「パターを変えれば、ゴルフが変わる」―― この言葉を体現するかのような逸品に出会いました。
マスダゴルフが2024年に放つ新作パター「STUDIO-5」は、ブレード型パターの常識を覆す革命児と言っても過言ではありません。
芯を外しても安定感が損なわれない寛容性。金属素材なのに柔らかく、澄んだ打音で心地よいインパクト。
ピン型の構えやすさとマレット並みの慣性モーメント。
相反する要素を高次元で融合させたSTUDIO-5パターは、すでに国内ツアーでも実戦投入され、その実力は折り紙付きです。
「このパターに替えてから3パットが激減した」「構えた瞬間にパットが決まる気がする」―― ユーザーからの絶賛の声が続々と寄せられています。
そんな噂の真相を確かめるべく、私も実際に18ホールをSTUDIO-5でプレーしてみました。
結論から言えば、その評判は決して大げさではありませんでした。
SUS303ステンレス削り出しの美しいホワイトビーズ仕上げ。握った瞬間に伝わる安心感。
そして何より、緑の絨毯の上をスーッと転がるボールの美しさ―― 高級パターならではの満足感がプレーを彩ります。
もちろん85,800円という価格は決して安くはありません。
「パターにそこまで出せるか」と躊躇する気持ちも理解できます。
しかし、芝の状態や距離、傾斜を読み解いても、最後は「パターで決める」のがゴルフの醍醐味。
一生モノの相棒として考えれば、その投資価値は計り知れません。
本記事では、マスダゴルフSTUDIO-5パターの実力を徹底解剖します。
スペック、特徴から実際のユーザー評価、プロ使用例、そして筆者自身の試打インプレッションまで。
「本当に良いパターとは何か」を追求した結果生まれた、このSTUDIO-5パターの魅力に迫ります。
あなたのパッティングに革命を起こす可能性を秘めたこの一本を、ぜひ最後までお付き合いください。
特徴・スペック

メーカー | マスダゴルフ (Masda Golf) |
---|---|
シリーズ | STUDIOシリーズ(STUDIO-5モデル) |
発売日 | 2024年6月 |
新品価格 | 85,800円 |
中古最安値 | 70,000円 |
中古最高値 | 80,000円 |
ヘッドの形状 | ピンタイプ |
ヘッドの素材 | SUS303ステンレススチール |
ヘッドの重量 | 360g |
ネックの形状 | ロングスラントネック |
シャフトの素材 | スチール |
ロフト角 | 5 |
シャフトの長さ | 33~35インチ |
製品概要
マスダゴルフ初のロングスラントネック採用モデルで、ブレード型ながらヘッドを幅広く設計した高機能パターです。
SUS303ステンレス削り出しヘッドに「ホワイトビーズ仕上げ」という美しい白色系ビーズブラスト加工を施し、高級感と耐久性を両立しています。
ロフト5度とやや立ったフェース角や約360gの重めヘッドによって打球の直進性と安定感を追求しており、マレットに匹敵する慣性モーメントを備えつつブレード型ならではの操作性を持つのが特徴です。
価格は税込85,800円と高価ですが、熟練工によるハンドメイドと限定生産による品質の高さが光ります。
専用ヘッドカバーが付属し、購入時に長さやライ角のフィッティング調整も可能なこだわりの一品です。
パターの特徴と評価(レーダーチャート)

STUDIO-5パターの性能を6項目で5段階評価しました(※5が最高、1が最低)。
上のレーダーチャートからも分かるように、打感と重心設計の評価が特に高く、その反面価格がややネックとなっています。
以下、それぞれの項目について評価と理由を解説します。
操作性:4/5
長年ブレード型パターを使ってきたゴルファーでも違和感なく構えられる操作性の高い一本です。
ロングスラントネックは適度なオフセットと35~40度程度のトウハング(フェースの下がり具合)を持ち、ストローク時にヘッドをプレイヤーが意のままにコントロールしやすい設計です。
一般的なピン型パターと比べても構えたときのラインの出しやすさが秀逸で、フェース面を真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すイメージが湧きやすくなっています。ヘッド全体の輪郭は直線的で一見無骨ですが、そのおかげでターゲットにスクエアに合わせやすく、直感的に構えやすい操作性を実現しています。
ただしヘッドが大きく慣性モーメントが高い分、意図的にフェースを開閉するような繊細な操作は標準的なブレードより少し抑え気味になります。
それでも操作性評価は「4」と高く、上級者だけでなく中級者でも扱いやすいバランスです。
ミスヒット耐性:4/5
ブレード型としては非常に高い寛容性を備えています。幅広ヘッドで重量がヒール・トゥに配分されているため、ヒール寄りやトゥ寄りに当たってもヘッドがブレにくく、方向性や距離感のロスが少ないです。
実際ユーザーからは「芯を多少外してもカップまで届く」「縦の距離(距離感)が狂いにくい」という声が上がっています。慣性モーメント重視の大型マレットパターほどではないものの、同クラスのピン型パター(ニューポート2やオデッセイ#1など)と比べればミスに強い◎寄りの○評価です。
芯を外した際のヘッドの挙動も安定しており、方向のブレも最小限に抑えられます。
パターにミスヒット耐性を求めるアベレージゴルファーにとっても、安心感の高い設計と言えるでしょう。
打感:5/5
打感の良さは本モデル最大の魅力ポイントです。高品位ステンレス素材(通称「ジャーマンステンレス」)を丹念に削り出し、さらに職人が手仕上げでフェース面を調整することで、インサート無しの一体型パターながらソフトで吸い付くような打感を実現しています。実際の試打でも、Pro V1などウレタン系ボール使用時に「澄んだ高めの打音なのに手に伝わる感触は柔らかい」という不思議な心地よさを味わえました。
芯でヒットした際の感触は「重厚で柔らかい」の一言で、思わず即購入を決意したというユーザーもいるほど評価が高いです。
ステンレス素材ゆえの適度な弾き感と、軟鉄パターに匹敵するソフトさを両立しており、打感評価は文句なしの「5」となりました。
重量バランス:4/5
総重量約556g(34インチ・ミッドサイズグリップ時)というやや重めの重量バランスです。
ヘッド単体も約360gと現在市販されているパターの中では重い部類に入り、これによりストロークの安定性が増しています。
重いヘッドと太めの純正ミッドグリップの組み合わせが絶妙で、「ヘッドの重さとグリップの太さなどベストマッチ」という評価もあります。
重めとはいえバランスよく設計されているため振りづらさは感じにくく、むしろテークバックからインパクトまでヘッドがぶれずに一定リズムで振れるメリットがあります。
標準的なブレードパターから持ち替えた直後は少しヘッドの重みを意識するかもしれませんが、慣れればショートパットでヘッドが震えるミスも減り、距離感も安定するでしょう。
重量バランスへの好みは分かれる可能性があるため評価は「4」としましたが、安定性重視のゴルファーには限りなく満点に近い出来です。
重心設計:5/5
3D CAD設計により各部の寸法や配重を最適化した新形状ヘッドの効果で、重心設計は非常に優れています。
ブレード型でありながら慣性モーメントが高く、ストローク中は常にフェース面の中心がブレずについてくるような感覚があります。
「フェースの中心だけが動きたがる」というユニークな試打感想もあるほどで、インパクトまで芯がぶれない設計です。
その結果、ボールの転がりが安定して距離感が揃いやすいメリットが生まれています。
実際に打ってみても順回転が早く、美しい転がりでラインに乗せやすいと感じました。
5°のロフト角はやや大きめですが、これは重いヘッドとの組み合わせで転がりを良くするための工夫と考えられ、実際に緩やかな上昇角でボールがスムーズに転がり始めます。
重心深度もブレードとしては深めに設計されており、フェースの開閉に癖がなく直進性が高いです。
こうした総合力の高さから重心設計は最高評価の「5」を付けました。
価格:2/5
価格の高さが唯一と言っていい弱点です。
定価約86,000円(税込)はパター全体で見てもかなり高級な部類で、一般的なオデッセイやピンのパター(2~3万円台)と比べると2倍以上します。
マスダゴルフは少量生産の地クラブメーカーであり、素材や製造にコストをかけているため値段相応の価値はありますが、「パターにこの予算は出せない」というゴルファーも多いでしょう。
中古市場でも状態の良いものは7~8万円台と値崩れしにくく、初めて高級パターを買う人にはハードルが高い価格帯です。
ただし一方で、「このクオリティでこの価格はむしろ安い」「一生ものとして考えれば高くない」というコアな評価もあります。
性能・満足感に対して価格だけがネックという意味で評価は「2」としましたが、品質重視派には十分検討に値する投資といえるでしょう。
他の人気ピン型パターとの比較
STUDIO-5パターと同じブレード系(ピン型)デザインの人気モデルをピックアップし、打感・操作性・ミスヒット耐性・価格・使用プロ実績の5項目で比較しました(◎=優れている、○=平均的、△=劣る)。
有名モデルと比べて、STUDIO-5パターのポジションを把握してみましょう。
モデル名 | 打感 | 操作性 | ミスヒット耐性 | 価格 | 使用プロ実績 |
---|---|---|---|---|---|
タイトリスト スコッティキャメロン Newport 2 (ニューポート2) | ○ (ソリッド系) | ○ (構えやすい) | ○ (標準的) | △ (高価格) | ◎ (多数あり) |
ピン Anser 2 (アンサー2) | ○ (標準的) | ○ (オーソドックス) | ○ (標準的) | ○ (中価格帯) | ○ (一部プロ) |
オデッセイ White Hot #1 (ホワイトホット #1) | ◎ (非常に柔らかい) | ○ (標準的) | ○ (標準的) | ◎ (手頃) | △ (プロ使用例少) |
比較まとめ
STUDIO-5パターの打感はスコッティキャメロンやピン以上にソフトで、オデッセイのインサートにも負けない高評価です。
操作性は他のピン型と同等で違和感なく扱え、ミスヒット耐性はブレード型の中ではトップクラスに入り◎寄りと言えます。
価格はスコッティ以上に高価で比較モデル中最も高く、コスト面では△ですが、その分希少性や所有欲を満たす点では優れます。
ツアープロの使用実績はマスダゴルフ契約の野呂涼プロなど一部に限られますが、性能面では大手メーカーの人気モデルにも引けを取らないどころか、打感や安定性で上回る部分も多いです。
ツアープロの使用例
マスダゴルフのパターは大手ほど多くはありませんが、それでもSTUDIO-5パターを実戦投入しているプロが存在します。
代表的なのが国内男子ツアーの野呂涼プロです。
野呂プロはバッグの中身を全てマスダ製品で揃えるほどのマスダゴルフ愛好家で、パターも新製品のSTUDIO-5を使用しています。
野呂プロのコメントによれば、「STUDIO-5パターはヘッドがやや大きめのブレードで、形状的にオートマチックに動かせるところが気に入っている」とのこと。
事実プロ自身も特別な調整を加えることなく標準仕様のまま使用し、パター長だけ身長に合わせ短めの31.5インチにカットして使っています。
アドレス時の安定感が抜群で、「構えた瞬間にラインが見える」ような安心感があるとも語っています。
他にも、女子ツアーなどでマスダゴルフのパターを試合で使うプロの目撃情報は散見されます。
数は多くないものの、プロの信頼に足る性能を備えていることの証と言えるでしょう。
野呂プロは「このモデルならどなたにでもおすすめできる」と太鼓判を押しており、実際にプロの世界でも充分戦える武器になっています。
一般ユーザーの口コミ・レビューまとめ
マスダゴルフ STUDIO-5パターを実際に購入・使用した一般ゴルファーからも、数多くの口コミが寄せられています。
その中から良い点と悪い点をピックアップしてまとめました。
良い点(高評価)
「打音が澄んでいて打感が柔らかい」という打球フィールへの賞賛が目立ちます。
インサート無しとは思えない心地よさで、芯でヒットした時の快感が「たまらない」という声も。
加えて「ソールが広く座りが良いので安心して構えられる」との意見があり、構えやすさ・方向の出しやすさは多くのユーザーが実感しています。
「打ち出し方向と距離感が合いやすく、ハーフで12パットを達成できた」といった具体的なスコア改善報告もあり、直進性と距離感の安定を評価する声も多数です。
「人と被らないギアなのも優越感がある」「見た目の高級感も所有欲を満たす」と、希少性やデザイン面を褒める意見もありました。
総じて「想像以上にやさしくて感性に響くパター」との評価が多いです。
悪い点(低評価)
否定的な意見としてはやはり価格の高さが挙がります。「性能には大満足だが値段がもう少し安ければ…」という声や、手に入れるまでに受注生産で時間がかかる点を指摘する声があります。
また「直線的な外見が好みの分かれるところ」「もう少し小ぶりなヘッドのほうが構えやすい」という意見も一部に見られ、ヘッド形状の見た目については好き嫌いがあるようです。
ただし性能面の大きな欠点を挙げるレビューは非常に少なく、「打感が他モデルよりやや劣る」という声もありましたが、これは過去のマスダ製パター(軟鉄モデル)との比較であり、単体としての打感に不満を感じる意見ではありません。
総合評価ではユーザー平均☆7.0/7.0(※スポナビGolf調べ)と満点評価が付けられており、一般ユーザーからも極めて高い満足度を得ていることが分かります。
筆者の試打インプレッション
筆者プロフィール: ゴルフ歴20年/平均スコア80台前半、先日、この「STUDIO-5」パターを実際に18ホール試打する機会がありましたので、感じたことを率直にレポートします。

まず構えてみて驚いたのが構えやすさと高級感です。パターをボール後方にセットすると、幅広ヘッドがピタッと地面に安定して座り、トップブレード(上部のライン)が一直線にターゲットに向く感覚があります。
ロングスラントネック特有の適度なオフセットでハンドファーストに構えやすく、フェース面も違和感なくターゲットにスクエアに合わせられました。
白みがかったビーズ仕上げヘッドは光の反射が抑えられ、屋外でもフェースの向きを視認しやすいです。初見でも「これは入る気がする!」とワクワクさせてくれる佇まいでした。
実際に打ってみると、打感の良さはただただ一重に気持ちが良いという言葉につきます。
柔らかいだけでなく芯でとらえたときに「キーン」という澄んだ高音が響き、打った瞬間に良い当たりかどうかが手と耳で分かります。
私は軟鉄削り出しのパターも何本か所有していますが、それらにも負けないソフトさとフィードバック性能を両立した打感だと感じました。
打音が心地よいので、練習グリーンで何球も打ちたくなる中毒性があります。
方向性と距離感についても期待以上でした。5mほどの中距離パットを何度か試しましたが、打ち出し直後からボールがスーッと順回転で転がり始め、狙ったライン上を外れる感じがしません。
芯を外してヒール寄りに当たってしまったミスヒットも試しましたが、ボールの転がる方向は大きく逸れず、カップインこそ逃したもののオーバーせずにOK圏内に収まるタッチの良さがありました。
重いヘッドのおかげか一打一打の再現性が高く、パター下手な私でも終盤には自信を持ってストロークできました。
ショートパット(1〜2m)の場面では、ヘッドを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すイメージがとても掴みやすいです。2ボールパターなどと比べても遜色ないほど方向の合わせやすさを感じ、実際3パットがゼロでラウンドを終えられました。
普段は緊張する下りの1mでも、構えた時にヘッドがビタッと安定するので迷いがなく、ストローク軌道も安定しました。
唯一気になった点を挙げるとすれば、ヘッドが重い分だけストロークの強弱調整に慣れが必要なことです。距離のあるパットでは振り幅小さくてもボールが予想以上に転がる印象があり、序盤はオーバーが何度かありました。
ただこれはすぐに慣れる範囲で、重いパター特有のメリットであるフォロースルーの安定感の方が勝っていました。
総じて、「噂に違わぬ完成度の高さ」に感服しました。20年以上ゴルフをしてきて数多のパターを試しましたが、その中でもトップクラスに信頼できる相棒だと感じています。
価格を考えると簡単には手が出せないものの、「このパターのおかげでショットまで調子が良くなった」と感じるほどゴルフ全体に好循環をもたらしてくれました。
まさに値段相応の価値がある逸品です。
このパターのメリット・デメリット
メリット
打感が極めて良い
軟鉄鍛造パターに匹敵する柔らかさと心地よい高音の打音で、インパクトの快感が味わえます。
フィードバック性能も高く、芯を食った時と外した時の感触が明確です。
方向性と構えやすさ抜群
ストレートに近い輪郭と広いトップラインのおかげで、セットアップ時に方向を合わせやすいです。
アドレス時の安定感が高く、ストロークの再現性も向上します。
高い安定性(ミスに強い)
ブレード型としては最大級のヘッド慣性モーメントで、芯を外した時でもカップ周りに寄せやすい寛容性があります。
距離感が狂いにくく、3パット防止に貢献します。
重めヘッドの恩恵
ヘッドの重さとオリジナル太グリップのバランスが良く、ストローク中にヘッドがぶれません。
緊張下でもインパクトが安定しやすく、ショートパットにも強いです。
所有欲を満たす品質
日本製削り出しの精巧な作りと美しい仕上げで、見た目の高級感は抜群です。
人と被らない希少モデルのため、バッグに入れているだけで優越感があります。
デメリット
価格が非常に高い
市販パターの中でもトップクラスの価格帯で、気軽に買える金額ではありません。
コストパフォーマンスを重視する方には大きなハードルになります。
入手性とカスタム対応
基本的に受注生産のため納期がかかる場合があり、実物を試打できる店舗も限られます。
長さやライ角は調整可能ですが、ネック形状などカスタムの自由度は低めです。
重量に慣れが必要
ヘッド総重量が重いため、人によっては振り心地に慣れるまで時間がかかる可能性があります。
繊細なタッチを出すには慣れが必要で、ヘッドの重さが苦手な人には向きません。
見た目の好み
直線的で大きめのヘッド形状は、伝統的な小ぶりブレードを好むゴルファーには「大きすぎる」「無骨すぎる」と映るかもしれません。
デザインの嗜好は分かれるポイントです。
左利き用が未展開
2023年現在、STUDIO-5のレフティ(左用)モデルは発売されていません。
左利きゴルファーは同シリーズのSTUDIO-1レフティなど他モデルを検討する必要があります。
購入前のFAQ
- ブレード型のSTUDIO-5パターは初心者や高めのハンデのゴルファーでも使いこなせますか?
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はい、従来のピン型パターより格段にやさしい設計になっているため、ブレード型が初めての方やパターが苦手なゴルファーにも比較的扱いやすいモデルです。
従来ブレードは上級者向けというイメージがありますが、STUDIO-5はミスヒットに強く直進性が高いため、むしろパターイップス気味の方や3パットに悩む中級者にもおすすめできます。
ただし重量が重めなので、振り心地だけ少し慣れが必要です。
重いパターに不安がある場合は、最初に練習グリーンで距離感を掴んでからコース投入すると良いでしょう。
- STUDIO-5と他のマスダゴルフのパター(STUDIO-1やL字タイプなど)との違いは何ですか?
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最大の違いはネック形状とヘッドサイズです。STUDIO-5はマスダ初のロングスラントネック採用で、適度なオフセットとややトウハングした特性を持ちます。
一方、STUDIO-1はオーソドックスなクランクネック(プランバーズネック)で伝統的ピン型のフィーリング、L字タイプ(タイプ-L)は大きくオフセットが無いL字ネックでフェースバランスに近く独特の操作感があります。
ヘッドもSTUDIO-5が一番大きく慣性モーメント重視、STUDIO-1は中庸、L字は小ぶりで操作性重視です。
また素材面ではSTUDIO-1に軟鉄バージョン(カーボン鋼モデル)が存在し打感はさらに柔らかいですが、その分STUDIO-5の方が安定性と直進性では優れます。
それぞれ一長一短ですが、やさしさと直進性を求めるならSTUDIO-5が最も適した選択となるでしょう。
- 5度というロフト角は他のパターより大きいですが、デメリットはありませんか?
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一般的なパターのロフトが3~4度なのに対し、STUDIO-5はやや大きめの5度に設定されています。
ただしこれは欠点ではなく、ボールの転がりを良くするための設計意図です。
実際打ち出し直後に適度な順回転がかかり、芝の上をスムーズに転がります。特に日本のコースで多い中速~やや遅めのグリーンでは、このロフトが適正な転がりを生みやすいメリットがあります。
高速グリーンで球が浮きすぎる心配も、ストローク時にハンドファースト気味に当てれば問題ありません。
メーカーによれば必要に応じてロフト角を調整することも可能とのことなので、「自分のストロークに合わせて4度にしたい」等があれば購入時に相談すると良いでしょう。
- シャフトやグリップをカスタムしたい場合は対応できますか?
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はい、ある程度のカスタムには対応可能です。
標準ではスチールシャフト+マスダオリジナルのスリックフィットMIDグリップ(黒または赤)ですが、希望すればカーボンパターシャフト(別売)に変更したり、お好みのグリップを持ち込んで装着することもできます。
ただし受注生産品のため、注文時にショップやメーカーと打ち合わせてオーダーする形になります。また長さ(33~35インチ)やライ角調整は購入時のフィッティングで無料対応してもらえるケースが多いです。
自分に合ったスペックに組み立ててもらえるのも、このパターの魅力です。
- マレット型パターと比べてどちらが良いでしょうか?
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一概に優劣は言えませんが、STUDIO-5は「ブレード型のフィーリング+マレット型の安定性」を狙ったモデルです。大型マレット(2ボールやスパイダーなど)は最高の直進安定性がありますが、構えたときの見た目の大きさや打感の硬さが気になる方もいます。
その点STUDIO-5はブレード型らしい構えやすさと打感の良さがありつつ、マレットに近い慣性モーメントで安定感を高めています。
実際使ってみるとマレットから持ち替えても違和感が少なく、それでいてタッチやフィーリングが向上したという声もあります。
強いて言えば、マレット型のほうが極端なオフセンターヒットにはさらに強いですが、よほどの初級者でなければSTUDIO-5で十分カバーできます。
ブレードとマレットのいいとこ取りをしたハイブリッドな性能がSTUDIO-5の魅力です。
どんな人におすすめか
ブレード型のフィールを重視しつつ安定感も欲しい人
「ピン型パターが好きだけどミスに弱いのが不安…」というゴルファーにピッタリです。
STUDIO-5はソフトな打感や構えやすさといったブレードの良さを残しながら、慣性モーメントを高めて直進性を向上しています。
ブレードの繊細さ+マレットのやさしさを両立したモデルなので、中上級者はもちろんパターに自信がない方にも使いやすいでしょう。
パッティングの安定でスコアアップを目指す人
3パットが多い、短いパットをよく外すといった悩みを抱える方には救世主になり得ます。
芯を外してもそこそこ寄ってくれる寛容性や、方向を合わせやすい視覚効果でパット数削減に貢献します。
実際「このパターに替えてからショートパットの不安が激減した」というユーザーもいるほどで、スコアメイクの要であるパッティングを安定させたい人におすすめです。
クラブの品質・デザインにこだわるゴルファー
マスダゴルフのクラブ全般に言えますが、工芸品のような仕上がりの美しさと所有欲を満たす存在感があります。
STUDIO-5も例に漏れず、バッグに入れて眺めたくなるような逸品です。
他人とは違う個性的なクラブを使いたい、国産メーカーの職人技を味わいたいというゴルファーには大いに刺さるでしょう。
現在マレット型を使っている中級者・上級者
マレットの直進性は魅力だけれど、「もう少し繊細なタッチを出したい」「構えたときにブレード型のようなラインのイメージが欲しい」と感じている方には最適です。
STUDIO-5は重心設計の工夫でストレートに近いストロークにも対応しつつ、ブレード型ならではの距離感の合わせやすさがあります。
マレットから移行しても違和感が少なく、むしろパッティングの幅が広がる可能性があります。
平均スコア90前後~シングルクラスのゴルファー
技術的な適正で言えば、初心者以外の幅広い層にマッチします。
特に80台~70台を目指すゴルファーにとって、ショットの精度向上以上にパット数削減がスコアアップの近道です。STUDIO-5はスコアメイクの要であるパットの信頼性を高めてくれるので、ある程度パットの基礎が身に付いたゴルファーなら投資する価値が大きいでしょう。
もちろん上級者が「とことん打感と質感を追求したい」と選ぶケースも多く、実際シングルプレーヤーからの支持も得ています。
記事のまとめ
マスダゴルフ「STUDIO-5」パターは、ブレード型パターの新境地とも言える一本です。
その評価を総括すると、「打感・安定性・構えやすさ」の三拍子が非常に高い次元で融合しており、ピン型パターの弱点を見事に克服しています。
実際に試打した筆者自身も、その直進性とフィーリングの良さに驚かされ、「スタジオ5パター 評価は想像以上に◎」と感じました。
確かに価格は容易には手が出ない設定ですが、手にしたときの満足感やグリーン上での安心感はプライスレスです。
マスダゴルフSTUDIO-5パターは、高級パター市場の中でもトップクラスの完成度を誇り、「Masda STUDIO-5」の名に恥じない性能を備えています。
もしあなたがパター選びに妥協したくないのであれば、ぜひ一度STUDIO-5を手に取ってみてください。打った瞬間に伝わる心地よさと安定感に、きっと驚くことでしょう。
グリーン上の信頼できる相棒として、このスタジオ5パターがあなたのゴルフライフをワンランク上のステージへ導いてくれるはずです。
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