オデッセイ「#7」は、ヘッド後方に伸びたツノ型(ファング型)のマレット形状で高慣性モーメント(MOI)を実現し、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すストローク向きに設計されています。
2000年代後半のWhite Hot XGから現在のAI-ONEに至るまで、#7は約20年にわたり支持され続けており、各モデルでインサートやシャフトなど技術進化が明確に見られます。さらにRed Seven XやTOULON LAS VEGASのような、純正モデルを超える上位概念モデルも登場しています。
本記事では、オデッセイ#7シリーズを時系列で整理しつつ、その特徴やメリット・使用感を解説し、以下の疑問に答えます。
「結局どの#7を選べばパット数が減るのか?」
「#7の完成形はどこにあるのか?」
メリット・デメリットを忖度なく解説し、おすすめモデルランキングまで含めて徹底紹介します。
オデッセイの #7(No.7)とは?|形状と性能をわかりやすく解説
形状
#7はツノ型(ファング型)のマレットパターです。フェース後方から両サイドにツノのような突起が延びる形状で、慣性モーメントが非常に大きくなっています。
この高MOIにより、ミスヒット時でもヘッドのブレが少なく方向性が安定します。
また、ヘッドはフェースバランス寄りの設計で、アドレス時にフェース面がターゲットに対して真っ直ぐ向くため、直線的なストロークをしやすいのが特徴です。
視覚的にもフェースとターゲットラインが合わせやすいアライメント効果も狙われており、安心して構えられます。
どんなゴルファー向け?
#7はショートパットの安定性を求めるゴルファーや、フェースの開閉が苦手でなるべく真っ直ぐなストロークをしたい人に向きます。
ヘッドが大きくて構えやすく、ツノがガイドのように働くので、初心者やパットで迷う人にも安心感があります。
逆に、スイング中にフェース面をわざと開閉して操作したい人や、ヘッドが重すぎると感じる人には向かないこともあります。
#5・#7・#9の違い
オデッセイのマレットでは、#7の他に中くらいの大きさの#5、トウヒット向きの強いトウハング型#9があります。

#5は#7に比べるとわずかに小ぶりで操作性がありつつ、#7ほど慣性モーメントが高くないため、安定性と操作性の中間的なモデルです。
実際に専門家評価では「#5は#7の安定性と#9の操作性を兼ね備え、万人向けのバランス型」と評されています。
#5については以下でも詳細紹介しております。


一方、#9(L字型)はフェース面がより下を向いたトウハング型で、アークストローク向き。操作性は抜群ですが、芯を外したときに打球が大きく曲がりやすく、使いこなすには熟練が必要です。
#7はその中で「とにかく直進性と安心感を重視」したモデルと言え、短い距離で確実に転がしたいなら最適です。
オデッセイ #7 歴代シリーズ一覧
ここではオデッセイ純正の#7ヘッドに限定し、おすすめの主なモデルを時系列に整理します。各モデルの特徴・メリット・使用感(筆者:ゴルフ歴5年・平均スコア80台)を分かりやすく紹介します。
ホワイト・ホット XG #7(2007〜)

特徴
オリジナルの「White Hot」インサートを進化させた「XG(エックスジー)インサート」を搭載。
インサートはエラストマー樹脂コアとウレタンブレンドカバーの3層構造で、ボールと同じように密着する構造が採用されています。
これにより柔らかい打感と、ボールを押し込んでから弾く高い反発性能を両立させています。
また、フェースはフラットなミーリング加工で打ち出しが素直です。
メリット
White Hotファンに好評のソフトフィーリングを維持しながらも、転がりはしっかりと安定します。
MOIが高いので直進性も高く、方向性に優れます。
プロが求めるソフトな打感と、確かな転がりを実現したモデルです。
使用感
フェースバランス設計で構えやすく、真っ直ぐなストロークがしやすいです。
筆者も使ってみましたが、短い距離は安心して打てます。
打球感は柔らかく、初速が遅めで優しい印象。小柄なヘッドですが安定性は十分で、今でも十分通用するモデルです。
ホワイト・アイス #7(2009)

特徴
ホワイト・ホット XGの改良版で、打感と打球音を改善したネオマレット型。
フェースインサートは内側に高弾性エラストマーコア、外側にウレタンブレンドカバーの2層構造で、インパクト直後にボールを包み込むような感触です。
メリット
XGよりもさらにソフトでクリアな打感を実現。
柔らかいタッチながらしっかりとボールに力が伝わり、オートマチックに転がってくれます。デザインはシンプルですが重心深く高MOIなので方向性は抜群です。
使用感
White Hot系の柔らかいフィーリングに「クセ」がなく、とても扱いやすいです。
短い距離でのタッチは安定しますが、ヘッドはやや小ぶりなので、かなりミート位置を外すと曲がりやすい面もあります。
ブラック・シリーズ インサート #7(2009)

特徴
ブラック・シリーズ インサート #7 は、ホワイト・ホット XG の改良版として設計されたネオマレット型パターです。フェースインサートは2層構造で内側に高弾性エラストマーコア、外側にウレタンブレンドカバーで作られています。
この構造により、インパクト直後にボールを包み込むような感触が得られます。打感と打球音が従来のXG系よりもクリアで改善されているのが大きな特徴です。
メリット
XGよりもソフトでクリアな打感です。従来の柔らかいフィールを残しつつ、余計な曖昧さがなくなった感触。柔らかいタッチ+安定した転がりで距離感制御がしやすく、オートマチックに転がる転がり方をします。
また高MOIと重心が深いこと、ネオマレット形状と相まって方向性が抜群です。
シンプルなデザインで見た目にも構えやすく、ターゲットへのアドレスが取りやすいパターです。
使用感
柔らかいフィーリングだがクセが少ない印象をもちました。White Hot系の柔らかさを残しつつ、嫌な逃げ感・鈍さがなく扱いやすいです。
短い距離のタッチが安定し、3~6m前後の距離感が出しやすく、読みどおりに打てる感触が得られます。
ヘッドのサイズはやや小ぶりです。ヘッド慣性が高く安定感はあるものの、大きくミート位置を外すと曲がりやすい面もあり、センターヒットの精度がある程度求められます。
方向性の素直さがあり、高MOIで芯を外しても許容範囲は広めですが、小ぶりヘッドゆえ、真ん中で打てると恩恵が最も出ます。
ヴァーサ #7H ブラック(2013)

特徴
白黒のハイコントラスト配色でアライメント機能を強化したモデル。#7はヴァーチカルデザイン(縦型)とホリゾンタルデザイン(横型)の2種類があり、それぞれフェースに対して縦線・横線の組み合わせを施しています。
White Hotインサートを採用し、ソフトな打感はそのままです。
メリット
高コントラストの黒白ラインでアドレス時にフェース向きが一目瞭然なので、ターゲット方向にセットしやすい
。アライメントを合わせるのが苦手な人でも自然と真っ直ぐ構えられ、パットの安定感が増します。
2種類のフェースネック形状(普通のスラントとホリゾンタル)があり、自分のストローク軌道に合わせて選択できます。
使用感
とにかく構えやすさが際立ちます。
白と黒のコントラストのおかげでフェース向きに自信が持て、インサートも高級な柔らかさでショートパットも安心して打てます。
筆者としてはアライメントが合わせやすい点を高く評価しますが、デザインが派手なため好みが分かれるかもしれません。
ホワイト・ホット プロ #7(2014)

特徴
日本ツアーで人気の元祖White Hotインサートを搭載したモデル。
オデッセイ伝統の白いエラストマー素材で、ソフトさとスピンレスな転がりを両立します。ヘッドはステンレス製で、シンプルな形状です。
メリット
抜群のソフトフィーリングで、ボールに触れた瞬間に「吸い付く」感触が得られます。
転がりもやや巻き上がりが抑えられ、止まりすぎない安定した距離感が得られます。
従来のWhite Hotよりもボールの戻りが少ないため、タッチが合いやすく感じます。
使用感
構えた見た目は派手さがなくあっさりしていますが、打感は非常にソフトです。
筆者も使いましたが、短いパットで優しく打っても手前から転がって入っていく感覚で安心感があります。
ただし、フェースインサートが柔らかいため、強く打つ距離だと力負けする場面もあるかもしれません。
タンク・クルーザー #7(2014)

特徴
ヘッド重量を調整できる可変ウェイト機能付きマレットです。標準で約365gの重ヘッドで、ソールのトウ・ヒールに15g、オフセンター用に10g/20gのウェイトを加えられます。
さらにグリップエンドにも15gのカウンターバランスウェイトが装着されており、トータルで約380g前後の超高MOIが狙えます。
White Hotインサート採用でソフトな打感です。
メリット
非常に重いヘッドでMOIはトップクラス。
ミスヒットに極めて強く、方向性がぶれにくいのが特徴です。
また、グリップエンド重りでヘッドを振り抜きやすくなるので、テンポが安定しやすいメリットもあります。
調整幅が大きいので、しっかり重さを感じたい人にも好評でした。
使用感
とにかく重量感があり、一度振り始めるとヘッドが暴れにくいです。筆者にはやや重すぎてロングパットでショートしがちですが、慣れれば距離感は合いやすくなると思います。
打感はオデッセイらしい柔らかさですが、ヘッド重量があるぶん「トンッ」とした深みのある音がします。
短い距離で力まなくていい分、安心して構えられますが、反面軽快さはありません。
オー・ワークス #7(2017)

特徴
新開発の「マイクロヒンジ・インサート」を搭載したモデル。フェース面に細かい爪状のヒンジ(Microhinge)が浮き出しており、ボールにすぐ前回転を与える設計です。
これにより転がりの初速が上がり、ストローク中の打ち出しが安定します。また、長いハイコントラストラインとフェースバランス設計で、構えやすさも向上しています。
メリット
マイクロヒンジが柔らかい打感ながら確実に転がりを安定させるため、グリーン上でのポテンシャルが高いです。
従来のWhite Hotより転がり出しが早く感じられ、距離感が合いやすいという評価もあります。
ツアープロからのフィードバックを反映した新ヘッド形状で、視認性も高いデザインです。
使用感
打った瞬間にボールがすべり出すような特有の感触で、転がりにムダがありません。
筆者は初めて使ったとき、柔らかいのにボールスピードが出る点に驚きました。
一方、従来のパターよりも打球音が若干高く、慣れるまで違和感を覚えるかもしれません。
ストローク ラボ ブラック シリーズ BIG SEVEN TOE UP (2019〜)

特徴
カーボン+スチール複合シャフト「ストロークラボ」を採用し、先端を軽量化。
通常110〜120gのパターシャフトを約75gまで軽量化することで、重量をヘッドとグリップに配分し直しています。
これにより打感のフィードバックが向上し、ストロークが安定しやすくなっています。
また、「White Hot Microhinge」インサートを搭載し、ソフトな感触とソリッドな打球音を両立しています。
メリット
軽量かつハイMOI設計で、パットのテンポやリズムが安定します。
Microhingeインサートは柔らかい打感ながらボールを滑り出させるので、安定した距離感が得られます。
ツアープレーヤーにも評価された性能を持ちながら、一般向けにも扱いやすいモデルです。
使用感
振り抜きやすい軽さとしっかりした重心感が心地よく、長時間のラウンドでも疲れにくい印象です。
筆者の使用感では、ストロークが整いやすく距離感のブレが少ない一方、ヘッドのアライメントラインはさほど派手ではないので慣れは必要でした。
ホワイト ホット OG #7(2022)

特徴
20年以上変わらぬ支持を得る「White Hot」インサートを採用した、ミルドステンレスヘッドの復刻シリーズ。
ボールカバーと同じ素材を使ったWHITE HOTインサートは、ソフトな打感ながらしっかりと弾く反発性能があります。ステンレスヘッドは精密にミーリングされ、キラリと光るシルバーカラーも美しい高級感ある仕上げです。
ソールには調整可能なウェイトも装備し、好みに合わせて重さを変えられます。
メリット
伝統の白いインサートはやわらかく、ショートパットでは吸い付くような感触です。
調整ウェイト付きで、好みの重さに設定できるのも便利。全体の外観はスタンダードで派手さがない分、操作性は安定感重視で仕上げられています。
転がりも安定しており、ヘッドは程よくシンプルなので構えやすいです。
使用感
White Hotファンにはまさに理想的なモデルで、昔ながらの柔らかさを楽しめます。
筆者も感触は抜群に良く、特に短いパットで心地よく使えました。
ただし、フェースミーリングなしのインサートゆえか、真芯を外すとやや距離がバラつきやすい印象もあり、ミスヒットに少し敏感でした。
ヴァーサ #7(2023)

特徴
縦型#7ヴァーサデザインに、White Hotインサートを組み合わせた最新モデル。
ヘッドカラーは白黒の2パターンから選べ、それぞれに逆カラーのWHITE HOTインサートを装着します。
ホワイトホットは非常に柔らかい打感で静かな音が特徴で、世界中のツアープロから支持されています。
ミーリングフェースで転がり性能も抜群です。
メリット
VERSAのアライメントの良さに、白いインサートの柔らかい打感が合わさったモデル。初心者でも集中して構えられ、かつショートパットのタッチにも優れます。
最新のナチュラルカーボンミルドプロセスでヘッドを仕上げたことで、視認性と手触りもアップしています。
使用感
構えた瞬間、ヘッドが大きく見えて安心感があります。
筆者の経験では、短い距離のカップイン率が上がり、パットが安定してくれました。
悪い点としては、ガンメタ調のヘッドに白のインサートだとラインが見えづらい場面もあり、人によっては慣れが必要です。
TRI-HOT 5K SEVEN S(2022〜)

特徴
通称「5K」シリーズのマレット版。もともとブレード版で世界最高クラスの5000g・cm²という超高慣性モーメントを実現していたTri-Hot 5Kに、人気の#7形状が加わりました。
White Hotインサートを搭載し、フェースはソリッドなミーリング加工。
5000=5Kの名の通り、慣性モーメントは一般マレット以上に大きく、ミスヒットに極めて強いのが特徴です。
メリット
とにかく直進安定性に優れ、ショートパットでの方向ブレをほとんど気にせず打てる安心感があります。
White Hot特有のソフト感もありつつ、5000MOIで驚くほどぶれません。
価格はやや高めですが、性能は7の中でも群を抜いています。
使用感
おおらかなストロークで距離感を出したい人に向き、
筆者も「思い切って振り抜ける」感触を得られました。少し重めの打感で、ショートパットもスパッと入る印象。
ただし、重量感と価格の面で好みが別れそうです。
Ai-ONE MILLED SEVEN T CH(2023)

特徴
人工知能(AI)設計を取り入れた、最新技術のパター。オフセンターでも芯に近いパフォーマンスを発揮するよう、フェースインサートをAIが最適化しています。
具体的には、インパクト位置がずれてもボールスピードの低下を従来の約20%ダウンから約5%(10mパットで50cmショート相当)に抑えるという革新的なインサートを搭載。
外観はシンプルな#7形状ですが、打感・音ともに硬めで「今までのオデッセイらしくない」と評されることもあります。
メリット
最も注目すべきは「オフセンターでもタップインに近い精度」を実現する点。
ミスヒットしても距離感の狂いが非常に少ないため、極めて安定したストロークが可能です。
中上級者はもちろん、初心者にとっても強い味方になるでしょう。
価格は上位モデルと同等レベルで高めですが、進化型テクノロジーを体感できます。
使用感
筆者も試打してみましたが、他モデルに比べて芯を外した時の落胆が非常に少なかったです。
例えば1cmトウ寄りに外してもスピードがほとんど変わらず、10mのパットで20cmほどの遅れに抑えられました(従来は2mショート)。
その反面、インサートが硬いのでタッチには慣れが必要で、柔らかい感触を期待すると戸惑うかもしれません。
Ai-ONE MILLED TRI-BEAM SEVEN T(2024)

特徴
Ai-ONE MILLED TRI-BEAM SEVEN T は、TRI-BEAMネック構造 × Ai設計ミルドフェース × #7ツノ型を組み合わせた、安定性と打感の“情報量”を両立した最新世代のネオマレットです。
TRI-BEAM(トライビーム)ネックは、ネック部分を軽量化し、余剰重量をヘッド後方へ再配分し、慣性モーメント(MOI)が非常に高く、ストローク中のブレを抑制する効果があります。
Ai-ONE MILLED フェースを搭載しAI設計の溝パターンを金属削り出しフェースに採用。打点がズレても初速・転がりの差が出にくい設計です。またミルドヘッドならではの打感です。
メリット
TRI-BEAM構造+Aiフェースにより、芯を外しても距離が極端に落ちず、ミスヒットに非常に強いです。
また削り出しなのにオートマチックで、ミルド特有の“難しさ”がなく、扱いやすいです。
フェースの開閉が抑えられ、方向性がだしやすく狙ったラインに打ちやすいです。
使用感
打感は「しっかり・クリア」でした。White Hot 系より明確で、TOULON ほどシビアではない絶妙な硬さだなと感じました。
中距離パットが特に安定し、5〜10m前後で距離のバラつきが出にくく、ヘッドもブレにくいためショートパットも安心して打てました。
一方で柔らかい打感が好みの人には少し硬く感じる可能性があります。またフェースを積極的に操作したい人にはオートマ感が強めです。
#7系派生・プレミアムモデル(純正#7の“その先”)
Red Seven X

特徴
「#7形状+ミルドステンレス」のツアーモデルで、世界的名手ザンダー・シャウフェレの使用で注目されました。
ヘッドは360gの重厚なミルド一体加工で、深くミルドされたダイヤモンドフェースを備えています。
赤いヘッドカラーは芝上で視認性が良く、トップラインにはBLACK系の塗装で白ホットインサート風に見せるなど、こだわりの仕上げです。
メリット
完成度が非常に高く、安定性と操作性のバランスが次元を超えています。
シャウフェレのセッティングそのままなので、約20°のトウハング(CHネック)でアークストロークでも素直にパットできます。
Deep Diamondミルドフェースで打感はソフトながら転がりは正確。高MOIの重いヘッドでオフセンターにも強く、ツアー水準のパフォーマンスを手に入れたい上級者向きです。
使用感
筆者が短いパットを打つと、しっかり転がりつつも「ヨレ」がなく、3~5mの距離感が驚くほど合いやすかったです。逆に重さゆえに、軽く打つ感覚には慣れが必要かもしれません。
また、価格が非常に高い点がネックですが、性能を最優先したい人にはこれ以上ない一品です。
TOULON DESIGN LAS VEGAS

特徴
オデッセイ傘下の高級ブランド「TOULON DESIGN(トゥーロンデザイン)」のマレット型モデル。
303ステンレス削り出しヘッドに、6061アルミのソールプレートを装備し、重量を縁に再分配することでMOIを高めています。
フロントにはミルドウェイトを配し、Deep Tuna(深いツナ)フェースミルでソフトながらしっかりした打感に仕上げています。
メリット
距離感と転がりの精度は別格です。
特にDeep Tunaフェースミルは球が食いつくようなフィーリングで、微妙なタッチコントロールも緻密に行えます。
高いMOIと前方重心により、正確なボールスピードが得られるので長短問わずスコアに自信が持てます。
見た目も高級感があり、操作性・安定性ともにツアーレベルです。
使用感
筆者の感想としては、距離感の狂いがほとんどなく、構えた瞬間から“勝負する”気持ちが引き締まるモデルでした。
そして圧倒的に見た目がかっこいいです。
悪い点はミスヒットにシビアなことで、芯から少し外すと挽回が難しい性格です。
また新品価格が非常に高額(10万円前後)である点は要注意です。
歴代 #7 を比較|どれを選ぶべきか?(性能別)
① とにかくやさしい(高い寛容性)
■ヴァーサ #7
■Ai-ONE MILLED SEVEN T CH
■Ai-ONE MILLED TRI-BEAM SEVEN T
↑ アライメントが簡単・高MOI・AI補正でミスに強いこれらは初心者や安定重視派に最適です。複合シャフトで振りやすいStroke Lab系も扱いやすいですが、ここでは視認性抜群のVersa系とAi-ONEを代表例に挙げます。
② 打感重視(ソフトなフィーリング)
■ホワイト ホット OG #7
■ホワイト・ホット プロ #7
■TOULON DESIGN LAS VEGAS
いずれも白い柔らかいインサートを搭載し、ショートパットでの「吸い付き感」が秀逸です。
特にOGは昔ながらの純正感、PROはTourプロ仕様の鋭い距離感、LAS VEGASは高級ミルドのため桁違いのタッチ精度と、好みに応じて選べます。
③ 直進性特化(超高MOI)
■TRI-HOT 5K SEVEN S
■ストローク ラボ ブラック シリーズ BIG SEVEN TOE UP
5000MOIのTri-Hot 5Kは飛び抜けた直進安定性、ストロークラボSEVENも軽量&高MOI設計で曲がりにくいです。
構えやすさと運びやすさで距離感をシンプルにしたい人に向きます。
④ 上級者・操作性(ツアーモデル系)
■ブラック・シリーズ インサート #7
■Red Seven X
■Toulon LAS VEGAS
ヘビーでフェースミルドなこれらは、操作性とフィードバックを重視する上級者向け。
ブラック・シリーズ インサート #7は硬質で安定、Red Seven XはXander仕込みの高精度ミルド&微妙なトウハング、LAS VEGASは高精度インサートと打感の高さが魅力です。ただしどれもミスにシビアなので中〜上級者向けです。
ただパターといっしょに上手くなっていきたいという方には非常におすすめです。
オデッセイ #7 を選ぶポイント(中級者向け)
フェース素材・インサート
White Hot系(柔らかい)かMicrohinge/AI系(硬め)かで打感が変わります。
自己ベストが出る打感を選びましょう。
寛容度(ミス許容度)
初心者ならMOIが高くアライメントしやすいモデル(ヴァーサ、Tri-Hot 5K、Ai-ONE)がおすすめです。
上級者向けは重心深め&ミルドヘッド(Red Seven X、ブラック・シリーズ インサート)で自信を持って構えられる設計です。
ストロークタイプ
ストレートストロークならフェースバランス設計(#7)を、アークストロークなら適度なトウハングがあるモデルを選びましょう。
特にRed Seven Xは20°トウハングでアーク対応型です。
構えた瞬間の安心感(最重要)
パター選びで最も大事なのは構えたときの第一印象です。
自分の目線からフェースがどれだけ真っ直ぐか、自信を持てるかを重視しましょう。たとえ分析上“良い”モデルでも、構えた瞬間に違和感があるパターは好ましくありません。
おすすめランキング|今買うならこの#7
- Tri-Hot 5K #7 – やさしさと直進性が両立。多くの状況で安定して転がり、迷ったらこれ。
- White Hot OG #7(2022) – 柔らかいソフトフィールを求めるならコレ。伝統の打感でショートパットが得意。
- TOULON DESIGN LAS VEGAS – 打感・距離精度の頂点。性能最優先の本格派に。
- Ai-ONE #7 – 最新AI挿入でオフセンターにも強く、タップイン率を確実に上げる。性能とやさしさのバランス型。
- Red Seven X – とにかく性能最優先の上級者向け。構えやすさは高いがやや価格が高め。
中古価格の目安(2025年時点)
| モデル | 新品定価(目安) | 中古価格相場(目安) |
|---|---|---|
| Tri-Hot 5K #7 | 約50,000円前後 | 約30,000~40,000円 |
| White Hot OG #7(2022) | 約30,000円前後 | 約15,000~25,000円 |
| LAS VEGAS | 約60,000円以上 | 約40,000~50,000円 |
| Ai-ONE #7 | 約50,000円前後 | 約35,000~45,000円 |
| Red Seven X | 約50,000円前後 | 約40,000~50,000円 |
※上記はあくまで参考価格です。モデルや状態によって変動します。
まとめ|#7は「パットを安定させたい人の最適解」
オデッセイ#7系は、直進性と安定感を求めるゴルファーにとっての最適解です。
迷ったら純正#7(Tri-Hot 5KやOG#7など)が間違いなく安心。
ワンランク上のパフォーマンスを求めるならRed Seven X、最高レベルの打感と精度を望むならToulon Las Vegasがおすすめです。
#7でパットの不安を解消し、スコアアップを目指しましょう。
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