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パターの練習方法|自宅で距離感を養うコツ【3パット激減】

「パターの練習方法がわからない…」
「でもパッティングは練習しないと上手くならないって聞いたことがある」
「毎回36パットを超えてしまう…」

ゴルフにおいて、スコアの約4割を占めるのがパッティングです。

どんなにショットが良くても、グリーン上で3回も4回も打っていては、いつまでたっても100切り、90切りは達成できません。

逆に言えば、パターさえ良くなれば、ショットが不調でもスコアをまとめることができるのです。この記事では、「自宅で・お金をかけずに・確実に」パターが上達する練習方法を徹底解説します。

実際に私が実践して、平均パット数を36から30まで縮めたノウハウを公開します。「練習場に行く時間がない」「家で何をすればいいかわからない」というあなたにこそ、ぜひ読んで実践してほしい内容です。


目次

【結論】パター上達の鍵は「自宅での距離感習得」が9割

結論から言います。パターが上手くなるために最も重要なのは、「距離感」を養うことです。

そして、この距離感こそ、わざわざゴルフ場に行かなくても、自宅のカーペットやパターマットで毎日5分練習するだけで劇的に改善できるスキルなのです。

多くの人が「真っ直ぐ打つ」練習ばかりしていますが、スコアアップの近道は間違いなく「距離感」にあります。

なぜ「方向性」より「距離感」が重要なのか?

なぜ私がここまで「距離感」を重視するのか。それは、3パットの最大の原因が「距離感のミス」だからです。

例えば、10mのロングパットを想像してください。

方向性が完璧でも、距離が3mショートしたら、次は難しい3mのパットが残ります。これを入れるのはプロでも簡単ではありません。

しかし、方向性が多少ズレていても、距離がぴったり合っていれば、ボールはカップの半径1m以内に止まります。これなら次は「お先に」で2パットで上がれますよね。

ミスの種類結果(残り距離)次のパットの難易度3パットの確率
方向性のミスカップの横 50cm〜1m易しい(タップイン圏内)低い
距離感のミスカップの手前/奥 2m〜3m難しい(入れごろ外しごろ)非常に高い

上記の表の通り、スコアを守るためには「縦の距離感」を合わせることが絶対条件なのです。

方向性は「入れ!」と願うものですが、距離感は「寄れ!」と計算して打つものです。この計算能力を自宅で養うことが、パター上達の最短ルートです。

毎日5分の「自宅練習」がコースでの自信を作る

「パターはセンス」だと思っていませんか?それは大きな間違いです。パターは「経験と慣れ」です。

週末に一度だけ練習場で1時間パター練習をするよりも、毎日自宅で5分間、パターに触れる方が圧倒的に上達します。

なぜなら、人間の感覚(タッチ)は毎日少しずつ変わるからです。毎日パターを握ることで、「今日の自分の感覚」を把握できるようになります。

また、自宅練習は「再現性」を高めます。平らなカーペットやマットなら、傾斜や芝目の影響を受けないため、「自分のストローク」だけに集中できます。

ここで作った「揺るぎない基準」があるからこそ、コースに出た時に傾斜や芝目を読む余裕が生まれるのです。

今日から、お風呂上がりの5分をパタータイムに変えてみましょう。


まずは基本を確認!パターが入らない3つの原因

練習を始める前に、なぜあなたのパターが入らないのか、その原因を特定しましょう。闇雲に打っても悪い癖が固まるだけです。

パターのミスは大きく分けて「打点」「方向性」「距離感」の3つに分類されます。自分がどこに課題があるのかを知ることで、この後の練習効率が変わってきます。

芯で打てていない(打点のズレ)

1つ目の原因は「芯(スイートスポット)で打てていない」ことです。パターにもドライバーと同じように芯があります。

芯を外すと、ボールに伝わるエネルギーがロスしてショートしたり、フェースが当たり負けして方向がズレたりします。「思ったより転がらない」「打感が毎回違う」という人は、打点がズレている可能性が高いです。

特に、トウ(先)側やヒール(手前)側に当たると、フェースが回転してしまい、ボールは狙った方向に転がりません。常に芯で捉える技術は、距離感を安定させるための大前提となります。

フェースの向きが狂っている(方向性のズレ)

2つ目は「インパクトでフェースの向きが狂っている」ことです。

パッティングにおいて、ボールの打ち出し方向の約90%は「インパクト時のフェースの向き」で決まると言われています。軌道(アウトサイドインやインサイドアウト)の影響は意外と小さいのです。

つまり、どんな変則的なフォームでも、インパクトの瞬間にフェースがターゲットに対してスクエア(直角)に向いていれば、ボールは真っ直ぐ転がります。

逆に言えば、どんなに綺麗なフォームでも、インパクトでフェースが開いたり閉じたりしていれば、ボールはカップに吸い込まれません。

自分なりの「距離の基準」がない(距離感のズレ)

3つ目は「自分なりの『距離の基準』を持っていない」ことです。

「なんとなくこれくらいかな?」という感覚だけで打っていませんか?これでは、その日の体調やグリーンの速さによって距離感がバラバラになってしまいます。

「右足の前まで引いたら3m」「右足の外側まで引いたら5m」といった、自分の中の「物差し(基準)」を持つことが重要です。

基準があれば、コースで「今日はグリーンが速いから、3mの振り幅で打てば4m転がるな」といった調整が可能になります。

この基準作りこそが、自宅練習の最大の目的です。


【距離感編】自宅でできるパター練習方法3選

ここからは具体的な練習方法に入ります。

まずは最重要課題である「距離感」を養うための自宅ドリルを3つ紹介します。

これらは私が実際に毎日行い、効果を実感した厳選メニューです。パターマットがなくても、カーペットや畳の上で実践可能です。

目を閉じて打つ「感覚同調ドリル」

これは、自分の「感覚」と「実際の結果」のズレを修正する最強のドリルです。

  1. ターゲット(壁や家具の脚など)を決めて、そこまでの距離を目測します。
  2. 「これくらいの強さなら届く」とイメージして素振りをします。
  3. アドレスに入ったら、目を閉じてストロークし、ボールを打ちます。
  4. 打ち終わっても目は閉じたまま。「ショートしたかな?」「オーバーしたかな?」と結果を予想します。
  5. 目を開けて、実際のボールの位置と予想を答え合わせします。

これを繰り返すことで、脳内のイメージと実際の筋肉の動きがリンクしてきます。

「思ったより強く打ってしまった」という感覚のズレに気づくことが、距離感マスターへの第一歩です。

振り幅で距離を作る「基準作りドリル」

感覚に頼らず、機械的に距離を打ち分けるための「基準」を作る練習です。インパクトの強弱(パンチ)で距離を調整するのは卒業しましょう。

  1. 「足幅」を基準にします。例えば、スタンスを肩幅に広げます。
  2. テークバックを「右足の親指」まで引いて打ちます。これが何歩分転がったか測ります(例:3歩=約2.5m)。
  3. 次は「右足の小指」まで引いて打ちます。これが何歩分か測ります(例:5歩=約4m)。
  4. さらに「右足の外側10cm」まで引いて打ちます。

このように、「ここまで引いたら、これだけ転がる」というデータを自分の中に蓄積します。

自宅のカーペットで「基準の振り幅」を体に覚え込ませれば、コースに行っても迷わなくなります。

テークバックの位置転がる距離(目安)用途
右足の内側(くるぶし)2m〜3m入れごろ外しごろ
右足の外側(小指)4m〜5mよく残る距離
右足の外側 + 靴1足分7m〜8mロングパット

※距離はグリーンの速さや個人差によります。自分の基準を見つけましょう。

カーペットの境目を狙う「ジャストタッチ練習」

カップに入れる練習ばかりしていると、どうしても「強く打って壁ドンで入れる」癖がつきがちです。

しかし、実戦でそれをやると、外れた時に大オーバーして3パットの原因になります。

そこでおすすめなのが、カーペットの柄の境目や、フローリングの板の目地をターゲットに見立てて、「そのライン上でピタリと止める」練習です。

カップという「穴」ではなく、ラインという「線」を狙うことで、距離に対する集中力が極限まで高まります。

ラインの手前で止まってもダメ、通り過ぎてもダメ。

「ジャストタッチ」で止める感覚を養うことで、コースでも「カップの手前からコロンと落ちる」絶妙なタッチが身につきます。


【方向性編】真っ直ぐ転がすための自宅練習ドリル

距離感の次は「方向性」です。

特に1m〜2mのショートパットを確実に入れるためには、狙ったところに真っ直ぐ打ち出す技術が不可欠です。

ここでは、フェースの向きを安定させ、ストロークの軌道を整えるドリルを紹介します。

1円玉を通す「ゲート練習」

タイガー・ウッズも行っていたと言われる有名な練習法です。非常にシビアですが、効果は絶大です。

  1. 平らな場所にボールを置きます。
  2. ボールの30cm〜50cm先に、2枚の1円玉(またはマーカー)を、ボールがギリギリ通る幅(ボール1個分+数ミリ)で並べます。これが「ゲート(門)」です。
  3. このゲートに触れないように、ボールを真っ直ぐ通します。

フェースが少しでも開いたり閉じたりすると、ボールはすぐに1円玉に当たってしまいます。

この練習を繰り返すことで、出球の方向性が驚くほど安定します。

「ここを通せば絶対に入る」という自信が、プレッシャーのかかるショートパットであなたを救ってくれます。

ティッシュ箱を押す「スクエアインパクト練習」

家にあるティッシュ箱を使った、お金のかからない練習法です。フェース面を長くスクエアに保つ感覚が身につきます。

  1. 床にティッシュ箱を置きます。
  2. パターのフェース面をティッシュ箱の側面にぴったり合わせます。
  3. そのままフェース面が離れないように、ティッシュ箱を真っ直ぐ前へ押し出します。

この時、ティッシュ箱が右に回転したらフェースが開いている証拠、左に回転したら閉じている証拠です。

箱が真っ直ぐ動くように押すには、手先ではなく、肩や背中を使ったストロークが必要だと気づくはずです。

この「押す」感覚こそが、ボールを順回転でスムーズに転がすコツです。

スマホで撮影!「ストロークチェック」

今は誰もが持っているスマートフォンを活用しましょう。自分のストロークを客観的に見ることは、どんなアドバイスよりも効果的な場合があります。

  1. スマホを三脚や壁に立てかけ、自分のストロークを撮影します。
  2. 「真上」「後方(飛球線後方)」の2アングルから撮るのがおすすめです。
  3. 動画を見返してチェックします。
    • 頭が動いていないか?
    • テークバックでヘッドが極端にインサイド/アウトサイドに引かれていないか?
    • インパクトで緩んでいないか?

自分では「真っ直ぐ引いているつもり」でも、動画で見ると「全然違う!」と驚くことはよくあります。現状を知ることが、修正への近道です。


【実践編】ラウンド当日の朝にやるべき練習

自宅練習で培った技術を、コースで発揮するための「朝の調整法」をお伝えします。

スタート前の練習グリーンは、技術を磨く場所ではなく、「その日の環境に自分を合わせる場所」です。

その日の「グリーンの速さ」をつかむ手順

ゴルフ場のグリーンは、日によって、季節によって、速さが全く違います。まずはその日の速さをインプットしましょう。

  1. カップを狙わず、グリーンの端から端まで、長い距離を打ちます。ボールの転がりを目で追い、スピード感に目を慣らします。
  2. 次に、自宅で作った「基準の振り幅(例:くるぶし〜くるぶし)」で打ちます。
  3. それが「何歩分」転がったか歩測します。
    • 自宅では3歩(2.5m)だったのが、今日は4歩(3.2m)転がったなら、「今日は速いな」とわかります。
    • 逆に2歩しか行かなかったら「重いな」とわかります。

この作業をすることで、「今日の基準」が出来上がります。これをやらずにスタートするのは、時計を合わせずに待ち合わせに行くようなものです。

カップを見ずに「素振り」で距離を合わせる

スタート直前、ショートパットの練習をする際に試してほしいのが、「カップを見ずに素振りをする」ことです。

  1. ボールの横に立ち、カップ(ターゲット)をじっと見ます。
  2. カップを見たまま、素振りを繰り返します。
  3. 「あのカップまでボールを届けるには、これくらいの強さだ」と、視覚情報と手の感覚を直結させます。
  4. イメージができたら、ボールを見て、そのイメージ通りの強さで打ちます。

多くの人は、ボールを凝視して素振りをしますが、それでは距離感は合いません。

ゴミ箱にゴミを投げる時、ゴミ箱を見ますよね?手元は見ません。パターも同じです。

ターゲットを見て距離を感じる練習をすることで、距離感の精度が格段に上がります。


パター練習に役立つおすすめ器具・グッズ

最後に、自宅練習の質をさらに高めるためのおすすめアイテムを紹介します。必須ではありませんが、あるとモチベーションも効率も上がります。

パターマットの選び方(傾斜ありvsなし)

パターマットには大きく分けて「傾斜あり(カップ手前が登り)」と「傾斜なし(フラット)」があります。

私が強くおすすめするのは、「傾斜なし・高速タイプ」のマットです。

  • 理由1: 実戦に近い。コースのグリーンには、カップ手前に急な登り坂なんてありません。
  • 理由2: 「ジャストタッチ」が身につく。傾斜があると、どうしても強く打つ癖がつきます。フラットなマットで、距離感だけで止める練習をする方が実戦的です。
  • 理由3: 高速マットなら、「緩まずに打つ」練習ができる。速いグリーンに対応できるタッチは、遅いグリーンでも通用します。

100均でも代用可能!使えるアイテム

専用の練習器具を買わなくても、100円ショップのアイテムで代用できます。

  • スマホスタンド: ストローク撮影用に必須。
  • 金属製の定規(30cm〜50cm): パッティングレールの代わりになります。定規の上をボールが落ちないように転がす練習は、難易度が高いですが効果抜群です。
  • 輪ゴム: パターのスイートスポットの左右に輪ゴムを巻きます。芯で打てば普通の打感ですが、芯を外して輪ゴムに当たると鈍い音がして転がりません。「芯で打つ」感覚を養うのに最適です。

よくある質問(Q&A)

パターの練習は毎日やるべきですか?

はい、毎日やるべきです。ただし、長時間やる必要はありません。

1日5分、あるいは10球だけでも構いません。「毎日パターに触る」ことで、手先の感覚(タッチ)が研ぎ澄まされます。逆に、1週間空いてしまうと感覚はリセットされてしまいます。歯磨きのように習慣化しましょう。

練習では入るのに本番で入らないのはなぜ?

いくつか原因が考えられますが、最も多いのは「『入れよう』としすぎてリズムが早くなっている」ことです。本番ではプレッシャーから「打ち急ぎ(パンチが入る)」になりがちです。

また、練習と本番で「ルーティン」が変わっている可能性もあります。

練習の時から「素振り2回→セットアップ→確認→打つ」というルーティンを一定にし、本番でも全く同じリズムで打つことを心がけてください。


まとめ:自宅練習を習慣化してベストスコアを更新しよう

パターは、才能や体格に関係なく、誰でもプロ並みに上手くなれる唯一のクラブです。そして、最も練習の成果が出やすいクラブでもあります。

この記事のポイントをまとめます。

  1. まずは「自分の距離の基準(振り幅)」を作ること。
  2. 今日から家のカーペットで「目隠しドリル」を始めること。
  3. 次回のラウンド当日の朝は、グリーンの速さを歩測で確認すること。

騙されたと思って、まずは1週間、自宅でパターを握ってみてください。

次のラウンドで「あれ?距離感が合うぞ」「3パットしないぞ」と驚くはずです。パターへの自信は、ショットへの余裕にも繋がります。

さあ、今夜から早速練習を始めて、ベストスコア更新を目指しましょう!

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