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オデッセイ パター #5 歴代まとめ|名器だらけの#5を徹底比較!選び方・最新モデルも紹介

オデッセイのパターの中で、「これを選べば間違いがない」とゴルファーの間で長年にわたり語り継がれてきた形状があります。それが、今回徹底解説する「#5(ナンバーファイブ)」です。

この#5形状は、1999年に伝説のWhite Hotインサートがデビューして以来、オデッセイの技術革新の歴史を常に担ってきた、極めて重要なモデルなのです。

#5は、オデッセイの中でも20年以上にわたって続く超人気形状であり、そのデザインは多くのプロやアマチュアに愛されてきました。
このパターの最大の魅力は、ブレードタイプ(ピン型)の持つ操作性と、大型マレットタイプが持つ芯の広さ(やさしさ)を、非常に高いレベルで融合させている点にあります。

やさしさとラインの出しやすさ、この二つの要素を両立させた「黄金比」のバランスが、#5が愛され続ける理由です。

歴史を振り返ると、White Hotインサートの誕生から、革新的なStroke Labシャフト、直進性を極めたTri-Hot 5K、そしてAI技術を搭載したAi-ONEに至るまで、オデッセイが打ち出す新技術は常にこの#5形状に搭載され、多くのゴルファーにその恩恵をもたらしてきました。

つまり、#5の歴史を辿ることは、パッティング技術の進化の歴史を知ることと同義なのです。

#5は、プロのような上級者から、パッティングに不安を感じる初心者まで、幅広い適性を持つことが証明されています。
特に平均スコア80台を目指す中級者にとって、この形状はパッティングの安定性を劇的に改善し、スコアアップへの最短ルートを提供してくれます。

この記事の目的は、オデッセイの技術革新のテストベッドとなってきた歴代#5シリーズを時系列で徹底比較し、「結局、今の自分はどの#5を買うべきなのか?」という、ゴルファー共通の疑問に明確な答えを出すことです。

最新のAi-ONEから、中古市場で狙うべき名器まで、その特徴と、忖度ない使用感、そして失敗しない選び方を、すべて解説していきます。

目次

オデッセイの#5(No.5)とは?|形状の特徴とメリットを解説

オデッセイのパターラインナップは非常に豊富ですが、その中でも「#5」は、長年変わることのない明確な役割を持っています。

それは、ブレード型とマレット型、両方の長所を取り入れた「ハイブリッド形状」であるという点です。

#5形状の基本デザインについて

引用:ホワイト ホット OG #5 パター

#5の最もわかりやすい特徴は、そのヘッド形状にあります。

まず、#5は一般的に半月型(ハーフマレット)に分類されます。ヘッド後方が丸く、あるいは半月のように広がるデザインを採用しており、ブレード型のようなコンパクトさがありながら、マレット型に匹敵する安定感を持たせています。

大型マレットが苦手なゴルファーでも、この適度なサイズ感ならば違和感なく構えることができるでしょう。

次に、ネックの形状ですが、多くの#5はトウ側シャフト差し(クランクネックやベントネック)を採用しています。
このネック形状により、ヘッドの重心がブレード型ほどフェースの開閉を促す設計ではなく、かといって大型マレットのように完全なフェースバランス(真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す動きに特化)でもありません。

その結果、#5はマレットの安定感とブレードの操作性を完璧に両立した“ハイブリッド形状”として機能します。

ヘッド後方に深さと低さを持って重さを配置できるため、打点のミス(特に上下の芯のズレ)に強く、ボールの初速が落ちにくい安定性を実現しています。

それでいて、ヘッドが大きすぎないため、ゴルファーは距離感を手のひらで感じ取りやすく、繊細なタッチも出しやすいのです。

#5が合うゴルファー

#5は、まさにパター選びに迷う中級者、特にスコア80台を目指すアベレージゴルファーにとって最適な選択肢です。

まず、芯を外した時のミスを抑えたい人には最適です。
パッティングにおいて、たとえ芯を外しても、距離が大きく変わってしまっては3パットにつながります。#5の設計は、ヘッド後方への重量配分により、打点ミスに対する許容度(MOI)が高く、結果としてミスヒットしてもボールの転がりが安定します。

次に、ボールの転がりを安定させたいと考える人にも適しています。
大型マレットほどオートマチックではありませんが、#5は重心が深いため、インパクト時の左右のブレを抑え、ボールを順回転で安定して転がし出す助けをしてくれます。

そして何より、ブレード(ピン型)は不安だけど、大型マレットの見た目は嫌だと感じる人にこそ、この#5が最高の選択肢となります。
見た目の安心感と、適度な操作性を両立させたいと考えるゴルファーは非常に多く、#5はその要求を完全に満たしているのです。

#7や#9との違い(#5の立ち位置の重要性)

オデッセイには#5以外にも人気の高い#7や#9といった形状がありますが、#5はこれらの間に位置する「最もバランスの取れたモデル」として独自の地位を確立しています。

この中庸な位置づけこそが、#5が技術革新の標準機として選ばれ続けてきた理由です。

引用:ホワイト ホット OG #7 パター

#7(高MOIの王様)は、ヘッド後部の「ツノ」が特徴的で、慣性モーメント(MOI)が極めて高く、ブレを極限まで嫌う設計です。
オートマチックに真っ直ぐ打ちたい、とにかくやさしさを求める人に特化しています。

引用:プロタイプ iX #9

一方、#9(上級者向けの操作系)は、ヘッドが小型でトウハングが強め(シャフトを地面と水平にした時に、フェースのトウ側が下を向く角度が大きい)の操作系モデルです。
積極的なフェース開閉を使って、ボールの転がりや曲がりをコントロールしたい、プロや上級者に好まれます。

対して#5は、その中間であり、#7のような強力な安定性を持ちつつ、#9のような操作性もわずかに残しています。

この「適度な優しさと操作性」のバランスが最大の特徴であり、技術レベルやストロークタイプを問わず、多くのゴルファーの「エースパター候補」になり得るのです。

オデッセイは、この#5形状に対して、20年以上にわたり様々な新技術(インサート、シャフト、ウェイト)を搭載し、アマチュアが最も求める「ちょうどいい」パッティング性能を探求し続けてきたのです。

オデッセイ #5 歴代シリーズまとめ(主要モデルを時系列で紹介)

ここからは、オデッセイの#5の歴史を彩ってきた主要モデルを、時系列で詳しく見ていきましょう。
それぞれのモデルが、その時代の最新技術をどのように体現し、ゴルファーにどのようなメリットをもたらしたのかを、詳細に解説します。

ホワイト・ホット #5(1999〜)

引用:中古ゴルフクラブの宅配買取専門店
ゴルフエース(GOLF ACE)

特徴

ホワイト・ホット #5は、オデッセイの歴史を語る上で欠かせない、ゴルフ界のパターに革命を起こしたモデルです。最大の特徴は、当時としては画期的だったウレタン素材の「White Hot インサート」の誕生にあります。

これは、ゴルフボールのカバーに使われる素材を応用したもので、金属フェースとは一線を画す、非常にソフトな打感を実現しました。
初期モデルは銀色のヘッドとWhite Hotインサートの対比が印象的でした。

メリット

このモデルの最大のメリットは、非常にやわらかく、手に吸い付くような心地よい打感にあります。

金属フェースが持つ「カチッ」とした硬さがなく、ボールがフェースにくっつくような感覚があるため、繊細な距離感をフィーリングで作りやすいのが特徴です。

また、その伝説的な性能ゆえに、発売から20年以上経った現在でも、中古市場で根強い人気を誇っており、中古市場でのコスパは最強です。

使用感

筆者(ゴルフ歴5年・平均スコア80台)はこの#5を実際に使ってみて、まず驚いたのは、その絹のような柔らかさです。芯を食った時の打感は「最高」の一言で、手に嫌な振動が一切伝わってきません。

この打感のおかげで、ショートパットでは「絶対に外さない」という安心感を持ってストロークすることができました。

しかし、現代の最新パターと比較すると、いくつかの懸念点も見つかります。

特にグリーンが遅い場合、ホワイト・ホットの打感が柔らかすぎて、距離を出すためには少し強めに打つ必要がありました。また、最新のテクノロジーが詰まったモデルと比べると、芯を外した時のヘッドのブレは正直に言って感じやすいです

そのため、しっかりと芯で捉える技術が求められる、どちらかといえばフィーリング重視の名器だと評価できます。

ただし歴史的名器であるゆえ、記事執筆時点で中古の流通が確認できませんでした。

WHITE STEEL #5(2004)

引用:WHITE STEEL #5

特徴

WHITE STEEL #5は、White Hotインサートの柔らかさを保ちつつ、打感に「芯」を持たせることを目指して開発されました。特徴はデュアルインサート技術にあり、非常に柔らかいウレタンの外側に、中央に削り出しのスチール(金属)を複合させたフェースを採用しています。

これにより、ソフトな感触でありながら、インパクトの瞬間にスチール特有の「芯のある音」が発生するように設計されています。

メリット

ホワイト・ホットの柔らかさが「ぼんやりしている」と感じるゴルファーにとって、WHITE STEEL #5は救世主となります。

打球音によってボールを押し出している感覚が明確になるため、距離感が視覚情報だけでなく、聴覚情報からも作りやすいのが最大のメリットです。
ウレタンとスチールの複合素材によって、打音の心地よさと、適度な転がりの強さが両立されています。

使用感

このパターは、ホワイト・ホットを愛用していた友人が「音がしないと距離感がつかめない」と言って乗り換えたのを見て、私も試してみました。

筆者としては、ホワイト・ホット #5よりもしっかりめの打感と感じました。

音は「カチッ」という乾いた音が少し大きめで、安定感があります。

そのせいか距離感はつかみやすく、ミスヒットでも思ったほど大きく飛距離がバラつかない印象です。

ただし、柔らかすぎる音ではないので、パットがショートしやすい人は慣れが必要かもしれません。
アドレスするときの顔つきはホワイト・ホットとほぼ同じで、安心して構えられました。

総じて、しっかり感重視で距離感を安定させたい人に向いています。

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ホワイト・ホット XG #5(2007)

引用:ホワイト・ホット XG #5

特徴

ホワイト・ホット XG #5は、従来のWhite Hotインサートをさらに進化させ、2層構造のXG(Extra Generation)インサートを採用したモデルです。

この設計の狙いは、ホワイト・ホットの柔らかさを保ちつつ、ボールに効率よく順回転をかけ、より素早く、強い転がりを実現することにありました。
ヘッドの形状は従来の#5を踏襲していますが、フェース技術が大きく進化しています。

メリット

初代ホワイト・ホットが持つ「柔らかいけど転がりに物足りなさがある」という弱点を克服し、しっかりした打感と強い転がりを両立させました。

初代ホワイト・ホットとは違う、現代的な「しっかり転がるキャラクター」を持っているため、ミドルパットやロングパットでの距離ロスを減らしたいゴルファーに特に適しています。

使用感

ホワイト・ホット XG #5を使ってみて最初に感じたのは、ボールをしっかりと押し出せる感覚の強さです。ミドルパット以上で、ボールが勢いを失わずにカップに向かって転がっていく威力を実感できました。

しかし、このモデルは同時に、ゴルファーに一定の精度を要求してきます。XGインサートは打点のミスに対してシビアな一面を持っていました。

芯を外すと、距離の落ち込みが激しくなり、ヘッドがブレる感覚も強かったため、許容度は低いと感じざるを得ません。

このパターの良さを引き出すには、手先で操作するタイプではなく、ボディを使った安定したストロークができる中上級者向きであると言えます。

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ブラック・シリーズ ツアーデザイン #5(2009)

引用:ブラック・シリーズ ツアーデザイン #5

特徴

このブラック・シリーズ ツアーデザイン #5は、オデッセイの歴史の中でインサートモデルが主流となる中にあって、異彩を放つ存在です。

最大の特徴は、インサートを使用せず、軟鉄の塊から削り出された(ミルド)ヘッドを採用している点です。
これにより、ツアープロが好む、ソリッドで硬めな打感と、精密なヘッドシェイプを実現しています。

PGAツアープロの使用率も高く、その名の通りツアーデザインとして登場しました。

メリット

インサートがないため、ソリッドで硬め、かつダイレクトな打感が得られます。
ボールとフェースが接触する瞬間のフィードバックが手に明確に伝わるため、繊細なボールのコントロールを可能にします。プロ使用者が多く、感性を重視する上級者にも高い人気を誇ります。

使用感

とにかく打感が金属的でシャープだと感じました。柔らかいインサートなしなので、打ち出し時のフィードバックがダイレクトです。

削り出しパター特有の「カツン」という打感は、それまでのホワイト・ホット系の柔らかさに慣れていた私にとっては、非常に難しく感じられました。芯で打てた時のフィーリングは最高に心地よく、ボールを思い通りに転がせますが、少しでもミスヒットすると、その打感が手のひらにダイレクトに響き、「ミスした!」と非常に厳しく教えてくれます

平均スコア80台の私には、このパターの持つ高い操作性を引き出すことは難しく、安定性よりもフィードバックを重視する、非常にストイックなゴルファーや、技術を極めたい上級者向けのモデルであると結論付けました。

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ヴァーサ V-LINE ホワイト(2013)

引用:ヴァーサ V-LINE ホワイト

特徴

ヴァーサ V-LINE ホワイトは、パターの性能において「アライメント(構えの正確性)」の重要性を改めて世に知らしめた革新的なモデルです。

特徴は、ヘッド全体を白と黒のストライプ状に塗り分けた白黒コントラストの「Versaアライメント」です。

この強力な視覚効果により、フェースが目標に対してわずかでも傾いている場合、人間はそのズレを一瞬で認識できるようになります。

メリット

視覚効果により、ゴルファーはフェースを目標に真っ直ぐ構えられているか、またストローク中にフェースが開きすぎていないかを明確に確認できます。

これにより方向性が劇的に向上し、構えやすさは歴代でもトップクラスです。
パットのミスはストロークよりもアライメントのズレに起因することが多いため、多くのゴルファーの救いとなりました。

使用感

パッティングで一番大事なのは「目標に真っ直ぐ構えること」だと言われますが、ヴァーサ V-LINE ホワイトを構えると、その重要性を痛感します。

白と黒の対比が強烈で、少しのフェースのズレも許してくれない代わりに、真っ直ぐ向けた時の「絶対的な自信」を与えてくれます。
このメンタル的な安心感は、技術論よりも大きな効果をもたらすと感じました。

打感自体はホワイト・ホット系に近いソフトなフィーリングですが、このパターの価値は打感よりもアライメント効果にあります。

方向性に悩む中級者ゴルファーならば、まずはこのパターを試すべきだと断言できます。

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プロタイプ・ツアー・シリーズ #5(2013)

引用:プロタイプ・ツアー・シリーズ #5

特徴

このプロタイプ・ツアー・シリーズ #5は、軟鉄の塊から精密に削り出された(ミルド)ヘッドを採用しており、インサートを持たないソリッドな設計が特徴です。

インサートモデルが主流の時代に、プロや上級者が好む、ダイレクトな打感と高いフィードバック能力を追求したモデルです。美しいシルバー仕上げも特徴の一つです。

メリット

インサートがないため、打音と振動が手にダイレクトに伝わり、繊細な距離感をフィーリングで調整しやすいのが最大のメリットです。

打点のフィードバックが強いため、芯を外した際の矯正にも役立ちます。

また、中古市場では最新の削り出しモデルよりもコストパフォーマンスが非常に高いため、質の高い打感を求める中級者に手が届きやすい点も魅力です。

使用感

削り出しパターを初めて使いましたが、ホワイト ホットのような包み込む柔らかさとは異なり、ボールを叩く「ゴツ」というソリッドな打感が新鮮でした。

芯を外すと、その振動が容赦なく手に伝わってくるため、自分のストロークの精度を厳しくチェックされている感覚があります。
パッティングの技術を磨きたい中級者にとっては、自分のパッティングを客観的に「教えてくれる」ような存在だと感じました。
安定性よりも、タッチの感覚を優先したい上級者志向のゴルファーにおすすめです。

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ホワイト・ホット プロ #5(2014)

引用:ホワイト・ホット プロ #5

特徴

White Hot PRO #5は、初代White Hotインサートの成功を受けて、その打感を保ちつつ、インサートの厚みや素材配置を見直し、「転がりの均一性」を高めた進化版として登場しました。
初代よりも素材の均質性を高めたことで、打点による初速のバラつきを抑えることを目指しました。

メリット

最大の特徴は、転がりの均一性が高いことです。
初代ホワイト ホットよりも打感がややしっかりとし、繊細な柔らかさと、距離の再現性を向上させるための適度な反発力を両立させました。多くのツアープロも使用し、信頼性の高いモデルとして評価されました。

使用感

非常にバランスの取れた打感で、初代ホワイト ホットの良さを感じながらも、ボールを力強く押し出せる感覚がありました。
特にミドルパットでの距離の再現性は優れていると感じます

ただし、ツアー向け設計のため、ヘッドがやや重く感じます。軽いパター慣れしている人は最初違和感を覚えるかもしれません。転がりが良い分、速いグリーンや下りのパットではオーバーを連発してしまいました。

しっかりとハンドファースト気味に、打ち込むようにストロークする意識がないと、転がり過ぎてしまうという懸念があります。
タッチが弱い、またはパンチを入れる傾向がある人には、少し扱いにくい可能性があります。

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タンク・クルーザー V-LINE(2014)

引用:タンク・クルーザー V-LINE

特徴

タンク・クルーザー V-LINEは、「パッティングの安定性を、重さで強制的に作り出す」というコンセプトに基づいて開発されました。

通常より大幅に重いヘビーウェイト設計が特徴で、ヘッドとグリップエンドの両方に交換可能なウェイトを搭載しています。
これにより、パター全体の総重量を重くし、極めて低いテンポでストロークできるように設計されています。

メリット

重い質量がストローク中の慣性を高めるため、手先のブレや余計な動きを強力に抑制し、ストロークをオートマチックに安定させてくれます。

重さによって振り子運動が強制されるため、パッティングで手先を使ってしまう人、あるいはイップス気味の人にも非常に効果が期待できます。

使用感

初めてタンク・クルーザー V-LINEを構えたときは、その異様な重さに戸惑いましたが、数回ストロークすると、その安定性に驚きました。

特にショートパットで、ヘッドが全くブレない、強烈な安定感がありました。

重さが余計な動作を抑え込んでくれるおかげで、緊張した場面でもリズムよくストロークができました。

ただし、ロングパットでのタッチの調整は、通常のパターよりも慣れが必要です。

重さゆえに、距離感を出すためのフィーリングが鈍くなる傾向があるためです。
パッティングの安定性、特に方向性の安定を最優先するゴルファーには、試す価値のあるモデルです。

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オー・ワークス #5(2017)

引用:オー・ワークス #5

特徴

オー・ワークス #5は、ホワイト・ホットやDFXといったソフトインサートとは全く異なるアプローチで開発された「マイクロヒンジ・インサート」を搭載しています。
このインサートは、ステンレス製の小さな突起(ヒンジ)が多数並んだ構造が特徴です。

打感はややしっかりめですが、その構造によりインパクト直後、ボールに強力な順回転をかけることができます。

メリット

ボールが芝の上を滑る(スキッド)現象を最小限に抑え、インパクト後すぐに順回転で転がり始めるのが最大のメリットです。

順回転が早ければ早いほど、ボールはラインに乗りやすく、距離のバラつきも少なくなります。打出しが速く、しっかりした打感を求めるゴルファーに適しています。

使用感

マイクロヒンジ・インサートの順回転性能は、すぐに実感できました。

特に芝目が強いグリーンや、少し荒れたグリーン上で、インパクト後、ボールが「スーッ」と地面を這うように転がり始めるのがわかります。
ショートパットでしっかり押し出したい、打感をややしっかりめに求めるタイプの中級者には非常に合致する性能でした。

打感はホワイト・ホットのような柔らかさとは異なり、金属的な感触が強く残ります。
フィーリング重視のゴルファーの中には、この打感を好まない人もいるかもしれませんが、スコアを重視するなら、この順回転性能は大きな武器になります。

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ストローク ラボ V-LINE S(2019〜)

引用:ストローク ラボ V-LINE S

特徴

ストローク ラボ V-LINE Sは、パターヘッドやインサートではなく、シャフトの革新によってパッティングの安定性を高めようとした、まさに革命的なモデルです。
スチールシャフトの重量の一部を抜き取り、グラファイト(カーボン)とスチールを組み合わせた複合シャフトを採用しています。

これにより、シャフト全体が軽量化された分のウェイトを、ヘッドとグリップエンドに再配分しています。

メリット

タングステンウェイトがミスヒット時のヘッドのブレを強力に抑制するため、#5としては歴代最も「直進性が高い」モデルです

特にショートパットでのブレが激減し、打点のミスによる距離のロスも少ないため、中上級者が絶賛しています。
小型で操作性を求めるゴルファーが、マレット並みの安定性を手に入れられる点が革新的です。

使用感

このパターの安定性には心底驚きました。小型のハーフマレット形状なのに、まるで大型マレットのようにヘッドがオートマチックに真っ直ぐ動く感覚があります。

タングステンによる重さが効いており、特に1メートル前後のパットで、絶対に外さないという強い自信を持てました。

打感はホワイト ホットよりもしっかりとしてソリッドですが、これは直進性と距離の再現性を優先した結果であり、現代のテクノロジーが詰まった「スコアメイクに特化した名器」だと感じました。

唯一の懸念は、その性能ゆえに、中古市場でも価格が高めに推移している点です。

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ホワイト ホット OG #5(2022)

引用:ホワイト ホット OG #5 パター

特徴

ホワイト ホット OG #5の「OG」はオリジナル(Original)を意味し、1999年に登場した初代White Hotインサートの完全復刻版です。

デザインも往年のクラシックなホワイトホットグラフィックを採用し、懐かしさ満点。
最新技術で材料や製法が現代化されていますが、見た目・使用感はまさにオリジナルそのものです。

メリット

現代版ホワイト ホットとして人気が再燃しました。

最大の魅力は、伝統的な柔らかい打感を楽しみつつ、Stroke Labシャフトの搭載や最新のウェイト設計により、現代的な安定性を得られる点にあります。

フィーリングと技術、両方を追求したいゴルファーにとって、最高の選択肢の一つです。

使用感

初代ホワイト ホットの打感は本当に素晴らしく、その良さはそのままに、ヘッドが横にブレにくい現代の安定性が加わっているため、非常に打ちやすく感じました。

柔らかい打感のおかげで距離感がつかみやすく、ミドルパットでも自信を持ってストロークできました。

このモデルは、フェースバランス傾向にあるため、ストローク軌道が比較的ストレートなゴルファーに最適です。
クラシックな見た目と、誰もが納得するソフトな打感を好む、打感重視派には最高の復刻モデルです。

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ホワイト ホット ブラック FIVE CS 5(2023)

引用:WHITE HOT BLACK FIVE | WHITE HOT BLACK | PUTTERS | ODYSSEY |

特徴

ホワイト ホット ブラック FIVE CS 5は、#5形状にセンターシャフト(CS)を採用したモデルです。

シャフトがヘッドの重心線上に位置するため、フェースバランスとなり、フェースの開閉を極力抑える設計です。
フェースには伝説のWhite Hotインサートを搭載し、ヘッド全体をマットなブラック仕上げにすることで、光の反射を防ぎ、アライメントへの集中力を高めています。

メリット

最大のメリットは、センターシャフトによる高い直進性と、ストロークのシンプル化です。

手先の操作を排除し、自然な振り子運動で真っ直ぐ打ちたいと考える中級者にとって理想的です。

黒いヘッドはボールとのコントラストを高め、構えやすさにも貢献します。
また、White Hotインサートにより、芯に当たったかどうかの明確な打感フィードバックが得られます。

使用感

初めてのセンターシャフトでしたが、「自然な感覚で打てる」という評価の通り、構えた時の安心感が格別でした。

黒いヘッドは確かにボールに集中しやすく、短い距離での直進性の高さは目を見張るものがあります。
芯を外した時のブレも少なく、特に短いパットで「絶対に外せない」というプレッシャーから解放されました。

ストロークに悩む中級者が、パッティングをシンプル化するための矯正ツールとしても非常に優れていると感じました。

こちらは以下でも詳細のレビューをしております。

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Ai-ONE TRI-BEAM(トライビーム)#5 CH(2024)

引用:Ai-ONE TRI-BEAM(トライビーム)#5 CH パター

特徴

Ai-ONE TRI-BEAM #5 CHは、オデッセイの二つの最新技術、AI設計インサートとTRI-BEAM(トライアングル形状のラケットホーゼル)を融合させたフラッグシップモデルです。

AIインサートは距離のミスを抑制し、TRI-BEAMホーゼルはヘッドのネジレを強力に防ぎます。モデル名にあるCH(クランクホーゼル)は、緩やかなアークを描くストロークに対応したネック形状です。

メリット

最大の強みは、距離の安定性と方向性の安定性を同時に最高レベルで実現した点です。

オフセンターヒット時のボールスピードのロスとフェース向きのブレを同時に抑制することで、かつてないほど安定したボールの転がりをプレーヤーに提供します。
アーク型ストロークの中級者でも、最新の究極の寛容性を享受できます。

シャフトには軽量化と低トルク化を両立したSTROKE LAB 90が装着されています。

使用感

このパターは、最新技術の「全部入り」という印象です。

打った瞬間に、ヘッドが全くブレずに目標に向かって押し出される感覚が強く、Ai-ONEのテクノロジーがミスヒットを強力にカバーしているのがわかりました。

特に、ロングパットでの距離のバラつきが、他のパターと比べて明らかに少ない。

アーク軌道の私にとって、CHホーゼルは構えやすく、技術と安心感を最高レベルで両立させたパターだと断言できます。

スコアを本気で縮めたい中級者にとって、最高の武器となるでしょう。

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歴代 #5 を比較|どれを選ぶべきか?(性能別)

これまでに紹介した歴代#5パターは、それぞれ異なる時代背景と技術コンセプトを持っています。

ここでは、中級者ゴルファーが自分のパッティングの課題に応じて、どの#5を選べば良いのかを性能別に分類してみます。

究極の寛容性(距離のミス撲滅)

このカテゴリーは、縦の距離のバラつき(ショートやオーバー)を最も恐れる人、打点のミスを技術で補償したい人向けです。

  • Ai-ONE TRI-BEAM #5 CH (2024): 距離の安定性(AI)と方向の安定性(TRI-BEAM)の両方で最高レベルの許容度を提供。ミスを徹底的に排除したいゴルファーに最適です。
  • タンク・クルーザー V-LINE(2014): 重ヘッドで手打ちを抑え、ストロークをオートマチックに安定させたい人に。

② 直進性重視(ストロークのシンプル化)

このカテゴリーは、フェースの開閉や手首の操作を排除し、パッティングをシンプル化したい人、ストレートなストローク軌道を持つ人に適しています。

  • ホワイト ホット ブラック FIVE CS 5 (2023): センターシャフト(CS)により、フェースの開閉を最小限に抑え、高い直進性を実現。黒ヘッドで集中力も向上します。
  • ホワイト ホット OG #5(2022 / ホワイト・ホット プロ #5(2014): 比較的フェースバランス寄り(または弱いトウハング)のモデルが多く、直線的なストロークを好むゴルファーに自然にフィットします。

③ 打感が柔らかくフィーリング重視

このカテゴリーは、打音や手に伝わる感触でパターを選ぶ、繊細な感性を持つ人に適しています。
パッティングにおける「心地よさ」を最優先したい人向けです。

  • ホワイト ホット OG #5(2022): 伝統的なWhite Hotの極上の柔らかい打感を、現代の安定性と組み合わせて堪能できます。
  • ホワイト ホット OG #5(1999〜): コスパ最強の伝説的な柔らかさ。

④ 上級者が好む操作性・フィードバック系

芯で打つほど良さが出る、パターからのフィードバックを重視し、ボールを繊細にコントロールしたいゴルファー向けのモデルです。

  • プロタイプ・ツアー・シリーズ #5 (2013): 削り出しのソリッドでダイレクトな打感。繊細な距離感とストロークの矯正を追求したい上級志向の中級者に。
  • ブラック・シリーズ ツアーデザイン #5(2009): 削り出しのソリッドな打感と操作性を求める上級者向け。
  • ホワイト・ホット XG #5(2007): 強い転がりを求めつつも、正確なストロークができる技術レベルの高いゴルファー向け。

オデッセイ #5 を選ぶポイント(中級者向け)

平均スコア80台の中級者が、パット数を確実に減らすためには、感覚的な好みだけでなく、論理的な根拠に基づいた選択が必要です。

#5形状が持つ「万人向け」の安定性の上に、自分にとって最適な「技術」を重ねることが重要になります。

1. フェース素材で選ぶ(フィーリング vs 距離の再現性)

パターの打感や打音は、主にフェースに埋め込まれたインサート素材によって決まります。
この素材の選択は、距離感の作りやすさに直結するため、最も重要な判断基準の一つです。

  • White Hot系(柔らかい): 伝統的な心地よい打感。フィーリング重視で、繊細なタッチを求めるゴルファーに。
  • 削り出し(ソリッド): プロタイプ・ツアー #5など。手にダイレクトなフィードバックが返るため、タッチを磨きたいストイックなゴルファーに。
  • Ai-ONE(技術的許容度): 最新のAIフェースを持つモデル。打点のズレがあっても、ボール初速を維持し、距離のバラつきを抑えたいと考える、スコア重視派に最適です。

2. 自分のストロークタイプで選ぶ(ホーゼル形状)

パターのネック形状(ホーゼル)は、ヘッドの重心位置と連動し、ストローク中のフェース開閉のしやすさを決定します。自分のストローク軌道に合わせたモデルを選ぶことが、安定性への近道です。

  • 直線的ならCS(センターシャフト): ホワイト ホット ブラック FIVE CS 5 (2023)が代表的です。フェースの開閉を極力抑え、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すイメージで打ちたいゴルファーに最適です。
  • 緩やかなアークならCH(クランクホーゼル): Ai-ONE TRI-BEAM #5 CHなど、トウハングがあるモデルを選びます。日本の多くのゴルファーに馴染み深い形状で、自然なストローク軌道にフィットします。

3. ミス許容度の高さ(最重要)

中級者にとって、3パットを減らすことがスコアアップの最大の鍵です。最新のAi-ONE TRI-BEAM #5 CHは、距離と方向性の両面でミスを補償してくれるため、技術的な安定性を手に入れる最短ルートとなります。

パットの安定性を最優先するなら、この最新技術に投資する価値は非常に高いです。

最新モデルおすすめランキング|どの#5を買うべき?

中級者ゴルファーにとって「どの#5が最もスコア貢献度が高いか」という基準で、最新の主要モデルをランキング形式で紹介します。

ここで選定するのは、単に高性能であるだけでなく、中級者が直面しやすい「安定性の欠如」や「距離のミス」を解決できるモデルです。

順位モデル名選定理由とメリットこんな人にベスト
1位Ai-ONE TRI-BEAM #5 CH(2024)究極の寛容性
AIインサートとTRI-BEAMの相乗効果で、距離・方向性のミスを同時に抑制。
スコアを絶対安定させたい、最新技術の恩恵を受けたいアーク型ストロークの中級者。
2位ホワイト ホット ブラック FIVE CS 5(2023)高い直進性と打感バランス
センターシャフトによるストロークのシンプル化と黒ヘッドの集中効果。
ストロークを矯正したい、短いパットの直進性を最優先したい中級者。
3位ホワイト ホット OG #5(2022)伝統的な柔らかい打感で距離感がつかみやすい。
Stroke Labシャフトで現代的な安定性も確保。
フィーリングを最優先し、心地よい打感で自信を持って打ちたい中級者。

中古価格の目安(2025年時点)

オデッセイの#5シリーズは歴史が長いため、中古市場でも多くのモデルが流通しています。

中古市場では、White Hot OG以前のモデルは価格がこなれており、Stroke Lab以降のモデルは、技術的な安定性から中古でも高値安定傾向にあります。

モデル中古価格帯コメント
ホワイト ホット #57,000〜12,000円コスパ最強。手軽に伝説の名器の打感を体験できます。
プロタイプ・ツアー #510,000〜18,000円削り出しパターを安価に試すならこれ。フィードバック重視。
ストローク ラボ V-LINE S16,000〜24,000円複合シャフトによる安定性が高い技術搭載モデルです。
ホワイト ホット ブラック CS21,000〜26,000円センターシャフト人気と黒ヘッドデザインで、比較的高値で安定。
Ai-ONE TRI-BEAM20,000〜26,000円最新AI技術搭載ながら、中古市場では既に競争力ある価格帯。

※中古価格は2025年12月時点での確認内容を記載しております。

まとめ|オデッセイ #5 は“迷ったら選ぶべき形状”

オデッセイの#5形状は、長きにわたって同社の技術開発の核となってきました。それは、ブレード型が持つ操作性と、マレット型が持つ安定性の間で、最も多くのゴルファーにフィットする「黄金比」のバランスを持っているからです。

#5を選ぶということは、オデッセイが20年以上にわたり培ってきた、インサート、シャフト、ウェイト配分の進化のすべてを、最も扱いやすい形状の中で試すことができる、ということを意味します。

あなたがパッティングで抱える課題、例えば「距離感が合わない」「真っ直ぐ構えられない」「芯を外してショートする」といった悩みは、歴代の#5パターがそれぞれ克服しようとしてきた課題そのものです。

この記事で徹底比較したように、打感重視で中古の名器を選ぶことも、直進性重視で最新の技術(Ai-ONE TRI-BEAM)を選ぶことも、この#5形状なら可能です。

最後に読者向けメッセージ

パター選びは、クラブの中でも特にフィーリングが重要です。

歴代の#5モデルはどれを見ても完成度が高く、中古でも現役で通用する名器が多数存在します。

しかし、もしあなたがスコア80台を目指す中級者で、パット数を最短で減らしたいと考えるのであれば、安定性に特化した最新技術の恩恵を最大限に受けるべきです。

迷ったら、Ai-ONE TRI-BEAM #5 CH(究極の寛容性)か、ホワイト ホット ブラック FIVE CS 5(最高の直進性)か、またはWHITE HOT OG #5(伝統のフィーリング)のいずれかが間違いない選択です。

ぜひ、この記事を参考に、あなたのストロークと予算に合った「最高の#5」を見つけ出し、店頭で試打してみてください。

中級者が最短でパット数を減らせる形状、それがオデッセイの#5です。あなたの次のエースパターは、この豊富なラインナップの中に必ずあるはずです!

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