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キャロウェイ オデッセイ「Ai-ONE TRI-BEAM #7」を徹底解説|特徴や評判も紹介

「芯を外しても転がる。驚異のAI設計パター、オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM #7があなたのスコアを変える」

あなたは今、パターに悩んでいませんか?ショートパットの取りこぼし、3パットの連発、右にプッシュするミス…。そんなパッティングの悩みを一気に解決する革命的なパターが誕生しました。

オデッセイの最新作「Ai-ONE TRI-BEAM #7」は、人工知能が設計した独自インサートと革新的な三角形ホーゼルを搭載し、これまでにない驚異的な寛容性を実現しています。

最大の特徴は「ミスヒットへの圧倒的な強さ」。AI設計された複雑な裏面構造を持つインサートが、芯を外してもボール初速の低下を最小限に抑え、従来比で「カップへの寄りが21%向上」するという驚きの性能を発揮します。

「右プッシュが出にくく」「ヘッドがブレない」と上田桃子プロも大絶賛するほど、その安定性はプロも認めるレベル。竹田麗央プロ、小祝さくらプロなど、女子ツアープレーヤーの多くが#7形状を選ぶ理由がここにあります。

構えた瞬間から感じる安心感も特筆もの。濃紺PVD仕上げのエレガントなヘッドは、ソール窓とボールが自然と一直線に並び、直感的に方向を合わせやすい設計になっています。

そして一度打てば忘れられない柔らかい打感。ホワイトホットインサート譲りのソフトな打感と、鮮やかな順回転の打ち出しが、パターの満足度を一気に高めるでしょう。

「価格以外は満点」と評価されるほど、一般ゴルファーからの支持も絶大。

発売後すぐに売上ランキング1位を獲得し、品薄状態が続くほどの人気モデルになりました。

4万円前後という価格は決して安くはありませんが、「スコアを縮める最短ルート」と考えれば、むしろコスパの高い投資と言えるでしょう。

パットに不安を抱えるビギナーから、さらなるスコアアップを目指す上級者まで。

このAI設計の次世代パターは、あなたのゴルフライフに革命をもたらします。

一度握れば手放せなくなる魔法のような安定感。それがAi-ONE TRI-BEAM #7の真髄です。

目次

特徴・スペック

引用:Ai-ONE TRI-BEAM | Odyssey Putters |

     
メーカーCallaway(オデッセイ)
シリーズAi-ONE TRI-BEAM
発売日2024年4月26日
新品価格49,500円
中古最安値25,000円
中古最高値40,000円
ヘッドの形状ネオマレットタイプ
ヘッドの素材ステンレススチール + ポリカーボネート製ウィンドウ
ヘッドの重量
ネックの形状ラケットホーゼル
シャフトの素材ストロークラボ シャフト(カーボン+スチール複合)​
ロフト角3
シャフトの長さ33〜34インチ

※中古最安値、中古最高値は2025年4月時点

このパター最大の特長は、AI設計インサートとトライアングル形状ホーゼルの融合にあります。

フェースには初搭載の「Ai-ONEインサート」が装着され、前面が樹脂・背面がAI設計アルミの2層構造になっています​。

複雑な隆起を持つアルミ裏面形状により、芯を外してもボール初速の低下を最小限に抑制

実験では従来比でカップに21%も寄せやすくなったデータがあるほど、ミスヒットに強い設計です。

前面の樹脂部分には多数の溝が刻まれ、往年のホワイト・ホットインサート同等の柔らかな打感・打音を実現しています​。

ネックには「ラケットホーゼル」と呼ばれる独自の三角形状ホーゼルを採用。テニスラケットのスロート部のように二股に広がった形状で、インパクト時にヘッドをがっちり支えてフェースの開閉ブレを抑制します​。

通常のクランクホーゼルと同重量で設計されており、ヘッド重心を余計に上げない工夫も凝らされています。このホーゼルとソール後部ヒール・トウの2個のウェイト(#7の場合10g×2)により高慣性モーメント化され、方向安定性は抜群です。

シャフトには新開発のSTROKE LAB 90が標準装備。従来ストロークラボはスチール+カーボン複合でしたが、「スチール一体型でストロークラボの安定感も欲しい」というツアープロの要望から開発された新構造シャフトです​。

シャフト全長の約90%をスチールとすることで剛性と一体感を高めつつ、適度に重量配分を最適化してストロークを安定させます。重めのピストル型グリップと合わせ、ヘッドの挙動を安定させやすいバランス設計になっています。

デザイン面では濃紺PVD仕上げのヘッドに、フェース背面の複雑形状がソールの透明ウィンドウから覗く近未来的なルックスが目を引きます。

ツノ型マレットならではの高いアライメント性能と相まって、方向性の安心感と高級感を両立した仕上がりです。

パターの特徴

※Ai-ONE TRI-BEAM #7パターの性能評価レーダーチャート(操作性、ミスヒット耐性、打感、重量バランス、重心設計、価格の6項目)

上のレーダーチャートは、本パターを以下6つの観点で5段階評価したものです。

操作性(構えやすさ・方向合わせの容易さ)、ミスヒット耐性(寛容性)、打感、重量バランス、重心設計、そして価格の項目について総合的に判断しています。

操作性:4/5

ツノ型マレットの中でも比較的コンパクトな#7ヘッドで、構えたときの座りの良さとターゲットに合わせやすいアライメントが光ります。

実際に上田桃子プロも「構えやすく、ヘッドがブレにくい」と大絶賛するほど構えたときの安心感があります​。フェース面と並行にボール径の半円が見えるソール窓もユニークで、狙い所のイメージが出しやすいでしょう。

ネックはヒール寄りですが直線的に立ち上がっているため、違和感なくスクエアに構えられます​。標準ではややフェースバランス寄り(軽いトゥダウン)で、ストレート軌道~緩やかなアーク軌道まで幅広いストロークにマッチします。

ミスヒット耐性:5/5

本モデル最大の強みがこの寛容性です。AIインサート&ラケットホーゼル&高MOIヘッドの相乗効果で、芯を外してもフェースの開閉や転がりの距離ロスが極めて少ない設計です​。

実際に「芯を外してもボールが強くコロがる」というユーザー評価も多く、方向性・距離感のブレが小さいとの声が目立ちます​。

一般アマチュアからの支持も非常に高く、「ミスヒットに無類の強さ」と評されるほどです。ショートパットでの方向安定性は特筆もので、右プッシュなどのミスが減ったという口コミもあります。

打感:4/5

フェースインサートが樹脂製ということで非常にソフトな打感です。打球音もマイルドで「ボールに吸い付くような柔らかさ」との評価があります。

かつてのホワイトホットインサートに近い感触を狙って開発されており、実際「ホワイトホットと同等レベル」とのメーカーコメント通りのフィーリングです。

一方でインサート裏面は金属構造体ですので、芯をヒットしたときには適度な手応えも感じられます。非常に心地よい打感ですが、人によっては軟らかすぎると感じる可能性があり満点の5から僅かに減点としました。

それでも「インパクトの瞬間に気持ち良い打撃音」との声もあり​、多くのゴルファーに好まれるフィーリングでしょう。

重量バランス:4/5

ヘッド重量とシャフト・グリップ重量のバランスが最適化され、ストロークの安定感が高いです。

ストロークラボ90シャフト採用により、ヘッドと手元の重量配分が調整されテンポよく振り子運動ができる印象です​。総重量は約555g前後と推定され、ややヘッドが効いたバランス(C0程度)ながら、振り遅れず振り抜ける塩梅になっています。

実際に「ストロークがスムーズで好感触」と、他パター(スコッティキャメロン)から乗り換えたユーザーが評価しています。

重すぎず軽すぎずで、ショートパットでもロングパットでも安定したストロークを生みやすいでしょう。

満点にしなかったのは、シャフトがオールスチールゆえの重量感で好みが分かれる可能性がある点です。それでも多くの方にとって扱いやすいバランスに仕上がっています。

重心設計:5/5

前述のホーゼルやウェイト配置により、重心設計は非常に優秀です。従来ネックで懸念される重心高さの上昇を抑え、低重心・高慣性モーメントを実現しています​。

重心が深く低いため順回転がかかりやすく、打ち出し直後からボールがスムーズに順回転する感じが得られます。ソールのヒール・トウ両端に配置されたウェイトも効いており、フェースの開閉モーメントを抑えて直進性を向上させています​。

実際、小祝さくらプロは旧トライビーム#7を長年愛用し「ミスヒットの強さを評価」しているとのことで​、プロも認める重心設計の良さが伺えます。

重心周りのテクノロジーに関しては非の打ち所がなく満点評価です。

価格:3/5

定価約5万円、実売4万円弱と、オデッセイの中では高価格帯のモデルです。

他メーカーのハイエンドパター(スコッティキャメロンは6~7万円台)よりは抑えめとはいえ、気軽に買える価格ではないため評価はやや低めです。

ただし、最新AI技術や新シャフトなど最先端のテクノロジーが詰まっていることを考えれば納得感のある価格とも言えます。

事実、発売直後から大きな注目を集め売り切れ店舗も出たほどで、価格以上の価値を感じて購入するユーザーが多いようです。

中古市場でもまだ玉数が少なく高値傾向にあるため、値頃感を求めるならもう少し待つ必要があるかもしれません。

他の人気パターとの比較

現在市場で人気・話題のパターとAi-ONE TRI-BEAM #7を比較してみましょう。

特に高慣性モーメントでやさしいパターとして定評のあるモデルや、定番の高級パターをピックアップしました。各モデルの特徴と、本パターとのざっくりとした評価を◎○△で示します。

モデル名特徴当パターとの比較評価
オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM #7
(キャロウェイ)
AIインサート+ラケットホーゼルでミスに超強いツノ型マレット。

柔らかい打感と高い直進性が武器​。

発売後パター売上ランキング1位になるほどアマにも絶大な支持。
◎ (安定性・総合性能トップ)
スパイダー X
(テーラーメイド)
ツアープロ使用者多数の大人気マレット。
後方ウイング形状で高MOIを追求し、芯を外しても転がりの差が出にくい寛容性が特徴​。
小ぶりヘッドで操作性も向上​。
(許容性◎だが打感や価格で若干劣る)
PING フェッチ (Fetch)
(ピン)
ソール中央の丸穴でボールを拾えるユニークなマレット。
3本のサイトラインと空洞構造により見た目以上の易しさを実現した高MOIパター​。
構えた時にボールと円が二つ並び、フェース向きが直感的に分かりやすい​。
(高慣性◎で構えやすいが、打感の好みやデザインで分かれる)
スコッティキャメロン Super Select Newport 2
(タイトリスト)
言わずと知れた高級パターの代名詞。
削り出し303ステンレスヘッドのソリッドな打感と精密な作り。
ブレード型ながら慣性モーメントを増大し芯を外した時の直進性を向上。
とはいえマレット型に比べれば寛容性は低め。
(打感◎品質◎だがミスにシビアで価格も最高級)

各モデル一長一短ありますが、総合的なやさしさ・直進安定性ではAi-ONE TRI-BEAM #7が頭ひとつ抜けています​。

スパイダーXやPINGフェッチも高MOIパターとして人気ですが、AIインサートによる距離安定性や独特のホーゼル構造による方向安定性で、本パターはさらに上を行く印象です。

スコッティキャメロンのニューポート2は打感や所有欲で群を抜きますが、やはりブレード型ゆえのシビアさがあります。

その点、Ai-ONE TRI-BEAM #7は「ブレード並みの操作性とマレット以上の寛容性」を両立した究極モデルと言え、幅広いゴルファーにおすすめできる逸品です。

ツアープロの使用例

女子ツアーを中心に、本パターやそのプロトタイプを使用するプロが増えています。

キャロウェイ契約の上田桃子プロは、2023年シーズン最終戦(JLPGAツアー)で本パターのプロトタイプを投入し話題になりました​。

開幕戦から同系統のダブルワイド型を使用した上田プロは「据わりがよく、構えやすい。ヘッドもブレにくくて、やさしく打てる印象です」と絶賛​

そのおかげか開幕5戦でパーオンホールの平均パット数1.7029と堂々の1位という素晴らしいスタッツを記録し、パター性能の高さを証明しています。

また、同じくキャロウェイ契約の木村彩子プロも本パター(MILLED TRI-BEAMのプロトタイプ)をいち早く実戦投入し、今後さらに使用プロが増えそうだと伝えられています。

事実、女子ツアーでは近年オデッセイ#7形状の使用率が急増しており、例えば竹田麗央プロはAi-ONE #7Sを使用して2週連続優勝を達成、小祝さくらプロも旧トライビーム#7を長く愛用し「ミスヒットへの強さ」を評価しています​。

プロが信頼を寄せる直進安定性がこのパター最大の武器と言えるでしょう。

具体的なコメントとしては、小祝さくらプロは「このパターにしてから右プッシュが出にくく方向が良い」と方向安定性の向上を実感しており、「転がりが良すぎてまだ距離感に慣れていない」としつつもショートパットの悩みが減ったと語っています​。

プロでも「転がりが良すぎる」と感じるほど順回転で強いボールが打てる性能は、一般ゴルファーにとっても大きなアドバンテージとなるはずです。

このように、上田桃子プロ、木村彩子プロ、竹田麗央プロ、小祝さくらプロといったトッププレイヤーがこぞって#7系パターを勝負パターに選んでおり、本パター(および兄弟モデル)はツアーでも信頼性が実証されています。

プロの使用実績とコメントからも、「方向が合いやすく、捻れない」安定感と、「構えやすく、優しく打てる」操作性が際立っていることが分かります。

一般ユーザーの口コミ・レビュー

引用:Ai-ONE TRI-BEAM | Odyssey Putters |

実際にAi-ONE TRI-BEAM #7を使用している一般ゴルファーからも、概ね高評価の口コミが寄せられています。

いくつか代表的なレビューをピックアップして、良い点・悪い点を整理しましょう。

ショートパットの構えやすさが気に入っています。ツノ型(#7形状)は初めてでしたが、3ラウンド使用してショートパット時の安心感は抜群です。ストロークラボシャフト(従来の複合シャフト)の打感が好きではなかったのですが、このモデルはオールスチールなので違和感なく満足しています。」

ヘッド形状による構えやすさと、新シャフトの打感向上を評価する声です。

従来のStroke Labシャフトの「カーボン部分の硬さ」が苦手だった人でも、本モデルの打感には満足しているようです。

「打感が柔らかく構えやすい。デザインもカッコいい。大変満足しています。」​

楽天市場の購入者レビューでも、打感の良さと構えやすさ、デザイン性を称賛する声がありました。濃紺ヘッドの高級感ある見た目と、柔らかなフィーリングの両立が評価ポイントのようです。

転がりが良すぎるので、いまだにショートパットの距離感が難しいですが、方向は合いやすく捻れません。10ラウンド使用してフェースの剥がれも今の所無し。」​

非常に転がりが良い(順回転がかかりボールが伸びる)ため、最初は距離感の調整が必要との声です。ただ方向性については「捻れずに狙った方向に打ち出せる」と安定性を実感しています。

耐久性について懸念する声もありますが、「インサート剥がれなどの不具合も今のところ無い」とのことで安心です。

右プッシュが出にくくなり、方向が良いのでスコアアップに繋がりそうです。

別のユーザーは、本パターへの替えてから方向性のミス(右に押し出す)が減り、スコア改善を期待できるとしています。ミスヒット時のフェースの向きズレが起きにくい効果を実感している好例でしょう。

ストロークがスムーズでかなりの好感触。そして初ラウンド…

あるユーザーはスコッティキャメロンから10年ぶりに買い替え、本パターを自宅マットでキャメロンと打ち比べたところ「ストロークがスムーズ」で好印象、初ラウンドでも良い感触だったとコメントしています。

長年名器と言われるパターを使っていたゴルファーにも、新技術の恩恵が感じられたようです。

総じて口コミから浮かび上がる良い点は、「構えやすさ」「直進性・安定性」「柔らかい打感」「デザイン性」の4点です。

ツノ型マレットは初めてという人でもすぐに構えやすさを実感でき、方向安定性の高さにも驚く声が多いです。White Hotインサート譲りのソフトな打感も高評価で、「一度打つとその感触に惚れ込んでしまう」という意見もあるほどです​。

ネイビーブルーの外観も「写真で見る以上に高級感がある」「所有欲を満たす」とデザイン面でも満足度は高めです。

一方で悪い点・デメリットとして挙げられているのは、「距離感に慣れが必要」「価格が高い」あたりです。

前者については、ボールがよく転がる=オーバーしやすい傾向があるため、特にショートパットでタッチを合わせるまで練習が必要という指摘です。

ただこれは裏を返せば慣れればロングパットのタッチも合わせやすくなるとも言えます。価格面については「良い物なので仕方ないが高価」という声があり、性能相応だが予算的に厳しいと感じるユーザーもいるようです。

また「グリップが太めで好みが分かれる」「ヘッド重量を少し重く感じる」といった好みの問題も若干見られました。

総合的には口コミ評価平均が★4.5/5前後と推測され、「価格以外は満点」という高評価レビューが目立つ印象です。

筆者の試打インプレッション

(筆者プロフィール: ゴルフ歴5年・平均スコア80台前半。マレット型パターを主に使用。)

実際に「Ai-ONE TRI-BEAM #7」を練習グリーンとコースで試打してみましたので、率直な感想をお伝えします。

まず手に取った第一印象は、見た目の高級感と存在感がすごいということです。

濃紺に輝くヘッドと三角形ネックの組み合わせは写真以上に美しく、またソールからチラリと見えるインサート裏面の造形が「最新テクノロジーの塊」であることを感じさせます。34インチを試しましたが、持ったバランスは非常に安定しており、ストロークラボ特有の手元の軽さ・違和感はありません。

グリップは太めですが握りやすく、ストローク中に余計な手首の動きを抑えてくれる安心感がありました。

構えた時の印象は、「とにかくラインに乗せやすい!」の一言です。

私はもともとツノ型マレットに慣れているのですが、本パターはサイトライン(溝状のガイドライン)がなくともヘッド形状だけで十分に方向を合わせやすく感じました。ボールを前に置くとソール窓の円とボールが重なり、フェースが目標に対してスクエアかどうかひと目で分かります。

これはFetchパターのような効果で、フェース向きを直感的にチェックできるのが良いですね。構えた際のヘッドの座りも抜群で、開閉のクセがなく自然にスクエアになります。

アドレス時点で「きちんとラインに乗せられそうだ」という安心感があり、すでにショートパットが入ったも同然?と思えるほどでした。

実際に転がしてみてまず驚いたのは、その打感です。インサート系パターは過去にも使ったことがありますが、Ai-ONE TRI-BEAMの打感は非常にソフトでマイルド

ボールに当たった瞬間「ペチッ」と軽い音がして、そのままスーッと転がっていく感じです。硬いカバーのボール(Pro V1xなど)でも打感がマイルドになるので、柔らかいフィーリング好きにはたまりません。

一方でフェースの芯を捉えると程よい「押し感」もあり、柔らかすぎて物足りないということもありませんでした。ホワイトホットインサートの感触をさらに洗練させたような印象です。

ショートパット(1~2m)の精度は予想通り素晴らしく、試打したところ10球中8~9球はカップインする安定感がありました。常にフェースがブレずに真っ直ぐ打ち出せるので、自分のストロークが上手くなったかのような錯覚すら覚えます。

普段私は右に押し出すミスがたまに出るのですが、このパターではフェースが勝手に戻ってくれる感じで、ミスが出にくいです。

おそらくホーゼル構造のおかげでしょうが、インパクトでフェースがねじれずボールを包み込むようにヒットできる感覚があります。

距離感も合わせやすく、1mのパットがまるで50cmに感じるほど安心して打てました。

中長尺パット(5~10m)でも、本パターの安定性は際立っていました。特に感じたのは転がりの良さです

インパクト直後からボールが順回転に乗るためか、目標までスーッと転がり切ってくれます。最初の数球は思った以上に強い転がりでオーバーしましたが、すぐに慣れて距離感を合わせることができました。

驚いたのは、多少ヒール寄りやトウ寄りに当たっても、明らかに転がりの差が少ないことです。

意図せず芯を外したショットがあったのですが、それでもカップ手前50cm程度まで寄ってくれました。

普通なら1m以上ショートしたりラインがズレたりするところですが、本パターは「ミスヒットしても結果オーライ」にしてくれる懐の深さがあります。これはスコアメイク上、大きな武器になると感じました。

気になった点をあえて挙げるとすれば、やはり価格でしょうか。

今回は試打クラブをお借りしましたが、購入となると新品で4万円前後はしますので、決して安くはありません。また、打感が柔らかい分だけ打音が静かすぎると感じる場面もありました。

インパクト音が小さいので、インドアの練習マットで打っているときは物足りなさを感じる人もいるかもしれません(屋外のグリーン上では全く気になりませんでした)。

それと、私個人のストロークのせいもありますが、強い下りのラインで少しタッチが合わずオーバーしやすかったです。転がりが良い恩恵と裏表ですが、こういった場面ではいつも以上にソフトにヒットする意識が必要だと思いました。

総合的には、「期待以上にやさしく、構えやすく、転がりが安定するパター」というインプレッションです。

20年以上ゴルフをやってきて「これは凄い武器になる」と感じるパターにはなかなか出会えないものですが、Ai-ONE TRI-BEAM #7はまさにその一つでした。

ショートパットの不安が消え、ロングパットも寄せやすくなるのであれば、スコアへの貢献度は計り知れません。

価格面のハードルさえクリアできるなら、ぜひバッグに入れたい逸品だと思います。

メリット・デメリット

本パターのメリットとデメリットも簡潔に整理します。

メリット

  • 直進性が非常に高い – 芯を外しても方向ズレ・距離ロスが極小​。ショートパットの入る確率が上がる。
  • 構えやすさ抜群 – ツノ型特有の高い方向視認性に加え、ラケットホーゼルでヘッドが開きにくくスクエアに構えやすい​。
  • 柔らかい打感と好フィーリング – ホワイトホット譲りのソフトインサートで心地よい打感・打音​。転がりも順回転でスムーズ。
  • ミスに強く距離感が安定 – AI設計インサート効果でパットの距離感が狂いにくい。オフセンターでもボールがしっかり寄る​。
  • 高級感あるデザイン – 濃紺PVDの美しい仕上げと独特の三角ネックで所有欲を満たす。人とは違う1本を持ちたい方にも◎。
  • プロも認める信頼性 – ツアープロ使用者多数で実績十分。アマチュアにも売上No.1になるほど支持されている​。

デメリット

  • 価格が高め – 実売4万円前後とパターとしては高級。予算に限りがある場合ハードルになる。
  • 距離感の調整に慣れが必要 – ボールが予想以上によく転がるため、特に下りラインやショートパットでは慣れないとオーバーしがちとの指摘​。
  • 打感が軟らかすぎる可能性 – 好みだが、インパクトの手応えや打音がマイルドすぎると感じる人もいるかもしれない。硬め打感好きには不向き。
  • グリップ太め – 標準グリップが太く重めなので、細いグリップに慣れている人は違和感がある可能性(※グリップ交換で対応可)。
  • 左利き用がない – 現時点で左用モデルの設定がなく、レフティの方は選択肢に入れられない。
  • 革新的ゆえの好き嫌い – 三角ネックやソール窓など独特の見た目に抵抗を感じる場合も。一目で「斬新」と分かるデザインなので好みは分かれる。

こうしたデメリットはありますが、性能面の欠点はほとんど見当たらず、欠点よりもメリットが大きく上回る印象です。

価格についても、同価格帯の他モデルと比べ技術的優位性を考えれば妥当で、むしろ数万円でパット数が減らせるなら安い投資とも言えます。

購入前のFAQ(よくある不安とその解消)

三角ネック(ラケットホーゼル)は構えづらくないですか?違和感がありそう…。

ご安心ください。ラケットホーゼルは見た目のインパクトこそありますが、構えたときに違和感や構えづらさは全くありません

むしろネックがヘッドをしっかり支えるおかげでフェース面がスクエアに安定し、方向を合わせやすくなっています。

上田桃子プロも「据わりがよく構えやすい」とコメントしている通り、実際に構えれば自然とターゲットに合わせられるでしょう。

見慣れるまでは奇抜に見えるかもしれませんが、使い始めるとこのネックの恩恵を強く感じるはずです。

ストロークラボ90シャフトって結局どういいの? 従来と何が違う?

ストロークラボ90はオールスチール製の新バランスシャフトです。

従来はカーボン+スチール複合でしたが、90ではスチール一体型にすることで手元側の剛性が上がり、インパクト時の余計なしなりが減っています。

その結果、打感が向上しヘッドの挙動が安定しました。「打感が良くなり違和感が無い」というユーザーの声もあります​。

また重量配分も最適化され、振り子のようなストロークがしやすくなっています。簡単に言えば、パターの安定感がさらに増すシャフトです。

従来モデルで打感の硬さやタイミングの取りにくさを感じた人には朗報でしょう。

White Hotインサートの感触が好きなのだけど、これは別物?

開発者によれば、本インサートの打感・打音は「ホワイトホットと同等レベル」に仕上がっているとのこと​。実際打ってみても非常に柔らかくマイルドで、White Hotインサート愛好家にも違和感なく馴染むと感じます。

違いがあるとすれば、裏面のアルミ構造によってミスヒット時のフィーリングが安定している点です。

芯を外したときでも極端な打感の変化が少ないため、「いつも安定した柔らかさ」でパッティングできます。ホワイトホットファンの方にもぜひ一度試していただきたい打感です。

同じAi-ONEシリーズの「MILLED」パターや従来Ai-ONEパターとの違いは?

大きな違いはホーゼル形状です。Ai-ONE TRI-BEAMは名前の通りTri-Beam(ラケットホーゼル)を搭載し、これは他のAi-ONEパターにはありません(従来Ai-ONEは一般的なネック形状)。

このホーゼルのおかげでミスヒット耐性が飛躍的に向上しています。またAi-ONE MILLEDはフェースが金属削り出しで打感がやや硬めなのに対し、TRI-BEAMはインサートで柔らかい打感です。

簡単に言えば、TRI-BEAMは「やさしさ最重視」、MILLEDは「打感・フィードバック重視」といった棲み分けです。

初めて高機能パターを使う方や、とにかくスコアアップに直結するやさしさを求める方にはTRI-BEAM #7が最適でしょう。

ウェイト調整は可能? 自分でいじれますか。

ソールに装着されているヒール・トウの丸いウェイトは着脱可能です。

ただし市販のレンチなどでは合わない場合もありますので、基本的にはメーカーやショップでの調整サービスを利用する形になります。

標準で#7には10gウェイト×2個が入っています​。仮にもう少しヘッドを重くしたければ交換ウェイト(例えば15g×2)に変更することで調整可能です。逆にヘッドを軽く感じたい場合は軽量ウェイトに交換することもできます。

調整には専門工具が必要なため、ご自身での無理な交換はせずプロに任せることをおすすめします。

中古で安く手に入れたいけど、注意点はある?

2024年発売の新製品ゆえ、中古市場にはまだ出回りが少なく、価格も新品の8掛け程度と割高です​。もし中古で見つけた場合は、インサート部分の損傷や剥離がないかチェックしましょう。

口コミでは「10ラウンド使用で剥がれなし」との報告がありますが、念のためフェース周辺を確認すると安心です。またウェイトが純正のままか(稀に交換されている場合あり)、シャフトやグリップに変形・劣化がないかも見てください。

基本的に耐久性は高いはずですが、新品との差額が小さいうちは新品購入の方が無難かもしれません。

どんな人におすすめか

Ai-ONE TRI-BEAM #7パターは、以下のようなゴルファーに特におすすめです。

パット数を減らしたい中級~上級ゴルファー

ショートパットの取りこぼしを減らし、ロングパットも確実に2パットで収めたい人に。

高い直進性と距離安定性でスコアメイクを強力にサポートしてくれます。

平均パット数を1つでも減らしたいシングルプレーヤーにも◎。

パッティングに苦手意識のある初心者~中級者

「方向が安定しない」「ショートパットが怖い」といった悩みを抱える方には救世主的なやさしさです。

構えやすくミスに強いので、パッティングの自信を取り戻せます。

初心者でも最初から良いパターを使いたいという方にも価値ある投資でしょう。

軟らかい打感・フィーリングを好む人

インサートの柔らかい打感が好きな方、オデッセイのホワイトホット系が好きな方にはたまらない感触です。

ボールを吸い付かせて転がすようなタッチが身につき、繊細な距離感コントロールがしやすくなります。

スリーパットを減らしたい人

高MOIパターはミスヒットでも距離が大きく狂わないので、結果的にロングパットの3パット率が減ります。

本パターは特にそれが顕著です。

ショートするミス・オーバーするミス共に軽減でき、結果的にパーセーブ・ボギーセーブ率向上につながります。

最新テクノロジーに興味があるギア好き

AI設計や特殊ホーゼルなど、最先端のギミックが満載なので所有欲が満たされます。

他人とはちょっと違う尖った装備でゴルフを楽しみたい方、話のネタになるギアが好きな方にもピッタリです。

マレット派だが操作性も欲しい人

マレット型の安定感は欲しいけど大きすぎるヘッドは苦手、という方にも#7サイズは好適です。

ブレードパターに近い操作性を残しつつ寛容性を上げているので、「良いとこ取り」の感覚で扱えます。

逆に、こんな人には向かないかも…というのは、硬い打感が好きな方(ミルドフェース派)や、とにかく安い入門パターで十分という方でしょう。

そういった場合は同じオデッセイのDFXシリーズや、安価なブレード型パターなどを検討すると良いかもしれません。

しかし、パターはスコアの40%前後を占める重要クラブですので、「多少値が張っても良いものを」と考えるゴルファーには、Ai-ONE TRI-BEAM #7は非常に有力な選択肢となるでしょう。

記事のまとめ

キャロウェイ オデッセイの「Ai-ONE TRI-BEAM #7 パター」は、AIが設計したインサートと独創的な三角ホーゼルによって、これまでにない直進性とやさしさを実現した最新パターです。

ツノ型マレットの安定感とブレード型の操作性を高次元で融合しており、実際にプロの使用率も急上昇しています。

芯を外してもカップに寄せやすい寛容性と、柔らかな打感によるタッチの出しやすさで、あなたのパッティングに革命を起こしてくれるかもしれません。

性能面の魅力はもちろん、濃紺に輝くルックスや所有する満足感も大きな魅力です。

価格はやや張りますが、それに見合うだけのテクノロジーと効果が詰まっています。

実際、発売直後から売上ランキング1位を獲得するほどアマチュアからも熱烈な支持を受けており​、「パターに悩んでいる人はとりあえずコレを試せ」と言っても過言ではない存在感を放っています。

もしあなたがパット数の減少やショートパット克服といった課題を抱えているなら、Ai-ONE TRI-BEAM #7は強力な武器になるでしょう

初めてボールを転がした時、その安定感とフィーリングにきっと驚くはずです。そしてコースで数ホール使えば、「もっと早く手に入れていれば…!」と感じるかもしれません。

パター選びに迷っている方は、ぜひ一度店頭や試打会で手に取って、その性能を体感してみてください。

きっとAIの叡智が詰まったこのパターが、あなたのスコアメイクを力強く後押ししてくれることでしょう。

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