

また、構えたときの見え方も人によって感じ方が違います。マイアミの一直線のサイトラインが目に合うか、もしくは「ラインが長すぎる」と感じるか。そのあたりも実際にボールを置いて構えてみて、安心感を持てるか確認するとよいでしょう。

ではカスタムオプションについてそれぞれ見ていきましょう。

ヘッド重量のカスタム

「Standard」(標準365g)に加え、「Heavy」スペックを追加料金で選択可能です。Heavy仕様ではヘッドウェイトをより重いものに交換し、ヘッド重量を+20g増やした約385gにすることで、ストロークの安定感をさらに高められます。

同時に長めで重い15インチグリップを装着し、全体バランスを調整します。ヘッドが軽く感じる方、より振り子のようなストロークをしたい方にはHeavyも選択肢です。

シャフトの種類

標準はスチールシャフト(クロムメッキ)ですが、黒色のスチールシャフトや、追加料金約+$220で三菱ディアマナ製のパター用カーボンシャフトを選ぶこともできます。

カーボンシャフトにすると打感がさらにマイルドになり、振動吸収性が高まります。見た目のカスタムやフィーリング調整として検討できます。

グリップの種類

標準のトゥーロンのミッドサイズピストルグリップの他、太めのオーバーサイズグリップ、クラシックなディープエッチ(刻み模様)グリップなど複数から選択可能です。

自分の手のサイズや好みに合わせて握りやすいものを選びましょう。Heavyスペック用の15インチ長尺グリップも用意されています。

長さ・ライ角調整

長さは1/2インチ刻みでオーダーでき、ライ角・ロフト角もフィッティング時に調整可能です。

特にライ角は、構えたときソールがベタ置きになるよう適正値に調整すると方向性が安定します。購入時に工房で調整してもらうと良いでしょう。

まとめ – TOULON マイアミ H1はこんなゴルファーにおすすめ

最後に、この記事のポイントを踏まえてTOULONマイアミH1がおすすめできる人をまとめました。

・ストロークに適度なアークがあり、フェースを少し開閉させて打つ人(マレット型だけど操作感も欲しい人)
・パターに打感の良さと高級感を求め、価格よりも性能・所有欲を優先する人
・ショートパットの方向性安定やミスヒットによる距離ロス軽減など、パフォーマンス向上を重視する中上級者
・これまでブレード型を使っていたが、もう少し易しさが欲しくマレット型への移行を検討している人
・周囲とは一味違うギアを使いたい、クラブにもこだわりとストーリーを求める人

逆に、ストロークが真っ直ぐでフェースバランス志向の方はダブルベンド版や他モデルの方が合うかもしれません。また、価格重視でとにかくコスパの良いパターを探している場合には、残念ながらこのモデルはオーバースペックと言えます。

マイアミH1は、「極上の造形美と最新テクノロジーが融合したパター」です。実際に使用したプロからも「打感が柔らかく、安心して打てる」「前作より優しい」と高評価が聞かれるなど、性能は折り紙付きです。

もし予算に余裕があり、ご自身のストロークにマッチするようであれば、きっと長い相棒として満足できる一本となるでしょう。

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