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パターのアドレスの正解はこれ!毎回同じに構える「黄金のルーティン」

「鏡で見ると、プロのアドレスと何かが違う…」
「毎回しっくりくる位置が探せなくて、モジモジしてしまう」

そんなふうに、アドレスの迷宮に入り込んでいませんか?

パターが入らない最大の原因は、ストローク(打ち方)ではなく、実は「アドレス(構え方)」にあります。構えがズレていれば、どんなに良いストロークをしてもボールはカップに向かいません。

アドレスで重要なのは、「綺麗な形」を作ることではありません。「毎回同じ形を作れる手順(ルーティン)」を持っているかどうかです。

この記事では、誰でも機械的に「プロのような完璧なアドレス」が作れるセットアップ手順を公開します。

これを読めば、コースで「どう構えればいいんだっけ?」と迷うことがなくなり、自信を持ってストロークできるようになります。


目次

【結論】アドレスの目的は「再現性」ただ一つ

良いアドレスとは、見た目が綺麗なアドレスのことではありません。「100回構えても、100回同じ形になるアドレス」のことです。

なぜプロゴルファーのアドレスは綺麗に見えるのでしょうか?

それは、彼らが「理にかなった手順」で、毎回全く同じように構えているからです。

多くのアマチュアゴルファーは、まず「足の位置」を決めてから、パターを置いて構えようとします。

しかし、これは間違いです。足場が悪かったり、傾斜があったりすると、足から決めると上半身の形が毎回変わってしまうからです。

正解は、「手(クラブ)→足」の順番で決めること。上半身の形を決めてから、最後に足を開く。この手順を守るだけで、アドレスの再現性は劇的に高まります。

今日から「形」を真似するのではなく、「手順」を体に覚え込ませましょう。


ここだけは外せない!パターアドレス「3つの黄金律」

細かい形は人それぞれ個性があって構いません。しかし、プロアマ問わず、パターが上手い人が絶対に守っている「3つの黄金律」があります。

これさえ外さなければ、大きなミスは起きません。

チェック項目正解(黄金律)NG例
目の位置ボールの真上〜少し内側ボールより遠い(ラインが歪む)
手の位置肩の真下(吊るす)体から遠い / 近すぎる
重心母指球(土踏まず)かかと体重(お尻が落ちる)

1. 目の位置は「ボールの真上」か「少し内側」

パッティングにおいて最も重要なのは、「狙ったラインを正しく見る」ことです。

もし、ボールから離れすぎて(目がボールより手前にあって)構えると、ボールとカップを結ぶラインが歪んで見えてしまいます。これでは、真っ直ぐ打っても入りません。

基本は、「左目の真下にボールがある」状態です。
ボールを上から覗き込むことで、ラインが一直線に見え、距離感も合いやすくなります。

【チェック法】
いつものように構えた状態で、左目の位置から別のボールを落としてみてください。そのボールが、セットしたボールに当たれば合格です。

2. 手の位置は「肩の真下」に吊るす

グリップの位置に迷う人は多いですが、正解はシンプルです。「肩の真下」です。

手を前に出しすぎたり(ハンドアップ)、体にくっつけすぎたりすると、余計な筋肉を使って支えることになり、ストロークが安定しません。

腕をダラリと脱力させた場所(重力が働く場所)でグリップするのが、最も再現性が高く、疲れない構えです。

「パターを吊るように構える」とよく言われますが、これは「肩から腕がブラ下がっている状態」を作るということです。この形なら、肩を揺らすだけでスムーズな振り子運動が生まれます。

3. 重心は「母指球」に乗せる

下半身の安定感も欠かせません。よくあるミスは、どっしり構えようとして「かかと体重」になることです。

かかとに体重が乗ると、お尻が落ちてしまい、手だけで打つ「手打ち」の原因になります。

逆に、つま先に乗りすぎると、前のめりになって体が揺れてしまいます。ベストな重心位置は、「土踏まず〜母指球(親指の付け根)」あたりです。

誰かに後ろからポンと押されても、グラつかずに耐えられるバランスを探してください。
そこが、あなたのストロークを支える最強の土台になります。


【完全保存版】機械的に決まる「セットアップ・ルーティン」

では、上記の黄金律を自然に満たすことができる、具体的なセットアップ手順を紹介します。
この「3ステップ」をルーティンにしてください。機械的に完璧なアドレスが完成します。

ステップ1:足を揃えて「剣道」の構え

まず、ボールの後ろに立ちますが、足はまだ開きません。両足を揃えて直立し、パターを体の正面で持ちます。まるで剣道の竹刀を持つように、真っ直ぐ前に出してください。

この時、パターのフェース面をターゲット(打ち出したい方向)にスクエアに合わせます。
これが全てのアドレスの基準になります。体が歪んでいても、フェースさえ合っていればボールは真っ直ぐ飛びます。

ステップ2:肘を引いて「五角形」を作る

次に、伸ばした腕の肘を曲げて、肋骨(あばら)に軽く触れるくらいまで引き寄せます。脇を締めるのではなく、肘を畳むイメージです。

すると、正面から見た時に、腕と肩で「五角形(または三角形)」が出来上がります。この形が、ストローク中のエンジンの役割を果たします。一度この形を作ったら、打ち終わるまで絶対に崩さないのが鉄則です。

グリップエンドがおへそを向いていることも確認しましょう。

ステップ3:お辞儀をして、最後に足を開く

五角形をキープしたまま、股関節から「お辞儀」をするように前傾していきます。背中は丸めず、お尻を少し後ろに突き出すイメージです。

そのまま前傾していき、パターヘッドが地面(芝)にトンと着いたところ。そこが、あなたの「適正なボール位置」であり、「適正な前傾角度」です。無理に合わせに行く必要はありません。ヘッドが着いた場所が正解です。

最後に、そのボール位置に合わせて、足を左右に開いてスタンスを作ります。これで、毎回絶対に同じ距離感、同じバランスで構えられる「黄金のアドレス」の完成です。


やってはいけない!スコアを崩す「NGアドレス」

最後に、多くのゴルファーが無意識にやってしまっている「NGアドレス」を紹介します。これに当てはまっていたら、すぐに上記のルーティンで修正してください。

お尻が落ちた「椅子座り」アドレス

下半身を安定させようとして膝を曲げすぎ、まるで空気椅子に座っているような姿勢です。

これだと重心が完全にかかとに乗り、下半身がロックされず、上半身だけで打つしかなくなります。

膝は「曲げる」のではなく、「ピンと張ってから、少し緩める」くらいで十分です。膝に余裕を持たせることで、スムーズな体重移動(微細な動き)が可能になります。

背中が丸まった「猫背」アドレス

ボールを近くで見ようとして、極端に猫背になっている姿勢です。

背中が丸まると、首の可動域が制限され、スムーズにヘッドアップせずに打つことが難しくなります。また、肩の回転が縦になりすぎたり、横になりすぎたりして、軌道が安定しません。

アドレスでは、「みぞおち」を少し伸ばす意識を持ってください。背骨を軸として回転するためには、ある程度背筋が伸びている必要があります。


よくある質問(Q&A)

Q. ハンドファーストに構えるべきですか?

A. 「少しだけハンドファースト」か「シャフトが垂直」がおすすめです。

左手がボールより前にある「過度なハンドファースト」はおすすめしません。
フェースが開きやすくなり、それを戻そうとしてパンチが入る原因になるからです。
基本は、シャフトが地面と垂直になる位置か、グリップがボールの少しだけ左にある状態がベストです。
ロフト通りにインパクトでき、転がりが良くなります。

Q. スタンス幅はどれくらいがいい?

A. 「肩幅」が基本ですが、自分が心地よい方でOKです。

スタンス幅に絶対の正解はありません。

  • 狭め:体が回転しやすく、スムーズにストロークできる。
  • 広め:下半身が安定し、ブレにくい。

まずは「肩幅」から始めて、微調整してください。
ただし、広すぎると体が左右に揺れやすくなるので注意が必要です。
ショートパットは狭め、ロングパットは広めにするなど、距離によって変えるのも有効なテクニックです。


まとめ:アドレスが決まれば、パターは「入る気」しかしない

正しい手順でピタリと構えられた瞬間、不思議と「あ、これ入るな」という感覚が生まれます。
それは、体と脳が「準備完了」の合図を出しているからです。

アドレスのゴールは、綺麗な形を作ることではありません。
「迷いが消え、ストロークだけに集中できる状態」を作ることです。

次回の練習やラウンドでは、ぜひ今回紹介した「3ステップルーティン」を試してみてください。構えるまでの迷いがなくなり、驚くほどスムーズにパターが動くようになるはずです。

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