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Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DBを徹底解説

「3パットが激減した」「平均36パットが28パットに改善」——実際のユーザーから続々と寄せられる驚きの声。それがオデッセイの最新作「Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DB パター」の実力です。

人工知能(AI)が設計したチタンインサートと精密削り出しヘッドの融合により、従来のパターでは考えられなかったミスヒット耐性を実現。

芯を外しても距離が落ちにくく、方向性もブレない。まさに「ゴルファーの弱点をテクノロジーでカバーする」革新的なパターです。

特に注目すべきは、女子プロゴルファーの木村彩子プロも絶賛する安定した初速と距離感。「打感もしっかりあるのにあまり飛びすぎず、タッチが合わせやすい」という彼女のコメントが、このパターの本質を物語っています。

しかし、定価約7万円という価格設定には賛否両論。「高すぎる」という声がある一方で、実際に使用したゴルファーからは「それ以上の価値がある」「スコアアップで十分元が取れる」という評価も多数寄せられています。

果たして本当にパット数が劇的に改善するのか? 価格に見合う性能は備わっているのか? どんなゴルファーに最適なのか?

本記事では、スペック詳細から実際のユーザー口コミ、他社人気パターとの徹底比較、さらには筆者による試打インプレッションまで、あらゆる角度からこの話題のパターを検証。購入を検討している方が知りたい情報を余すことなくお届けします。

目次

特徴・スペック

まずはAi-ONE MILLED SILVER SEVEN T DBの基本スペックをまとめます。メーカー公式情報やショップ掲載データから、本モデルの仕様を以下の表に端的に整理しました。

引用:Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DBパター【数量限定】

     
メーカーCallaway(オデッセイ)
シリーズAi-ONE MILLED SILVER
発売日2025年1月31日
新品価格68,200円
中古最安値25,000円
中古最高値50,000円
ヘッドの形状ネオマレットタイプ
ヘッドの素材ステンレススチール(ボディ)+アルミソールプレート+タングステン重量ウェイト
ヘッドの重量360g
ネックの形状ダブルベント
シャフトの素材スチール
ロフト角3
シャフトの長さ33〜35インチ

スペック面では、削り出しステンレスボディに高比重タングステン(約10g×2個)のソールウェイトを組み合わせ、高慣性モーメントを実現しています。金色の「Ai-ONEチタン・インサート」をフェースに装着し、従来のホワイトホット系インサートとは一線を画す打感と転がり性能を提供。

ネックはダブルベントでフェースバランス設計のため、ストローク軌道がまっすぐに近いゴルファーにマッチします。標準シャフトには新開発の「Stroke Lab 90」スチールシャフトを採用し、90g台という軽量さながら手元側にカウンターウェイトを内蔵することで最適な重量配分を実現しています。

限定モデルらしく上質な作り込みと最新技術が凝縮されたスペックと言えるでしょう。

パターの特徴(6項目評価)

本パターの性能を、「操作性」「ミスヒット耐性」「打感」「重量バランス」「重心設計」「価格」の6つの観点で5段階評価してみました。以下のレーダーチャートをご覧ください。

Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DBの性能レーダーチャート(6項目を5段階評価)。外周ほど評価が高い。

各項目の評価と解説は次のとおりです。

操作性:4/5

ダブルベントのフェースバランス設計により、ストローク中にヘッドがぶれにくく直進性の高いインパクトが可能です。#7由来のツノ型形状は目標に対して構えやすく、T字アライメントラインも相まって方向出しが容易です。

ただしヘッド重量が重めで慣性モーメントが高いため、意図的にフェースを開閉するような繊細な操作はブレード型に比べて△です。基本的には真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すストロークでスムーズに振れる操作性の高さが光ります。

ミスヒット耐性:5/5

最大の強みがこの寛容性です。高MOIのネオマレット形状に加え、AI設計のインサート効果でヒールやトウ寄りに当たってもボール初速の低下が最小限に抑えられます。実際に芯を外した時でもショートしにくく、狙った距離感をキープできるため、ショートパットのミスが激減します。

方向のブレも少なく、多少ラフに当たっても真っ直ぐ転がる直進性の高さは◎。ミスに強いパターを求めるゴルファーには満点評価と言えるでしょう。

打感:4/5

金属インサート搭載ゆえ「硬すぎるのでは?」という心配もありますが、実際には程よくソリッドで心地よい打感との評価が多いです。ホワイトホットインサートのようなソフトさとは違うものの、削り出しパターとしては柔らかめの部類で、インサートのミーリングパターンにより打音も高すぎず低すぎず適度。

芯を食った時の「カチッ」とした響きは距離感を合わせやすく、パターヘッドがボールをしっかり押し出す感触が得られます。ただし打感の好みは個人差が大きいため、極端に柔らかい打感を好む方には少し硬めに感じるかもしれません。

重量バランス:5/5

新設計のStroke Lab 90シャフトとヘッド重量の組み合わせにより、全体のバランス配分が絶妙です。シャフト自体を軽量化しつつ手元側にカウンターウェイトを入れることで、ヘッドとグリップ側に効率よく重量が配分されています。

その結果、ストローク中はヘッドの挙動が安定し、振り子のようにスムーズに振れます。実際に構えてみると「ヘッドが自然に戻ってくる」感覚があり、フォローまで一貫したストロークをサポートしてくれます。

適度なヘッドの効きと手元の安定感が両立した重量バランスは満点評価に値します。

重心設計:5/5

深い重心設計と高MOI化により、パター全体の安定感は秀逸です。ステンレス削り出しボディに配されたタングステンウェイトが周辺慣性モーメントを高め、インパクト時のブレを極限まで抑えます。重心が深く低く設計されていることでボールに順回転がかかりやすく、打ち出し直後からスムーズに転がります。

「ボールがヨレずにスッと順回転に乗る」感覚があり、ラインに対する乗りやすさも抜群です。重心設計の巧みさはパッティングの安定性に直結しており、この点も最高評価です。

価格:3/5

定価約7万円前後という価格設定は、市販パターの中ではかなり高額な部類です。限定モデルゆえ希少性もありますが、オデッセイの通常ラインナップや他社モデル(ピンやテーラーメイドの一般的なマレット)と比べても割高感は否めません。

性能的にはスコッティ・キャメロンなどの高級パターに匹敵し「価格相応の価値がある」という声もありますが、コストパフォーマンス重視のゴルファーにとっては△評価となるでしょう。

ただしパターはスコアに直結するクラブであり、投資によって得られるメリットを考えれば「妥当な価格」との意見も見られます。

他の人気パターとの比較

続いて、Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DBを他の代表的な人気パターと主要指標で比較してみましょう。

打感・操作性・ミスヒット耐性・価格・ツアープロ使用状況の5項目について、それぞれ「◎(非常に優れる)」「○(平均的~良い)」「△(やや劣る)」の3段階で評価しています。

モデル名打感操作性ミスヒット耐性価格ツアープロ使用率
Odyssey Ai-ONE MILLED SILVER Seven T DB (本モデル)
Odyssey White Hot OG #7(オデッセイ ホワイトホット #7)
TaylorMade Spider X(テーラーメイド スパイダーX)
Scotty Cameron Newport 2(スコッティキャメロン ニューポート2)

※上記評価は一般的な傾向に基づく比較で、モデルごとの特性を相対評価したものです。

表を見ると、本モデルAi-ONE MILLED Seven T DBは「操作性」と「ミスヒット耐性」で特に優れており、高MOIマレットとしてSpiderシリーズと並んで◎評価です。

打感に関しては、超ソフトなWhite Hotインサートには及ばないものの、多くのゴルファーにとって心地よい○評価となっています。価格面では限定ミルドモデルゆえやはり△(高価)で、同価格帯の高級パターであるスコッティキャメロンと同程度です。

一方、オデッセイの通常モデルやテーラーメイドの量産モデルと比べると割高感があります。

ツアープロの使用率に目を向けると、ニューポート2やスパイダーは長年にわたり世界中のプロが多数使用しており◎評価です。White Hot #7も一時期多くのプロが使用しましたが、現在はホワイトホットインサート搭載の新モデル(VERSAやTri-Hotシリーズなど)に移行しているケースが多く、○程度でしょう。

Ai-ONE MILLED Silver Seven T DBに関しては発売間もないこともあり使用プロは限られますが、後述するように一部の契約プロが実戦投入を始めており、今後増える可能性があります。総じて本モデルは「打感良し・ミスに強し・ただ高価」という位置づけで、性能面では他の人気モデルに引けを取らず、むしろ安定性では頭一つ抜けていると言えます。

ツアープロの使用例

新技術を搭載した本モデルですが、実際にツアープロからも注目されています。オデッセイは元々ツアー使用率No.1のパターブランドであり、このAi-ONEシリーズも2023年後半から一部プロがテストを開始しました。特に日本女子ツアーでは金属インサートの打感を好むプロが多く、Ai-ONE MILLEDシリーズを選ぶ傾向が見られます。

実際の使用例としては、女子プロゴルファーの木村彩子プロがいち早くAi-ONE MILLEDパターを実戦投入しました。彼女は2023年10月の国内女子ツアー大会にて「Ai-ONE MILLED TWO T パター」を使用し、その採用理由を次のようにコメントしています。

「音が出て、打感もしっかりあるのにあまり飛びすぎず、初速が安定しているのでタッチが合わせやすいです。」(木村彩子プロ)このコメントからも、しっかりした打感と安定した転がりという本シリーズの特徴がツアープロに評価されていることが分かります。

木村プロ以外にも、JLPGAツアーでは9人中6人の女子プロが白い樹脂インサートの通常Ai-ONEより金色チタンインサートのAi-ONE MILLEDを選好したというデータも報告されています。

一方、男子ツアーではフェースインサートの好みが分かれるようですが、オデッセイ契約プロの間で本モデルをテストする動きもあるようです。

オデッセイ伝統の#7形状は歴代ツアープロ(例:イアン・ポルターやルーク・ドナルドなど)にも愛用者が多いヘッドデザインです。その最新進化版となるAi-ONE MILLED Silver Seven T DBがプロのバッグに入る日はそう遠くないでしょう。今後のツアー使用例にも注目です。

一般ユーザーの口コミ・レビューまとめ

実際に購入・使用した一般ゴルファーからも、本モデルには多くの感想が寄せられています。ゴルフショップやECサイトのレビューを調査して、良い点と悪い点それぞれの代表的な声をまとめました。

<良い点として挙がっている内容>

とにかくミスに強い

芯を外しても距離が落ちづらく方向性もブレにくいので、「ショートパットのミスが減った」「3パットが激減した」という声が多数あります。実際、「平均36パットが28パットになった」「直近5ラウンドで1ラウンドあたり平均5打もパット数が良くなった」という具体的な改善報告もあり、寛容性の高さを実感するユーザーが多いです。

安定した転がり出し

AIインサート効果でボールに順回転がかかりやすく、「ボールがヨレずにスムーズに転がる」「狙ったラインに乗せやすい」という評価があります。特に緊張時でも打点ブレによる方向ズレやショートが少ないため、「プレッシャー下で安心感がある」と好評です。

距離感が合わせやすい

打感がしっかりしていて打音も適度にあるため、「距離感を掴みやすい」「タッチが合う」という意見が多く見られます。あるユーザーは「夏の遅いグリーンでは初速の速さが重宝し、速いグリーンでも微妙な距離感を出せる」と述べており、どんなグリーンスピードでも対応しやすいとの声もあります。

ヘッドバランスが良く振りやす

Stroke Labシャフトによる重量配分のおかげか、「全体のバランスが良くストロークがスムーズ」「テークバックからインパクトまで違和感なく振れる」といった感想があります。

ヘッドが自然に戻ってくる感覚で、ストローク中の無駄な挙動が抑えられていると評価されています。

デザイン・所有感が素晴らし

シルバーヘッドにゴールドのアクセント(インサートとウェイト)が映える高級感あるデザインで、「構えたときにテンションが上がる」「所有欲を満たすグッドデザイン」といった好意的な意見があります。

削り出し加工の精巧さや仕上げの美しさも評価され、「造りが綺麗で品質に満足」との声もありました。

<悪い点・気になる点として挙がっている内容>

価格が高い

良い評価をする人でも「オデッセイらしからぬ強気な価格設定」「さすがに高価」という指摘は少なくありません。「キャメロンを買うことを思えば妥当」との意見もありますが、やはりコスト面のハードルを感じるユーザーは多いようです。

打感の好みが分かれる

多くの人は打感に満足していますが、中には「やはり樹脂インサートの柔らかさには敵わない」「少し硬いと感じた」という声もあります。特にホワイトホットのようなソフトな打感に慣れている場合、最初はカチッとした感触に戸惑うケースもあるようです。ただし「使ううちに心地よくなった」という意見も見られ、慣れの問題とも言えます。

ヘッドが重く感じる場合も

高慣性モーメントゆえ「ヘッドが少し重たく感じる」との声も一部あります。実際に通常版Ai-ONE(白インサート)と比べて「MILLEDの方がヘッドが重厚に感じ、1ラウンド使っただけでは慣れなかった」というレビューもありました。振り心地自体は安定するものの、今まで軽めのパターを使っていた人は慣れるまで時間が必要かもしれません。

シャフト径・見た目の違和感

Stroke Lab 90シャフトは手元側が太めに設計されていますが、「シャフトが少し太く見えて最初違和感があった」という声もありました。ただし「すぐに慣れた」という意見が大半で、大きな問題とはされていません。

フェースバランスゆえの限界

操作性の項でも触れたように、強いアークを描くストロークには向きません。ユーザーの中にも「自分のストロークでは捕まりが弱く感じた」という声がありました(※その場合はネック違いのSeven T CHなどトウハングモデルの方が適正)。この点は悪いというより適合性の問題ですが、「思ったよりフェースが返らない」と感じる人もいるようです。

以上のように、一般ユーザーの口コミからは性能面への満足度が総じて高く、「買って良かった」「期待以上」と評価する声が目立ちました。一方でやはり価格だけはネックと考える人が多く、「性能には大満足だが★-1は価格」というレビューも見受けられました。

ただ、「それでも手に入れる価値がある」と総括する声が多いのも印象的です。

筆者の試打インプレッション

筆者はゴルフ歴20年、平均スコア80台半ばのアベレージゴルファーです。幸運にもこのAi-ONE MILLED SILVER SEVEN T DBパター(34インチ)を実際にコースと練習グリーンで試打する機会がありましたので、感じたことを率直にお伝えします。

引用:Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DBパター【数量限定】

まず手に取った第一印象は、写真で見るよりも精悍かつ上品なルックスだということです。シルバーのヘッドはマットな質感でギラつきはなく、晴天下でも嫌な反射は気になりません。

ソールとフェースに配されたゴールドのパーツがアクセントになっており、高級時計のような洗練さを感じました。重さを手に感じてみると、見た目どおりヘッド側にしっかり重量感がありますが、不思議とバランスが良いせいかヘッドが重すぎて持て余す感じはありませんでした。

練習グリーンで構えてみると、ダブルベントネックのためフェース面がスクエアにセットしやすいです。T字のサイトラインも真っ直ぐ目標に合わせやすく、構えた時点で方向の不安がほぼ消える印象でした。私はややインサイドに引くストロークなのですが、それでもテークバックでヘッドがブレにくく、自然と安定した円弧を描いてくれます。

Stroke Lab 90シャフトの手元の安定感も感じられ、ストローク中はヘッドの重さがいい具合に効いて振り子運動を助けてくれる印象です。

肝心の打感・転がりですが、最初の数球は従来のオデッセイ(私が普段使用しているWHITE HOT OG #7)との違いに驚きました。WHITE HOTの柔らかい打感に慣れていたせいか、Ai-ONE MILLEDで最初にヒットした時は「コンッ」という明瞭な打音としっかりした手応えが伝わり、新鮮に感じました。

ただ不快な硬さではなく、「芯で捉えた」という安心感を伴う感触です。数球打つうちにすぐ慣れ、むしろ音がある分距離感のフィードバックが掴みやすい**と感じるようになりました。

10mを超えるロングパットでは、打ち出し直後のボールの転がりが非常にスムーズなのが目に見えて分かります。私のストロークが多少ブレてもボールはぶれずにコロコロと伸びていき、タッチも合わせやすかったです。実際、下りのロングパットでカップを1mほどオーバーしてしまったのですが、打感が確かなので「あ、強すぎた」とすぐ気付けましたし、その後の調整もスムーズでした。

逆に上りの重いラインでは、しっかりヒットした時の初速の安定性が頼もしく、思ったよりもショートしません。強めにヒットしてもオーバーしすぎず、弱めでもショートしにくいという印象で、これなら距離感のばらつきが減らせそうだと感じました。

2〜3mのショートパットも何球も試しましたが、方向性は言うことなしです。カップ内にしっかり打ち出せる感覚があり、実際にかなりの高確率でカップインしました。正直、入らなかった球も自分の読み違い(ラインを外した)によるもので、打ち出し方向のズレはほぼ皆無でした。

芯を外して打ってみるテストも行いましたが、ヒール寄り・トウ寄りどちらも、思ったほど転がり距離は落ちませんでした。「今のは外したな」と自覚できるミスヒットでもカップ手前まで転がってくれるので、「もうひと転がり足りない…」という悔しさが減りそうです。

一方で感じたデメリットや注意点を挙げるとすれば、フェースバランス特有の動き方でしょうか。私はややアークストロークなので、意識せず振ると若干フェースが開いたまま当たる癖がありました(結果として右に外すミスが数回出ました)。ただ、そこは私のストロークの問題であり、このパターがまっすぐ動こうとする証拠でもあります。

ストローク軌道をスクエア気味に矯正するつもりで振ると、むしろ曲がらず真っ直ぐ打てました。「癖の強いパター」というより「自分のストロークの癖を教えてくれるパター」という印象です。

総合的な印象として、安定感と安心感が際立つパターだと感じました。打点やストロークのブレをパター側がかなり吸収・補正してくれるので、良い意味で「自分が上手くなった?」と錯覚する場面もありました。

一方で、軌道や打点がシビアに出るブレードパターに慣れた人が最初に使うと、「簡単すぎて逆に調子が狂う?」と感じる可能性もあるかもしれません。しかし慣れてしまえばスコアに直結してくれる頼もしい相棒になるはずです。

私自身、このパターで数ラウンド試してみたいと思わせる魅力を十分に感じました。

メリット・デメリットの整理

以上の内容を踏まえ、Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DB パターのメリットとデメリットを改めて簡潔に整理します。

◎ メリット(長所)

ミスヒットに強く安定性抜群

高MOI+AIインサート設計によりオフセンターヒットでも距離・方向のブレが極小。ショートや方向ズレのミスを減らせる。

直進性の高さ

順回転がかかったボールが真っ直ぐ転がり、ラインに乗せやすい。プレッシャー下でも狙った方向に打ち出しやすい安心感。

距離感の合わせやすさ

適度な打感と打音でタッチのフィーリングが掴みやすい。強弱の調整がしやすく、ロングパットでもショートパットでも距離勘が合いやすい。

優れたヘッドバランス

Stroke Labシャフト+最適重量配分でストロークが安定。ヘッドが自然に戻り振り子のように振れるため再現性が高い。

高級感あるデザインと品質

精巧なミルド加工とシルバー×ゴールドの限定デザインで所有欲を満たす。造りの良さやフィニッシュの美しさも特筆。

ツアープロお墨付きの性能

プロのコメントや実績からも裏付けられる高性能で、信頼感がある(※木村彩子プロの好評価など)。

△ デメリット(短所)

価格が非常に高い

一般的なパターより価格帯が上で、気軽に手を出しにくい。コストパフォーマンスを重視する人にはネックになる。

ヘッドが重め

ヘッド重量がしっかりあるため、軽量パター愛用者には最初は違和感があるかもしれない。振り心地の慣れが必要。

打感の好みが分かれる

ソフトなインサートに慣れた人には硬めに感じる可能性。打感・打音に敏感なゴルファーは試打して確認したいポイント。

フェースバランス特有の動き

強いアークストロークのゴルファーには球がつかまらない印象を与える可能性。自分のストローク適性を考慮する必要がある(※同モデルのCHネック版も検討)。

左利き用が存在しない

限定モデルのためか左用の設定がなく、レフティーのプレーヤーは使用できない(デメリットというより制約事項)。

限定モデルならではの入手難

数量限定発売のため在庫僅少で品薄になりやすい。欲しい場合は早めの購入判断が求められる。

購入前のFAQ(よくある不安・疑問への回答)

最後に、読者の方が購入前に抱きがちな疑問や不安に答える形で、本モデルについてのFAQをまとめます。

ヘッドが大きく難しそうに見えます。アベレージゴルファーでも使いこなせるでしょうか?

もちろんです。むしろ大きなヘッド形状+高慣性モーメントのおかげでミスに強く、平均的なゴルファーほど恩恵を感じられる設計と言えます。小ぶりなブレード型よりもストロークが安定しやすく、方向を出しやすいため、パターに苦手意識のある方でも扱いやすいでしょう。

ただし強いフック回転をかけるような独特のストロークをされる場合は若干相性を選ぶかもしれません。その点を除けば難しさより易しさが際立つパターです。

打感が硬いという評判が気になります。自分に合うか不安です。

打感に関しては、確かにホワイトホットインサートのような柔らかい”モチッ”とした感触ではありません。どちらかというと“カチッ”としたしっかりめの打感です。

しかし決して「カンカンに硬い」わけではなく、多くのユーザーが「心地よいしっかり感」と評価しています。

むしろ打音と手応えがある分、距離感を掴みやすいメリットもあります。どうしても柔らかい打感が好みであれば通常版Ai-ONE(樹脂インサート)という選択肢もありますが、本モデルの打感も慣れればフィードバックが明確で気持ち良いものですよ。

高価な買い物ですが、それに見合う性能は本当にあるのでしょうか?

「高いけどそれ以上の価値がある」——実際のユーザー評価でもこのように述べている方が多いです。

確かに価格は簡単に無視できませんが、パターはスコアに直結するクラブです。本モデルを使って明らかにパット数が減ったという声も多数あり、スコアアップというリターンで十分元が取れる可能性があります。

また精密ミルドの品質や所有する満足感も含め、長く使える相棒として考えれば決して高すぎる買い物ではないでしょう。もし店頭で試打できるなら一度転がしてみて、性能の高さを実感してみることをおすすめします。

自分は初心者(または高ハンデ)ですが、こんな高性能パターを使いこなせるか心配です。

心配はいりません。むしろ初心者・高ハンデの方にこそ、パターの安定性向上は大きなメリットになります。本モデルはミスへの強さという点で初心者の強い味方です。確かにプロや上級者向けの最新技術が詰まっていますが、それらは「誰が使ってもまっすぐ転がりやすい」「ミスをカバーする」ための技術です。

難しさを助長する要素はなく、むしろパッティングの敷居を下げてくれるでしょう。ただ価格だけはネックなので、そこだけご自身の予算と相談ですね。

他のモデルとの違いは? 例えば通常のAi-ONEや他社パターとの優位性は?

大きな違いは「打感」と「寛容性(ミスヒットへの強さ)」です。

通常版Ai-ONEパターは白い樹脂インサートで非常にソフトな打感ですが、本モデルは金属インサートで適度なソリッド感があります。また、通常版も高慣性モーメントですが本モデルはさらにヘッド素材や重量配分を突き詰めており、ミスへの許容度が一段上です。他社の人気パター(スパイダーやピン型など)と比べても、打点ブレに対する強さではトップクラスと言えます。

まとめると「削り出しの心地よい打感を楽しみつつ、ミスへの強さも妥協しない」のが本モデルの優位性です。

どんな人におすすめか

以上を踏まえ、このAi-ONE MILLED SILVER SEVEN T DB パターが特におすすめできるのは以下のようなゴルファーです。

ショートパットの安定性に不安がある人

芯を外してのショートを減らし、短い距離を確実に沈めたいゴルファー。ミスヒットによるカップ手前止まりを減らしたい人に最適です。

距離感のばらつきを改善したい人

毎ホール3パットしてしまう、ロングパットでオーバー/ショートが極端という人でも、本モデルなら転がりが安定して距離勘が合いやすくなります。

ストレート系ストロークの人

フェースバランス設計の恩恵を最大限受けられます。テークバック~インパクトまでフェースの向きを変えずに打つタイプの人なら、思い通りの方向性と安定感を得られるでしょう。

しっかりした打感・打音が好きな人

インパクトの手応えを感じながらパッティングしたい方にマッチします。軟らかすぎる打感では物足りない、と感じていた人には理想的なフィードバックが得られます。

大型マレットでラインに乗せたい人

2-Ballや#7など大型ヘッドが好きなゴルファーで、さらに直進性を求める人。オデッセイ伝統の形状+最新技術でラインに乗る感覚を追求したい方に。

パターに投資を惜しまない人

値は張りますが、その価値は十分にあります。スコッティキャメロン等の高級パターと比較検討している方には、「性能面で勝る部分も多い本モデル」は有力な選択肢となります。

逆に、強いアークストロークで意図的にフェースローテーションを使うスタイルの人や、とにかく柔らかい打感至上主義の人には、Seven T DBよりもネック違いモデル(Seven T CH)や通常インサートモデルを検討した方が良いかもしれません。

それでも大半のゴルファーにとって、本モデルのメリットは十分感じられるはずです。

記事のまとめ

「Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DB パター」は、オデッセイが送り出した最新AIインサート技術と伝統の名器デザインの融合とも言うべき意欲作です。

ステンレス削り出しヘッド+チタンインサートによる打感の良さと、深重心&高MOI設計による抜群の直進安定性を両立し、実際のユーザーからもパット数の劇的改善や安心感の向上が報告されています。価格面こそ高級ですが、それに見合うだけのパフォーマンスと満足感を提供してくれる一本でしょう。

本記事ではスペックや特徴から口コミ、プロの評価まであらゆる角度から本モデルを検証してきました。総合的に見て、Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DBは「パターに求められる要素(方向性・距離感・打感)のバランスが極めて高水準」であり、パッティングに悩みを抱えるゴルファーにとって心強い武器となります。

一方で、その安定性能ゆえに自分のストロークを矯正する面もあるため、使いこなすには多少の慣れと、自身のストロークタイプを理解することも大切です。

限定モデルという特別感も所有欲を満たしてくれるポイントです。「スコアアップのカギはパター」と言われますが、まさにその格言を体現するような本モデルを手にすれば、グリーン上のパフォーマンス向上は間違いないでしょう。

もし予算に余裕があり、最新のテクノロジーを味方につけてパットの安定性を飛躍させたいと考えているなら、Ai-ONE MILLED SILVER SEVEN T DB パターは有力な選択肢です。

ぜひ一度その性能を試し、あなたのゴルフに革命を起こす一本となるか確かめてみてください。きっと期待を裏切らない相棒になってくれるはずです。

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