- 80台ゴルファーのリアル試打インプレッション(距離別)
- Spider Tour Xはどんなパターで、他シリーズと何が違うのか
- 3種類のネック(Small Slant / Crank / Double Bend)の選び方
- Rory・SchefflerなどプロがSpider Tour Xで勝利した理由
- Spider Tour / Tour V / Tour Zとの違いが1発で理解できる比較表
- 新品・中古でいくらで買えるのか(相場・買い方・おすすめ)
- 誰におすすめで、誰には合わないのか(購入判断ができる)
スコア80台ゴルファーによるSpider Tour X試打インプレッション(距離別)
ここでは、筆者(36歳男性、ゴルフ歴6年、平均スコア82、平均パット数30のアマチュアゴルファー)がSpider Tour X(クランクネック)パターを実際に使ってみた率直な感想を、パットの距離別にご紹介します。
私は元々ブレードパターを使っていましたが、最近スコアが停滞し、パッティングを改善したいと思いSpider Tour Xに興味を持ちました。典型的なミスはショート(強さ不足)とプッシュ(右に外す)で、特にロングパットが苦手でした。このパターでどのような手応えを得たのか詳しく記載します。

ショートパット(1〜2m)の印象
まずはカップ周りの1〜2メートルのショートパットです。
私は「構えた瞬間にまず安心感が違う」と感じました。
ヘッド上部の白いサイトラインが真っ直ぐカップに向くよう合わせると、自然とフェースがスクエア(直角)にセットでき、「ターゲットに対して構えやすい」と感じました。
実際に打ってみると、インパクト時に少々芯を外してもヘッドがブレにくく、打ち出し方向がズレません。「カップ1個分外し読みしたラインに対し、思った通りの方向にボールが転がっていくので驚きました。
短い距離ほどこのパターの直進性の高さが際立ちます。
打感は非常にソフトで「ボールに当たった感触が柔らかく、音も静かなので神経質にならずにストロークできる」のも好印象でした。
柔らかい打感のおかげで強く叩いてしまうミスも出にくく、カップオーバーしてもオーディオコントロール(※いわゆるオーバーしすぎない距離感)の範囲に収まる安心感があります。
私はもともと1〜2mの入射角が鋭く強めに打つタイプではないため、Spider Tour Xのしっかりした直進性と適度な重みがストロークの安定につながり、ショートパットでの3パット防止に大いに貢献すると感じました。
中距離パット(3〜5m)の印象
続いて3〜5メートル前後の中距離パットでの感想です。
この距離になると狙ったラインに乗せることに加え、タッチ(強さ)の出し加減もスコアメイクの鍵になります。
Spider Tour Xで中距離の下り・上り両方を試しましたが、「距離感が非常に合わせやすい」と評価できます。
まず下りの3mパットでは、ソフトな打感ゆえに繊細なタッチが出しやすく、カップ手前でビビって緩むことなくストロークできました。
従来は下りでオーバーを怖がって緩み、ショートするケースが多いのですが、新しいパターでは振り幅通りにボールが伸びてくれる安心感があります。
一方、上りの5mパットでは多少しっかりヒットする必要がありますが、Spider Tour Xのヘッド重量350g前後というやや重めのヘッドが効いており、無理にヒットしにいかなくてもヘッドの重さでボールを押し出せます。
「重さに任せて転がすイメージで打てば、結果的にジャストタッチで寄せられる」という感覚で、中途半端に力んでオーバーする心配も減ったように感じます。
私はこの“ヘッドの重みを感じられる”点を非常に気に入り、「分で力を入れなくても適度な距離が出せるので、ストロークの再現性が上がってるように感じます。
実際、中距離のパット数本を打った段階でタッチの調整にすぐ慣れ、カップ周りにほとんど外さず寄せられたました。距離感の合わせやすさと直進性のバランスの高さにただただ驚きました。
ロングパット(6m以上)の印象
最後に6〜10メートル前後のロングパットでの印象です。
私はロングパットが一番苦手です。
従来は距離感を合わせるのが難しく3パットの原因になることが非常に多かったです。
Spider Tour Xでのロングパットは、まず構えたときにヘッドが大きすぎず目標をイメージしやすい点が気に入りました。
大型マレットだと構えたときにヘッドの存在感が強すぎてかえって距離感覚が狂うことがありますが、Spider Tour Xは中型サイズなので違和感なくボールとカップをイメージできます。
そして実際に長いパットを打ってみると、芯を外した時の許容性の高さが如実に感じられます。
多少ヒール寄りやトウ寄りに当たってもヘッドのMOIが高いためか打ち出しのエネルギーロスが少なく、思ったよりもしっかりカップまで届いてくれる印象を受けます。
正直ミスヒットしたなという当たりでも、そこそこ寄ってくれるので驚きます。
これならロングパットでも大叩きの不安が減るのではと感じ、寛容性が非常に高いなと思いました。
ただ一方で、打感が柔らかい分だけ距離感の調整幅は自分で把握する必要があるとも感じます。
インサートが軟らかいのでインパクトの手応えがマイルドで、そのせいか自分の場合、以前のパターより少し強めにヒットしないと届かないかな?と感じました。
ただ何球か打つうちにすぐ慣れて違和感はなくなり、むしろ思った距離だけ打ちやすいと感じましたので、慣れの問題もありそうです。
最終的にロングパットでもイメージ通りのタッチで打てるし、多少ズレても大ケガしにくい。このパターンなら3パットが減りそうと思い、購入を決意しました。
総合的に見て、Spider Tour Xはショートからロングまでどの距離でも直進性の高さとタッチの出しやすさが光るパターであり、スコアメイクに強い武器になると感じました。
Spider Tour X パターの特徴・スペック
Spider Tour X パターは、テーラーメイドのSpiderシリーズ最新モデルで、中型ヘッドのマレット型パターです。
従来の大型マレット「Spider Tour」(通称スパイダーツアー)と比べてヘッドが一回り小ぶりになっており、操作性が高くブレード型に近いフィーリングを実現しています。

| メーカー | Taylormade |
|---|---|
| シリーズ | Spider TOUR X(スパイダーツアーX) |
| 発売日 | 2024年7月26日 |
| 新品価格 | 46,200円~ ※モデルや販売店によります |
| 中古最安値 | 22,000円 |
| 中古最高値 | 35,000円 |
| ヘッドの形状 | マレットタイプ |
| ヘッドの素材 | ステンレススチール (304SS) ボディ + TSSウェイト + HYBRAR® ダンパー |
| ヘッドの重量 | 350g前後 |
| ネックの形状 | ダブルベンド(Faceバランス) / スモールスラント / Lネック(クランクネック) ※ネックによりフェースバランスかトウハング(最大約21〜30°)が選べ、自分のストロークタイプに合わせられます。 |
| シャフトの素材 | スチール |
| ロフト角 | 3 |
| シャフトの長さ | 33・34 |
※中古最安値、中古最高値は2026年1月時点
Spider Tour Xの概要 – 旧モデルSpider Xからの進化点
小ぶりなヘッド形状とシンプルな1本線のサイトラインが特徴で、ボールをまっすぐ狙いやすい設計になっています。
Spider Tour XはテーラーメイドのSpiderシリーズ最新モデルとして2024年に登場したマレット型パターです。
過去に大ヒットした「Spider X」のヘッド形状を受け継いでおり、構えたときに安心感を与えるデザインとなっています。ヘッドサイズは従来の大型マレット(Spider Tour初代モデル)より一回り小さくコンパクトで、ブレードパターに近い操作性・フィーリングを実現しています。
Spider Xについては、以下でご紹介しております。

つまり大型マレット特有の高い慣性モーメント(※MOI:約5,000)による安定性を保ちつつ、自分でフェースコントロールしやすいバランスを両立した「いいとこ取り」の設計になっているのがポイントです。
Spider Tour X最大の特徴のひとつは複数のネック形状が選べることです。
旧モデルSpider Xでは主にスモールスラントネックが採用されていましたが、新しいSpider Tour Xでは「ダブルベンド」「クランク(Lネック)」「スモールスラント」の3種類から自分のストロークタイプに合ったネックを選択できます。
またヘッドカラーもガンメタル仕上げ(濃い銀色)とブラックの2色展開となり、好みに合わせられるようになりました。
特にダブルベンドはガンメタル限定カラーですが、クランクネックとスモールスラントはガンメタル・ブラック各色から選べ、計5モデルのラインアップになっています。
旧モデルSpider Xからの技術的進化としては、まず打感の向上が挙げられます。
フェースには5mm厚の「PURE ROLL」インサート(樹脂製フェース)を搭載し、その裏に振動吸収材「HYBRAR Echo®」を内蔵することで、インパクト時の音と振動を抑えソフトな打感を実現しています。
実際にプロからも「前モデル(Spider X)より打感が柔らかくなった」という声が上がるほど、フィーリングが向上しました。
一方でヘッド前方部に新たな**「TSSウェイト」(True Stability 重量)を配分する設計を採用しており、重心位置をやや前寄り(フェースから33mm)にすることで適度なフェースローテーションが得られるようになっています。
Spider Tour(初代・大型モデル)の重心がフェースから35mmでMOI約5700だったのに対し、Spider Tour Xは重心33mm・MOI約5000となっており、わずかに重心を浅くすることでフェースの開閉が増えて操作性を高めているのです。
要するに、Spider Tour Xは「ブレードパターの操作性」と「マレットパターの安定性」を両立させることを目指したモデルと言えるでしょう。
Spiderシリーズ内の比較 – Tour / Tour X / Tour V / Tour Zの違い
Spiderシリーズの最新ラインには、Spider Tour Xの他に「Spider Tour」「Spider Tour V」「Spider Tour Z」など複数のモデルが存在します。
それぞれヘッド形状や重心設計が異なり、パッティングスタイルに応じて選べるようになっています。以下の比較表に主要モデルの特徴をまとめました。
| モデル | ヘッド形状の特徴 | 重心の深さ(※) | 慣性モーメント(MOI) | トウハング(※) |
|---|---|---|---|---|
| Spider Tour (初代) | 丸みを帯びたオリジナル形状。 大型ヘッドで安定感◎ | 約35mm | 約5700 | 小スラント時29° |
| Spider Tour X | Spider X譲りの中型ヘッド。 コンパクトで操作性高い | 約33mm | 約5000 | 小スラント時30° |
| Spider Tour Z | 翼のような独特の後方形状。 低重心で構えやすい | 約29mm | 約5050 | 小スラント時29° |
| Spider Tour V | ウィング無しの流線型・最小ヘッド。 操作性重視 | 約27mm | 約4900 | 小スラント時32° |
(※重心の深さはフェース面から測った距離。トウハング角は小型スラントネック装着時の値で、数値が大きいほどフェースの開閉が大きい=アークが大きいストローク向き)
上記のように、Spider Tour(初代)は世界中のツアーで数多くの勝利を生んだ伝統の丸型ヘッドで、重心深く非常に高いMOIを持つ安定志向のモデルです。
対してSpider Tour XはSpider X形状を受け継ぐ中型ヘッドで、MOI5000と安定性も十分に高い一方、重心をやや浅めにしてフェースローテーションを増やしブレードに近い操作感を加味しています。
Spider Tour Zは新形状の片翼型デザインで、ヘッド後方に羽根のような張り出しがあり構えたときにボールを囲むようにフレーミングしやすいのが特徴です。
Zは重心位置29mmと浅めで、MOI約5050と安定性も確保しつつフェースの開閉も適度に感じられるバランス型と言えます。

一方、Spider Tour Vはウィング構造を排した最小サイズのヘッドで、重心27mm・MOI約4900とシリーズ中もっとも重心が浅くフェースの開閉量(回転量)が大きい設計になっています。
小ぶりなヘッドによる構えやすさと操作性を重視したモデルで、強めのアークストロークのゴルファーに向いています。

上記以外にも、Spider Tourシリーズには大型ヘッド+長尺対応の「Spider Tour S」モデルがあります。
Spider Tour Sはヘッドの奥行きをさらに3mm延長し幅も8mm拡大した特大サイズで、ヘッド重量も増加した安定性最重視モデルです。
35インチと38インチの長尺のみ展開で、グリップも17インチの太めカウンターバランスタイプを装着しています。重心はフェースから38mm、MOIは驚異の6063で完全なフェースバランス設計となっており、2024年春に発売されました。一般的なパターよりだいぶ重く特殊なモデルのため、今回は主に通常モデルのTour/X/V/Zを比較しています。

このようにSpiderシリーズ内でもモデルごとにヘッド形状や重心特性が異なるため、自分のストロークタイプや求めるフィーリングに合わせてモデル選びが可能です。
Spider Tour Xは安定性と操作性のバランスが取れており、他社の高MOI大型マレットにも引けを取らない安定感を持ちながら、ヘッドが大きすぎない適度なサイズが強みと言えます。
例えばオデッセイの2-BallやPINGのTomcat14のような大型マレットは直進性が極めて高い反面、ヘッドが大きいぶんストローク中に「ヘッドが勝手に動いてくれる」オートマチックな感覚が強くなりがちです。
それに対してSpider Tour Xは自分で操作してフェースを返す感覚も適度に残しているため、「ヘッドが勝手に動く優しさ」と「自分でコントロールできる操作性」のバランスが良いと評価できます。
前モデルのSpider Xも非常に高性能でしたが、新モデルSpider Tour Xはより繊細なタッチやフィーリングを重視した設計になっている点で差別化されています。
ネック形状別の特性と選び方 – Small Slant / Crank / Double Bend
Spider Tour Xシリーズでは、3種類のネック形状(ホーゼル形状)がラインナップされています。
それぞれパターの重心角やフェースバランスが異なり、ストローク軌道のタイプに合わせて最適なモデルを選ぶことができます。以下に各ネックの特徴と適したゴルファーのタイプを解説します。
クランクネック(Lネック)
ホーゼルがL字に折れ曲がったオーソドックスな形状で、多くのゴルファーにとって構えやすいタイプです。
Spider Tour Xのクランクネックモデルはトウヒールバランス約21°(ややトウハング)で、ストローク中にフェースが適度に開閉します。
強すぎない小さめのアークを描くストロークにマッチし、安定したストロークを求めるプレーヤーに最適です。
実際に世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー選手(ガンメタルカラーのLネック)やネリー・コルダ選手(ブラックのLネック)もこのクランクネックを愛用しています。
構えたときにボールをつかまえやすく方向を合わせやすいのが利点で、万人にとって扱いやすいバランスの良いネックと言えるでしょう。
スモールスラントネック
ホーゼルが短く斜め前方に傾いた形状で、Spider Tour Xのスモールスラントはトウヒールバランス約30°と3タイプ中もっともトウハングが大きく設定されています。
フェースの開閉量が増えるため、大きめのアークストローク(インサイド・イン軌道)を取るゴルファーに向いています。
またネックが前方に出ている分、手元よりヘッドが少し前にあるように構えられるため、ストローク軌道を水平に保ちやすいという特性もあります。
特に右にプッシュしやすいミス傾向がある人には、このネックでフェースローテーションを増やすことでプッシュを抑える効果が期待できます。
実際、ローリー・マキロイ選手はガンメタルのスモールスラントネックを使用しており、「わずかな前傾のネックが構えやすく、プッシュミスを減らせる」と評価しています。
真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すストロークを志向する人や、ストロークが弱めでボールが押し出されがちな人にも有効なネックです。
ダブルベンドネック
シャフトがホーゼル付近で2回曲がっている形状で、Spider Tour Xのダブルベンドモデルは完全なフェースバランス(トウハング0°)になっています。
ヘッドを水平に保ちやすく、ストローク軌道が真っ直ぐ(ストレートストローク)なゴルファーに最も適しています。
フェースの開閉がほとんど起きないので、機械的で再現性の高いストロークを追求する上級者にも人気の設計です。Spider Tour Xのダブルベンドはガンメタルカラーのみの展開ですが、その安定性ゆえに「構えたときにヘッドが地面と平行にベタッと安定する感じが安心できる」という声もあります。
とにかく真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すことを重視する人や、フェースローテーションを極力抑えたい人にはダブルベンドがマッチします。
以上のように、ネック形状によってパターの特性が変わるため、選び方もストロークのタイプに応じて考えると良いでしょう。
簡易診断チャートとしては、以下を参考にしてみてください。
■自分のストローク軌道が「真っ直ぐに近い」と感じる場合や、フェースの開閉を抑えたい人
→ダブルベンド(フェースバランス)がおすすめです。
ストローク全体を安定させ、直進性を最大化してくれます。
■自分のストロークに「少しインサイド成分がある(小さなアーク)」場合や、標準的なストロークの持ち主
→クランクネック(Lネック)が合う可能性大です。
適度なフェースローテーションが得られ、方向の安定と操作のバランスが取れています。迷ったらまずこのオーソドックスなLネックを試すと良いでしょう。
■ストロークで「フェースをしっかり開閉するタイプ(大きなアーク)」の場合や、右にプッシュしがちな傾向がある人
→ スモールスラントネックが効果的です。
フェースを積極的に返しやすくなるので、インパクトでしっかり捕まえて打てるようになります。
■上記のどれにも当てはまらず、「とにかく構えたときの感覚で決めたい」という場合
→ 店頭で各ネックを構えてみて違和感のないものを選びましょう。
一般的にはクランクネックがクセが少なく万人向けですが、人によって構えやすさの感じ方は違います。
幸いSpider Tour Xは3種のネックすべて同じヘッドで展開されているので、じっくり試打して自分に合う一本を見つけるのがおすすめです。
世界のトッププロによるSpider Tour Xの使用実績
Spider Tour Xは発売以来、その性能の高さから世界のトッププロたちに次々と採用されている注目のパターです。
特に大きな話題となったのがスコッティ・シェフラー選手(Scottie Scheffler)とこのパターの出会いです。シェフラー選手はもともとブレード型パターを使っていましたが、2023年の米ツアー「アーノルド・パーマー招待」からマレット型のSpider Tour X(Lネック)にスイッチし、その大会で即座に優勝を飾りました。
以降も絶好調を維持し、パター変更後の2023-2024シーズン序盤だけでなんと6勝をマークしています。
1962年以来となる「7月前にシーズン6勝」という快挙を達成し、その勝利の原動力となった一本がSpider Tour Xだったのです。
中でも含まれているマスターズ・トーナメント制覇(2022年)は彼にとって初のメジャータイトルであり、「このパターに替えてから勝負どころでの安定感が増した」とも言われています。
また、ローリー・マキロイ選手(Rory McIlroy)もSpiderシリーズの愛用者として知られています。
マキロイ選手は2019年前後にSpider X(ネイビーのモデル)を使用し好成績を収めていましたが、その後継モデルであるSpider Tour Xには彼の好みが色濃く反映されているとも言われます。
例えば「ブレードに近い小ぶりなヘッドで繊細な感覚を得られる点」はまさにマキロイ選手が求めたものだとされています。実際に大会で新モデルを使用しているかはタイミング次第ですが、その完成度の高さから「彼のお墨付きのパター」とも評されています。
さらにネリー・コルダ選手(女子世界ランキング上位)もSpider Tour Xを使い、2024年前後にツアーで複数回優勝を挙げるなど活躍しています。
2024年3月から2025年6月1日までの約1年3か月の間に、シェフラー・マキロイ・コルダらSpider Tour X使用プロによる優勝回数は通算20勝にものぼり、この圧倒的な実績が「勝利をもたらすパター」としての信頼性を物語っています。
国内ツアーでもSpider Tour Xの波及は早く、山下美夢有選手や古江彩佳選手や岩井明愛選手といったトッププロがいち早く新モデルを実戦投入して話題になりました。
山下美夢有選手は、このパターでAIG女子オープンで優勝しました。彼女の海外初メジャー制覇に貢献しています。
古江選手は長年愛用したSpider X(チョークホワイト色)から、2023年の日本女子オープンでSpider Tour Xに持ち替えて即優勝を飾っています。
また岩井選手も「見た目がカッコ良すぎてすぐ使いたくなった」と新モデルを絶賛し、「前モデルより打感が柔らかく感じる」とコメントしています。このように男女問わずトッププロが信頼を寄せるパターであることが、Spider Tour Xの性能の高さと使いやすさを裏付けています。
まさに「パッティングの名手たちが勝負どころで頼る一本」と言っても過言ではなく、大舞台で勝つための武器として選ばれている点は我々アマチュアにとっても大きな安心材料になるでしょう。
Spider Tour Xのメリット・デメリット
ここまで特徴や体験談を述べてきましたが、Spider Tour Xパターのメリット(長所)とデメリット(短所)を改めて整理します。
良い点だけでなく懸念点もしっかりチェックしておきましょう。
〈メリット(長所)〉
抜群の安定感と許容性
慣性モーメント約5000という高MOI設計により、多少芯を外してもヘッドがぶれにくく方向性・距離感が安定します。
実際「打点が少々ズレても安心してストロークできる」というユーザーの声もあり、3パット防止に大きく貢献します。
プレッシャー下でも安心してストロークできる安定性は大きな強みです。
構えやすさとアライメントの良さ
ヘッド上部に引かれた1本のサイトライン(True Pathライン)のおかげで、構えたときにターゲットにまっすぐ合わせやすいです。
ヘッド自体も中型サイズで扱いやすく、「構えた方向にきちんと打ち出せていると実感できる」という評価があります。
初めて手に取った人でも違和感なくセットアップできるでしょう。
ソフトな打感と静かな打音
インサートフェース+振動吸収材により打感は非常に柔らかくマイルドです。
硬いインパクト音がしないため集中しやすく、「打感が素晴らしい」「心地よい」と多くのゴルファーが絶賛しています。
White Hotインサートで有名なオデッセイ2-Ballに匹敵する柔らかさとの声もあります。
操作性と安定性のバランス
Spider Tour X最大の魅力は、安定感に優れながら自分でコントロールする余地も残している点です。
ヘッドが大きすぎないので「オートマチック過ぎる」感覚がなく、自分のストロークリズムを損なわずにパターの恩恵を受けられる設計になっています。
ブレード経験者でも違和感なく扱えるので、ブレード派→マレット派への乗り換えにも理想的です。
プロが実証した性能
世界トップクラスのプロ(シェフラー、マキロイ、コルダ他)が使用し数多くの勝利を収めている事実が何よりの裏付けです。
「勝負どころで信頼できる一本」として選ばれており、アマチュアにとっても性能への安心感・説得力があります。
〈デメリット(短所)〉
価格が高め
最新モデルゆえ新品価格は約46,000円〜と高価です。定価ベースでは米国価格が$349.99(約50,000円弱)程度で、日本でも4〜5万円前後します。
高性能ゆえ仕方ありませんが、予算に限りがある人にはハードルになるでしょう。
ただし発売から時間が経てば中古市場に出回り、中古相場は2〜3万円台に下がってきています。
一般的なパターより重め
ツアー仕様ということもあり、ヘッド重量が約350gとやや重たい部類です。
この重さが距離安定には寄与しますが、人によっては「振り心地が重い」「長時間練習すると疲れる」と感じるかもしれません。
特に今まで軽めのパターを使っていた方は最初違和感があるでしょう。
重さゆえの慣れは必要です。
打感が柔らかい=打球の強さに慣れが必要
ソフトなインサートのおかげで打感は良いのですが、その反面インパクト時の手応えがマイルドなため、最初は距離感の出し方に調整が要る場合があります。
「前のパターより少し強めにヒットしないと距離が出ない」と感じるユーザーもいました。慣れてしまえば問題ありませんが、初めは練習グリーンでタッチを掴むと良いでしょう。
ヘッドが小ぶり=視覚的な安心感は減
これはデメリットと言えるか微妙ですが、Spider Tour XはSpiderシリーズの中ではヘッドが小さいため、大きなヘッド特有の絶対的安心感はSpider Tour Sなどに比べれば劣ります。
例えばオデッセイ2-Ballのようにボール2個分の大きなアライメントがあるわけではなく、Spider Xにあった白い大型アライメントエリアも廃されています。
そのため「ヘッドが大きい方が安心できる」というゴルファーには物足りなく映る可能性があります。
ただし裏を返せば視界がゴチャつかずイメージを出しやすいとも言えるので、好みの問題と言えるでしょう。
ネックの相性
選べるネックが増えたこと自体はメリットですが、自分に合わないネックを選んでしまうと本来の性能を活かせません。
例えばフェースバランスのダブルベンドは真っ直ぐ引く人には良いですが、インサイドに引く癖がある人が使うとかえってタイミングが合わない可能性があります。
幸い3種類から選べますので自分のストロークに合ったネック選びが重要です(悩む場合は上記診断チャートを参考にしてください)。
適合しないモデルだと「なんだかしっくりこない」と感じてしまうかもしれませんが、それはパター全体の性能というよりネック選択の問題と言えます。
以上のように、Spider Tour Xは非常に優れたパターですが完璧ではなく、感じ方によってはいくつか短所もあります。
ただしデメリット面は事前の試打や慣れで十分カバー可能なものが多く、「圧倒的な安定感と打感の良さ」というメリットがそれを上回るというのが多くのゴルファーの評価です。
購入前に気になる点があればショップで実物をチェックしたり、すでに使っている人の意見を参考にすると良いでしょう。
どんなゴルファーにおすすめ?逆におすすめできないのは?
では、Spider Tour Xパターは具体的にどんな人に向いているのか、またどんな人には向かない可能性があるのかを考えてみましょう。
パター選びは個人の好みや感覚にも左右されますが、性能特徴と上記メリット・デメリットを踏まえると次のような判断基準が挙げられます。
◎ Spider Tour Xをおすすめできるゴルファー
パットの安定感を高めてスコアアップしたい人
平均パット数を減らしたい、3パットをなくしたいという方にとって、高MOIで直進性の高いSpider Tour Xは強い味方になります。
多少のミスヒットでも安定した転がりが得られるため、パッティングの不安を減らしスコア改善に直結しやすいです。
ブレードパターからマレットへの乗り換えを検討している人
これまでブレード型一筋だったが安定性向上のためマレット型に興味がある、という方にSpider Tour Xは最適です。
もともと「ブレード愛用者をマレットに転向させるため」に設計されたモデルであり、小ぶりヘッド+適度なフェースローテーションによりブレードに近い感覚で構えられます。
実際シェフラー選手もブレードから乗り換えて大成功を収めました。
ソフトな打感・静かな打音が好きな人
インパクトの感触が柔らかく静かなパターを好む方にはピッタリです。
打感重視派の多くが「心地よい打感でもう他のパターに戻れない」と口を揃えるほどで、繊細なタッチを大事にする人には理想的でしょう。
硬い打音が苦手な人にも向きます。
方向性に不安がありアライメント補助が欲しい人
パッティングで「構えた方向に打ち出せているか自信がない」という人にもSpider Tour Xはおすすめです。
真っ直ぐなサイトラインのおかげでセットアップが簡単で、打った後も直進性が高いため「狙ったラインに素直に出せた」という実感が持てます。
結果としてライン読みや距離感にも自信が出てきます。
すでにSpiderシリーズ(Spider Xなど)を使っていてさらなるフィーリング向上を求める人
前モデルSpider Xユーザーで、「もう少し打感や操作性を良くしたい」と感じているならTour Xは有力なアップグレード候補です。
実際プロの間でも「Spider XからSpider Tour Xに替えてフィーリングが良くなった」という声があり、基本性能はそのままにタッチやフィーリングが洗練されています。
Spider Xを使い込んでヘッドの傷みが出てきたという方にも、新調する価値は十分あるでしょう。
△ Spider Tour Xをおすすめしづらいゴルファー
できるだけ予算を抑えたい人
上記の通りSpider Tour Xは高価なクラブです。
パターにあまりお金をかけたくない人や初心者でまずは安価なもので練習したい人には負担が大きいかもしれません。そういった場合、Spider Xなど前モデルの中古や、もう少し廉価な入門マレットを試すのも一つの手です。
性能に大きな差はありませんので、無理は禁物です。
ヘッドが軽く小さいパターを好む人
パターの重さや大きさに強い好みがある場合、それがSpider Tour Xと合致しないと感じることがあります。
例えば「軽いピン型でカップを狙う感覚が好き」という人には、350g級のヘッドは重く感じすぎる可能性があります。
また、「L字パターやピン型の細身な見た目が好き」という人には、いくら小ぶりといえどマレット形状のSpider Tour Xは太く感じるでしょう。
そういった見た目・重量の好みがはっきりしている人には無理に勧めません。
打感が硬めで打音がカキンと響く方が好みの人
ソフトな打感・静音性は長所ですが、人によっては物足りなく感じる場合もあります。
インサート無しの金属フェース特有の「カチッ」とした打感が好きな人には、Spider Tour Xは少しマイルドすぎるかもしれません。
打感の好みはスコアには直結しませんが、気になる方は購入前に実際にボールを打って感触を確かめた方が良いでしょう。
「とことんオートマチックなパター」が欲しい人
自分のストロークに自信がなく、とにかくパター任せで真っ直ぐ転がってほしいという人には、Spider Tour Xよりさらに大型で慣性モーメントの高いモデル(例:Spider Tour SやODYSSEY 2-Ball Tenなど)の方が合っている可能性があります。
Spider Tour Xも直進性は非常に高いですが、それでもある程度は自分でストロークを作る前提のバランスです。
全てパター任せにしたい場合は、よりヘッドが大きく重いモデルを検討してみてください。
今使っているパターで大きな不満がない人
現状パッティングに困っておらず、愛用パターで結果が出ているなら、慌てて買い替える必要はありません。
Spider Tour Xは確かに優れたパターですが、パターは慣れや相性も大切です。
「新しいもの好きで色々試したい」のでなければ、無理に変えず今の調子を維持するのも一つの考え方です。買い替えはあくまで選択肢であり義務ではありません。
以上を踏まえて、自分がSpider Tour Xにマッチしそうかどうか判断してみてください。
当てはまる項目が多ければ検討する価値ありですし、逆に懸念点が多ければ無理に選ぶ必要はありません。
パターは「合う合わない」がスコアに直結するクラブですので、自分のプレースタイルや感性に照らし合わせて最適な一本を選びましょう。
Spider Tour Xの新品・中古価格相場と選び方(国内・US)
Spider Tour Xパターの価格についても確認しておきます。
新品の場合、日本国内ではテーラーメイド公式サイトで46,200円(税込)前後からとなっています(モデルや販売店によって多少異なります)。
米国での定価は$349.99と発表されており、為替レートにもよりますが日本円で約48,000円程度です。
日本で購入する場合と大きな差はありませんが、円安・円高の影響で多少前後する可能性があります。
一方、中古市場では発売から時間が経つにつれ少しずつ出回り始めています。
2025年春時点での中古価格の目安は最安で22,000円程度、平均では25,000〜30,000円前後となっています。
状態の良いものや希少なカラー(ブラックのレフティモデルなど)は3万円を超えることもありますが、それでも新品よりは割安です。予算を抑えたい場合は中古品を検討するのも十分ありでしょう。
購入時のポイントとして、ネック形状と長さの組み合わせに注意してください。
Spider Tour Xは基本的に右用の33インチ・34インチが国内で多く流通しています。
海外仕様だと35インチや左用も存在します。自分の適正なパター長さが何インチかを確認し、それに合ったものを選ぶことが大切です。
長さについては身長やアドレス姿勢によりますが、一般男性なら34インチが標準、背が低めor前傾が深い人は33インチ、背が高い人や直立気味に構える人は35インチが合う傾向です。Spider Tour Xの場合、日本発売モデルでは35インチが公式ラインナップに無いようなので、35インチが欲しい場合はUS仕様を取り寄せる必要があるかもしれません。
その際、US仕様と日本仕様で性能に違いは基本ありませんが、グリップや付属ヘッドカバーのデザインが異なる場合があります。気になる方は購入店に確認すると良いでしょう。
自分は何インチのパターが適正なのかは、以下記事を参考に確認してみてください。

また、Spider Tour Xには標準でテーラーメイド純正の中太グリップ(Tour Velvet 360など)が付いていますが、自分好みでグリップ交換するのも有効です。
例えばもっと太めのスーパーストローク系グリップに変えると、手首の余計な動きを抑えやすくなります。
逆に細身のピストル型に替えると、手の感覚をダイレクトに感じたい人にフィットします。パターそのものの性能は変わりませんが、グリップの太さ・形状もフィーリングに影響するので、購入後に調整してみる価値があります。
新品を買うにせよ中古を買うにせよ、なるべく実物を見てフェース面の状態や構えた感じを確かめるのがおすすめです。
特に中古の場合はインサート部分の劣化(削れやヒビ割れ)がないか、ソールのウエイトが欠品していないかなどチェックしましょう。Spider Tour Xはフェースインサート交換などは基本できないため、インサートの損傷がある個体は避けた方が無難です。
まとめると、新品購入なら概ね5万円弱、中古なら2〜3万円台で手に入るのがSpider Tour Xの相場感です。
国内・US価格にも大差はありませんので、入手しやすい方法で購入すれば良いでしょう。値段に見合うだけの性能と満足感が得られるパターですので、ぜひ自分の予算やこだわりに応じてベストな一本を選んでください。
実際の口コミ評価まとめ
最後に、Spider Tour Xパターに対する一般ユーザーの口コミ評価を総括しておきます。
発売後、ゴルフショップ店頭や通販サイト上に多数のレビューが投稿されていますが、総じて高評価が目立ちます。
主な声をまとめると、以下のような内容が多く見られました。
- 「安定感は抜群。少々打点がずれても大丈夫で、安心してストロークできます。ヘッドはやや小さいですが構えやすいですね。打感も柔らかくて好印象です。」
- 「デザイン自体がもともと安心感がありますが、さらに打感が素晴らしいです。購入翌日にコースで使ってみましたが、ショートパットからロングパットまでコントロール性も申し分なく、非常に満足のいく結果でした。」
- 「構えたときに狙った方向に合わせやすく、打った感じも直進性が高い。真っ直ぐ打てていると実感できます。インサートが柔らかい分、以前のパターより少し強めにヒットする必要は感じましたが、慣れれば問題ありません。」
- 「世界最高のパター。素晴らしいパターです!! おかげでスコアを簡単に5~6打縮めることができました。」
- 「今まで試した中で最高のパター。素晴らしいパターです。まさにゲームチェンジャーだと思います。」
いかがでしょうか。中には多少オーバーな表現もありますが、多くのユーザーが直進性の高さによる安定感や構えやすさ、柔らかな打感を絶賛していることが分かります。
ネガティブな意見は少なく、せいぜい「値段が高いので★4にした」「打感が柔らかすぎて好みが分かれるかも」といった指摘が散見される程度でした。
総合評価では5点満点中4.5以上を付ける方が大半で、まさに満足度の高い逸品と言えます。
こうした実際の口コミからも、Spider Tour Xがアマチュアゴルファーの期待に十分応えているパターであることが読み取れます。
よくある質問とその回答(FAQ)
最後に、Spider Tour Xに関してゴルファーから寄せられがちなよくある質問とその回答をいくつかまとめます。購入前の疑問点をここで解消してください。
- 前モデルのSpider Xから乗り換える価値はありますか?
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現在Spider Xをお使いで大きな不満がなければ無理に買い替える必要はありませんが、フィーリングの向上や選択肢の広さを求めるなら乗り換える価値はあります。
Spider Tour XはSpider Xの成功したヘッド形状を継承しつつ、打感がさらに柔らかく改良され、ネックも3種類から選べるようになりました。
プロも「Spider Xより打感が柔らかい」と評価するほどフィーリングが向上しています。
また重心設計の見直しで適度なフェースローテーションが追加され、より繊細なタッチが出しやすくなっています。一方、直進性や安定感など基本性能はSpider Xと同等レベルでしっかり継承されています。
「今のSpider Xでも十分入るけど、もう少し優しい打感や違うネックを試したい」という場合は、Spider Tour Xに替えることでより自分好みの感触と構えやすさを得られるでしょう。逆にSpider Xの打感や見た目が好きなままなら、あえて替えなくてもOKです。
まとめると、Spider Xに満足しているならそのまま、改善を求めるなら乗り換え検討という形になります。
- 自分に合うネック形状はどれか、選び方のコツはありますか?
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ネックはストロークのタイプとミスの傾向で選ぶと失敗しにくいです。
一般的に、ストロークが真っ直ぐ(ストレート軌道)な人や再現性重視の人にはダブルベンド(フェースバランス)が向いています。
フェースの開閉が少なく、直進性重視の設計なので、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すストロークと相性抜群です。
一方、多少インサイドに引く小さなアーク軌道ならクランクネック(Lネック)が合います。トウハング21°程度のオーソドックスなバランスで、ストロークの安定と操作のしやすさを両立しています。
スコッティ・シェフラー選手もこのLネックを使い、安定感とフィーリングのバランスを気に入っています。そして大きなアークを描く人やプッシュミスが多い人にはスモールスラントがおすすめです。トウハング約30°としっかりフェースが返るので、インパクトでボールを捕まえやすくなり、右に外すミスを軽減できます。
ローリー・マキロイ選手はスモールスラントを好んで使っており、強めのアークストロークを安定させています。もし自分のストロークタイプが分からない場合、実際にショップで各ネックを試してみるのが一番です。
構えやすさ・振りやすさに違いがありますので、違和感なくストロークできるネックを選びましょう。
迷ったらひとまずクランクネックを選んでみて、それでも合わなければ他のタイプを検討するという順序がおすすめです(クランクネックは標準的なバランスなので、多くの人にマッチしやすいためです)。
- Spider Tour Xは初心者にも使えますか?
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はい、初心者の方にも十分使いやすいパターだと思います。
名前に「Tour(ツアー)」と付きますが、だからといってプロや上級者専用というわけではありません。
むしろ直進性や安定性が高くミスに寛容なマレット型なので、パッティングが安定しない初心者こそ恩恵を感じやすいでしょう。サイトラインがはっきりしているので方向を合わせやすく、重めのヘッドがストロークをガイドしてくれるため、始めたばかりの方でもまっすぐ転がす感覚を掴みやすいです。
ただし一点、初心者の場合はネックの種類が3つあって迷うかもしれません。
特にこだわりが無ければダブルベンド(フェースバランス)モデルを選ぶと良いでしょう。
フェースのぶれが少なく直進性が高いため、シンプルなストロークを身につける手助けになります。「いきなり高価なパターを買うのは不安…」という場合は、中古品や前モデルSpider X中古をリーズナブルに手に入れて試すのも手です。
それでもSpiderシリーズの安定性は体感できます。
総じてSpider Tour Xは初心者が使っても易しいパターですので、予算が許せば長く使える相棒として検討してみてください。 - 他のSpiderシリーズ(Tour, V, Z)と迷っています。どう選べばいいですか?
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Spiderシリーズ内で迷っている場合は、ヘッドサイズと重心特性の違いに注目しましょう。
ざっくり言えば、最大の安定性を求めるなら大型ヘッドのSpider Tour(初代)やSpider Tour S、操作性も欲しいなら中型のSpider Tour X、さらに小ぶりで振りやすさ重視ならSpider Tour V、独特な見た目と構えやすさを求めるならSpider Tour Zといった住み分けです。
具体的には、Spider Tour初代は重心深くMOI5700の安定感抜群モデル、Spider Tour Xは重心少し浅めでMOI5000のバランスモデル、Spider Vは最小ヘッドで重心かなり浅くMOI4900と操作性重視、Spider Zはウィング形状で構えやすさが特徴の中間的性能です。
それぞれストロークのタイプや好みに合わせて作られているので、自分が「より安定重視か、操作性重視か」で選ぶと良いでしょう。
迷ったときはSpider Tour Xがオールラウンドで扱いやすいですが、例えば「とにかくミスを許容してくれるパターが欲しい」ならSpider Tour S/初代、「小さいヘッドで構えたい」ならSpider V、といった具合に決められると思います。
自分のパッティング傾向(強気or繊細、直線的or曲線的 etc.)に合わせて、各モデルの特徴と照らし合わせてみてください。この記事内の比較表や説明も参考になるはずです。
- 手入れや調整は必要ですか?長く使うコツは?
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Spider Tour Xは大きな調整機構は無く、基本的にそのまま使うだけで高性能を発揮する設計です。
日常のお手入れも特別なことは不要ですが、長く使うためのポイントを挙げるとすれば以下の通りです。1つ目はラウンド後に汚れを落とすことです。インサートフェースに砂や泥が付着したまま放置すると劣化の原因になります。ラウンド後は柔らかい布でフェースを拭き、溝に汚れが詰まっていたらティーなどで軽く掻き出しましょう。
2つ目はヘッドカバーを必ず装着することです。Spider Tour Xには専用ヘッドカバーが付属していますが、移動中や保管中は必ず被せてヘッドを保護してください。特にインサート部分は硬い物にぶつかると欠けたり凹んだりする恐れがあります。カートで移動する際も、他のクラブとぶつからないよう注意しましょう。
3つ目はグリップの交換タイミングです。純正グリップがすり減ってきたり、自分に合わないと感じたら早めに交換すると良いです。グリップは消耗品なので、1〜2年使って滑るようなら新しいものに替えるだけでフィーリングが蘇ります。
最後に保管環境ですが、高温多湿な場所は避け、できれば室内の風通しの良い場所に保管してください。
特に真夏の車内など高温になる所に長時間放置すると、インサート素材に影響が出る可能性があります。
以上の点に気をつければ、Spider Tour Xは頑丈な作りですので何年も安定した性能を保ってくれるでしょう。
まとめ:Spider Tour Xを選ぶべき人・選ばない方がよい人
この記事の最後に、改めてSpider Tour Xを選ぶべき人と、そうでない人を簡潔にまとめます。
Spider Tour Xを選ぶべき人は、ズバリ「パットの安定感とフィーリング両方を重視するゴルファー」です。
パッティングに不安がありミスを減らしたい人、ブレードからマレットへの移行を考えている人、柔らかな打感で繊細なタッチを出したい人、そしてプロが実証した性能を自分のゲームにも取り入れたい人にとって、Spider Tour Xは最高の相棒になるでしょう。
このパターは方向性の安定と距離感コントロールのしやすさを高度に両立しており、真剣にスコアアップを目指すゴルファーに大きなメリットをもたらします。
一方、Spider Tour Xを選ばない方がよい人(あまり向いていない人)は、「パターの重さ・見た目の好みに強い拘りがあり、それがSpider Tour Xと合わない人」です。
具体的には、超軽量パターや極端に小さいヘッドに慣れている人、硬い打感や甲高い打音を好む人、あるいはパターに予算をかけたくない人は、他の選択肢の方が満足度が高いかもしれません。
Spider Tour Xは万能型ですが絶対ではありませんので、自分の嗜好と明らかにズレる場合は無理に選ぶ必要はないでしょう。
総合的に見て、Spider Tour Xは多くのゴルファーにフィットしやすい高性能パターです。
安定感と操作性という相反する要素を上手にバランスさせているため、「今度こそパットを武器にしたい!」というプレーヤーには強くおすすめできます。
一方でゴルファーごとに好みやスタイルもありますから、本記事の内容や実際の試打を通じて、最終的に「自分が信頼してストロークできる一本かどうか」で判断してください。
Spider Tour Xがあなたにとってベストマッチなら、きっとその選択は間違いなく、パッティングの自信とスコア向上につながってくれるはずです。
ぜひ自分に合った一本を手にし、次のラウンドでその威力を実感してください。きっと「次のゴルフが楽しみ!」になることでしょう。
