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テーラーメイド「スパイダー GT MAX トラスパター」徹底解説

スパイダー GT MAX トラスパターの写真

多くのゴルファーを虜にするテーラーメイドの「スパイダー」シリーズ。

その中でも、革新的なスライディングウェイト調整機能と、独特の三角形構造「トラスホーゼル」を搭載した「スパイダー GT MAX トラスパター」の購入を検討している人も多いでしょう。

「スパイダー GT MAXは自分に合うのか?安定するのか?」
「9つもあるウェイトポジション、自分にはどれが合うの?」
「トラスホーゼルって本当にミスに強い?打感は?」
「調整が複雑そうで、使いこなせるか不安…」

この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消します。

話題の調整機能の具体的な使い方から、各ポジションがストロークに与える影響、トラスホーゼルの安定性の秘密、そして打感や他のSpiderモデルとの比較まで、どこよりも詳しくわかりやすく解説。

最後まで読めば、この多機能パターがあなたのパッティングをどう変え、スコアメイクの真の武器となり得るのか、きっと確信が持てるはずです。

目次

スパイダー GT MAX トラスパターの特徴

スパイダー GT MAX トラスパターの写真
引用:スパイダー GT MAX トラスパター| TaylorMade Golf
     
メーカーTaylorMade
シリーズSpider GT MAX
発売日2023年4月14日
新品価格60,500円
中古最安値30,000円
中古最高値40,000円
ヘッドの形状マレットタイプ
ヘッドの素材軽量6061アルミニウムボディ + ステンレススチールソールパネル (17-4SS) + スライディングタングステンウェイト (40g x 2) + トラスホーゼル
ヘッドの重量調整可能(40gのタングステンウェイトを2個搭載し、スライドさせることで重心位置とヘッド挙動を変化)
ネックの形状トラスホーゼル
シャフトの素材スチール
ロフト角2.5度
シャフトの長さ33インチ, 34インチ

※中古最安値、中古最高値は2025年5月時点

スパイダー GT MAX トラスパターの最大の特徴は、テーラーメイド史上初搭載のスライディングウェイト調整機能と、ネック部分の安定性を劇的に高めるトラスホーゼルの組み合わせです。

ソールに2つ配置された各40gのタングステンウェイトを9つの異なるポジションに移動させることで、ゴルファーのストロークタイプやミスの傾向に合わせて重心位置やフェースローテーションを細かく調整可能。

さらに、三角形のトラス構造を持つホーゼルがインパクト時のネックのねじれを抑制し、打点がズレてもフェース向きが安定しやすいため、高い寛容性を実現します。これに「Pure Roll²」インサートが加わり、安定した転がりと心地よい打感を提供。

まさに究極の安定性とカスタマイズ性を追求したマレットパターと言えるでしょう。

スライディングウェイト調整機能の詳細

新発想の可変重心システム

スパイダー GT MAX トラスパターの写真(ソールに2つ配置された各40gのタングステンウェイトを9つ)
引用:スパイダー GT MAX トラスパター| TaylorMade Golf

スパイダー GT MAX トラスパター最大の特徴は、ソールに配置された2本のスライディングウェイト調整機能です。

ヘッド両端(トウ側・ヒール側)に40gのタングステンウェイトが組み込まれ、それぞれを前・中・後の任意位置にスライド固定可能。左右独立に調整できるため、組み合わせは3×3=9通りにも及びます。

この調整により重心深度とトウハング(重心角)が変化し、パターの挙動を自分好みにカスタマイズできます。

重心位置とストロークへの影響

ウェイト位置を前方に寄せると重心が浅くなり(約30mmの浅重心)、後方に寄せると重心が深くなります(最大42mmの深重心)。

重心が浅い(ウェイト前寄り)場合、ヘッドの動きが軽快になりフェースローテーションが速くなる傾向があります。これはボールのつかまりが良くなることを意味し、パッティングで右にプッシュしやすい人には効果的です。

一方、重心を深く(ウェイト後方)するとヘッドがずっしり安定しフェースローテーションが緩やかになり、インパクト時にフェースが開きにくくなります。この設定では左に引っかけるミスを抑制できるため、左へ外しがちな人に適しています。

実際に両ウェイトを後方にするとインパクトでヘッドが後ろから押されるような感覚になり、転がりが伸びる安定志向のフィーリングとなります。逆に前方配置ではヘッドが機敏に動き、積極的に打ち出せる操作感が得られます。

9ポジションの効果とおすすめ設定

スライディングウェイトは両端同位置だけでなく互い違いにもセット可能です。たとえばヒール側を前・トウ側を後ろにずらすなど、中間的な重心バランスも作れます。

微調整による変化は繊細ですが、極端な前後位置の違いは明確に体感できます。一般的なおすすめは以下のとおりです。

前寄り(浅重心)

右に押し出すミスが多い方に。フェースの返りが早くなりボールをつかまえやすい。

後寄り(深重心)

左に引っかけるミスが多い方に。フェースの開閉が抑えられ直進性が増す。

中間/互い違い

大きなミス傾向はないがフィーリングを微調整したい場合に。わずかなつかまり具合や転がりの伸びを好みに合わせて調整可能。


調整には付属のトルクレンチ(T15)を使用します。練習グリーンなどで様々なポジションを試し、自分のストロークにフィットする設定を見つけるとよいでしょう。

「その日のグリーンコンディションや体調に合わせて重心を変える」という使い方もでき、パター1本で様々な転がりを実現できる画期的な仕組みです。

トラスホーゼル構造のメリットと打感への影響

トラスホーゼルとは

スパイダー GT MAX トラスパターの写真(フェース面とトラスホーゼル)
引用:スパイダー GT MAX トラスパター| TaylorMade Golf

スパイダー GT MAXにはテーラーメイド独自の「TRUSS(トラス)ホーゼル」が採用されています。

これはヘッドとシャフトの接合部を三角形のような台座構造で支えるホーゼル形状で、剛性を高める設計です。従来の円柱状ネックと比べて接合部が橋梁(トラス)のように補強され、ストローク中のねじれを低減します。

ミスヒットへの強さ

トラスホーゼル最大のメリットはオフセンターヒット時の安定性向上です。

インパクトが芯を外れた際でもフェースが開閉しにくく、「フェースが負けない」ため方向性のブレを抑えます。すでに他モデル(TPトラスパター等)で実証済みの技術であり、GT MAXトラスパターでも高い効果を発揮します。

特にロングパットになるほどその恩恵が大きく、ストロークの再現性が向上するとの評価です。実際、試打したプロも「TRUSSホーゼルのミスヒット耐性はロングレンジになるほど顕著」と述べ、芯を外してもタッチへの影響が少ないと言っています。

構えやすい

トラスホーゼルは見た目の特徴からターゲットに対する構えやすさにもつながります。

センターシャフトに近い見た目ながら実際は適度な重心角があり(約6~9度)、フェースバランスに偏りすぎない絶妙な設計です。その結果、アドレス時に違和感が少なくスクエアに構えやすいとの評価があります。

「狙ったところに楽に構えられる」と試打者も太鼓判を押しています。

打感・打音への影響

剛性が高いトラスホーゼルはインパクト時の無駄なたわみを抑えるため、打感の一貫性に貢献します。

芯でヒットしたときと外したときの打感・打音の差異が小さく、常に安定したフィーリングです。実際の打音はやや控えめで、小さなヒットでは軽快な乾いた音、大きなヒットではやや硬質で締まった音が得られます。

手に伝わる感触も大きな衝撃音がなくマイルドな印象で、これはトラス構造+振動吸収材の相乗効果と言えるでしょう。

Pure Roll²インサートとHYBRAR ECHOダンパーの効果

Pure Roll²インサートの特徴

フェースには最新世代の「Pure Roll²(ピュアロール2)インサート」が搭載されています。黒いTPU(熱可塑性ウレタン)とシルバーのアルミニウムビームを組み合わせた複合インサートで、45度下向きに配置された溝(アングルドグルーブ)が特徴です。

この構造によりインパクト直後から順回転(トップスピン)がかかりやすく、スムーズで安定した転がりを実現します。またアルミ素材を含むことで従来のTPUインサートより打感が引き締まり、しっかりした打感と適度なソフトさのバランスを両立しています。

HYBRAR ECHOダンパー

フェースインサートの直後(ヘッド内部)には「HYBRAR ECHOダンパー」と呼ばれる振動吸収材が内蔵されています。

HYBRAR(ハイブラー)は高機能エラストマーで、インパクト時の余分な振動を抑制し打感・打音をチューニングする役割を持ちます。

これにより「プレミアムな打感と心地よい打音」を生み出し、インサート構造でありながら打球音が甲高くなりすぎないようコントロールされています。

打感・転がりへの貢献

Pure Roll²インサートとHYBRARダンパーの組み合わせにより、スパイダー GT MAX トラスパターはソフトすぎず硬すぎない絶妙な打感に仕上がっています。

実際のレビューでも「音量は控えめで、ヒット時の手応えもやや鈍感(衝撃が和らいでいる)」との声があり、長時間練習しても疲れにくい心地よさです。

順回転がかかる効果はロングパットで顕著で、特に下りの繊細なラインで思い通りのタッチを出しやすいと評価されています。これはPure Roll²の順回転性能が効いており、「過去のスパイダーで一番タッチを出しやすい」との絶賛もあります。

加えてダンパーのおかげで打音が抑えられているため、インパクト時のフィードバックが心地よく、集中力を保ちやすいというメリットも挙げられます。

他のSpider GTシリーズとの比較

Spider GTX(2023)との比較

Spider GTX(2023)の写真
引用:スパイダーGT X ブラック シングルベンド パター | TaylorMade Golf

Spider GTXはGT MAXと同時期に登場した高慣性モーメント(MOI)マレットです。

外観は伝統的なスパイダーの面影を残しつつ、154gの大型バックウェイトバーを備えて深い重心&高MOIを実現しています。GTXはウェイト固定式で調整機能はありませんが、その分シンプルな高安定設計で、GT MAX調整後の安定感に近い性能を標準で発揮します。

実際「Spider GTXはSpider XやSpider Tourのような安定感ある打感に仕上がっている」と評され、馴染みやすいフィーリングです。価格はGT MAXより安価で、3.5~4万円と設定されています。

一方、GT MAXは約6万円と高価ですが、世界初の可変重心パターとしての付加価値があります。

Spider Rollback / Notchbackとの比較

Spider Rollbackの写真
引用:スパイダー GT ロールバック シングルベント パター | TaylorMade Golf

Spider RollbackおよびNotchbackは2022年に登場したミッドマレットモデルです。

Spider Rollbackは上部に丸みを帯びたロールバー(曲面アライメント)を持ち、構えた時にボールを包み込むようなガイドラインを提供します。慣性モーメントも高く安定性良好ですが、可変ウェイト機能は非搭載です。

Spider Notchbackはブレード型に近いシャープな形状で、ソール後方に切り欠き(ノッチ)があるデザイン。トウヒールにボリュームを持たせることで高MOI化したモデルで、ブレードパターの操作性とマレットの許容性を融合しています。

これらRollBack/NotchbackはTri-Sole設計(ソールが3点で接地)により常にスクエアに構えやすい点も特徴です。価格帯は共に3万円台後半~4万円台で、Spiderシリーズの中では中価格帯に位置します。

調整性・構造の違い

調整機能について言えば、Spider GT MAXだけが唯一重心位置をユーザーが変えられるモデルです。

Spider GTXはウェイト固定ですが6色のカラーバリエーションや複数のホーゼルタイプ(スモールスラント、シングルベンド、センターシャフト、アームロック)を展開しており、自分のストロークタイプに合わせたモデル選択が可能です。

RollBackとNotchBackもホーゼル違い(#3スラントネックやシングルベンド)が用意され、好みの打感や見た目で選べます。

構造面では、GT MAXとGTXがアルミニウムボディ+スチールフレームの複合構造を採用し高慣性モーメントを追求しているのに対し、Roll/Notchはステンレス主体で打感・音に厚みを持たせる設計です。

調整性を最重視するならGT MAX、伝統的な直進安定性を求めるならGTX、構えやすさや打感の好みで選ぶならRollBack/NotchBackといった棲み分けになります。

購入時のポイント(スペック・価格・保証など)

スペックとラインナップ

スパイダー GT MAX トラスパターは、日本ではSELECT FITストア限定で発売されたモデルです。長さは33~35インチが中心で、シャフトのホーゼルタイプはTM1(シングルベンド)とTM2(スモールスラント)が展開されました(右用のみ。一部左用もあり)。

TM1シングルベンドはフェースバランス寄りで直線的ストローク向き、TM2スラントネックは適度なトウハングがありアークストローク向きとされています。ヘッド重量は約365g+ウェイト計80gとやや重めですが、前述のとおり重量配分を変えることで体感的な重さは調整可能です。

販売価格と流通

新品のメーカー希望小売価格は60,500円(税込)程度で設定されました。限定流通品のため大手量販店では扱いが限られ、中古市場では3万円台後半で推移しています。

購入時には専用ヘッドカバーが付属します。スライディングウェイト用のトルクレンチについては、販売店によって付属する場合と別売の場合があるため要確認です。

「レンチ付き」と明記された商品も流通していますが、万一付属しない場合はテーラーメイド純正 or T15規格のレンチを別途用意しましょう。なお、ウェイトそのものは着脱不可(交換不可)設計となっています。

保証とアフターサービス

テーラーメイド製品の標準保証期間は1年間です。

SELECT FIT限定品ですが保証対応は他のテーラーメイド製品同様に受けられます。万が一初期不良や調整機構のトラブルが生じた場合も、購入店経由でメーカー保証を受けられるので安心です。

加えて、可変機構を有するクラブのため購入時のフィッティングが推奨されます。専門スタッフがユーザーのストローク傾向を見極め、適切なウェイトポジションやシャフト長を提案してくれるでしょう。

購入後も定期的にストロークを見直し、ウェイト設定を再調整することで常にベストな状態を保てます。

中古購入時の注意

中古で入手する場合は、ウェイトがスムーズにスライドするかを確認しましょう。

砂や芝が噛んで動きが渋くなっているケースもあります。またレンチ不足だけでなく、固定ネジ山の劣化やウェイトのガタつきがないかチェックが必要です。

調整機能付きゆえに通常のパターより可動部のコンディションが重要となります。総じて、購入時は付属品の有無、状態、そして価格相場を踏まえて信頼できる店舗・出品者から入手することをおすすめします。

プロ・フィッター・試打レビューから見る評価

ストロークの安定性

多くのプロやフィッターが口を揃えるのは、GT MAXトラスパターの安定性です。クラブフィッターの小倉勇人氏も「ミスの傾向に合わせて重心調整できる画期的パター。パター側に仕事をさせてミスを減らせる」と評価しています。

今まで調整できるパターはほとんどなかったのでそういう意味では画期的なパターだなと思います。実際にウェイトを動かして使ってみると性能差を感じるので、1本でいろんなグリーンに対応したいとか、その日の調整を極力自分じゃなくてパターの方にやってもらいたいとか、オートマチックにゴルフをしたいという人におすすめです。

引用:スライドウェイト搭載!テーラーメイド「スパイダー GT MAX トラスパター」 – スポーツナビ

実際、関浩太郎プロの試打でも浅重心と深重心で素振り時のヘッド挙動が明確に変わり、「深重心ではヘッドが勝手に下りてくるような安定感」があると絶賛されています。

一方、浅重心では自分で積極的に振っていける操作性が感じられ、「オートマチックに打ちたい人は深重心、タッチを出したい人は浅重心が合う」とのアドバイスがありました。

操作性・方向性

トラスパターシリーズ共通の構えやすさに加え、GT MAXは大型ヘッドながらスクエアな形状で目標に合わせやすいと評判です。

試打者からは「狙った所にまっすぐ出しやすい」「長いパットでも思い通りのラインに乗せられる」と高評価を得ています。True Path的なアライメント塗装はないものの、ヘッド形状自体がボールを囲むようにフレーム化されており、アドレス時の安心感が高いという声もあります。

方向性に関しては、ウェイト位置の違いでフェースの返りが調整できるため、自分の癖に合わせて左への引っ掛け・右への押し出しを補正できる安心感があります。

打感・フィーリング

打感は前述の通り適度にソフトで、「芯を外しても手に優しいフィーリング」との評価です。篠原嗣典氏の試打レポートでは「音は控えめで小さなヒットでは軽やか、強いヒットでも硬すぎない締まった音」と表現されています。

これは多くのインサートパターで指摘されがちな「打感の物足りなさ」が改善されている証拠で、アルミ×TPUインサートとダンパーの組み合わせによる成果です。

転がりについても「今までのスパイダーで一番タッチを出しやすい。繊細な下りラインでの反応が良い」といった声があり、距離感のコントロール性能でも高い評価を得ています。

重量感・振り心地

可変ウェイトのおかげで一概に「重い」「軽い」と断言しづらいモデルですが、深重心設定時は「明らかにヘッドが重く感じる」とのコメントがあります。

特にヘッド後方に重量が集中した状態ではスイング中にヘッドが遅れてついてくる感覚が強まり、マレットらしいどっしり感が増します。

逆に浅重心ではヘッドがスッと上がり、振り子のように自分でコントロールしやすい軽快さがあります。中には「季節やグリーンスピードに応じて冬は重め・夏は軽めに調整している」という声もあり、可変パターならではの楽しみ方が広がっています。

総合評価

総じて、Spider GT MAX トラスパターは「全部乗せパター」とも評されるほど多機能・高性能でありながら、誰でも扱いやすい懐の深さを備えたパターです。

「これ1本でパター迷宮から抜け出せる決定版」というキャッチコピーもうなずける完成度で、プロからアマチュアまでポジティブなレビューが多く見られます。

高価格ではありますが、「パター好きなら買って損なし。打っていて面白く結果が出しやすい」という評価に象徴されるように、価格以上の価値を感じるゴルファーも多いようです。

Spider GT MAX トラスパターの6項目レーダーチャート評価

最後に、スパイダー GT MAX トラスパターを主要6項目で評価したレーダーチャートを示します。それぞれの項目について5点満点(5が最高評価)でスコアリングしました。

Spider GT MAX トラスパター 6項目評価(操作性・ミスヒット耐性・重量感・打感・重心設計・価格)

Spider GT MAX トラスパターを評価するレーダーチャート

詳細は下で説明しますが、スパイダー GT MAX トラスパターはパッティングの課題に総合力で応える万能パターです。

可変重心と高慣性モーメント、安定した打感という三拍子が揃い、調整を楽しみながら自分だけの一本に仕上げることができます。パター選びで悩むアマチュアゴルファーにとって、ぜひ一度試してみる価値のある最新モデルと言えるでしょう。

操作性(ストロークのしやすさ):5点

構えやすい角型ヘッドとトラスホーゼルによる方向安定性で非常に扱いやすい。思い通りのラインに乗せやすく、ストロークの再現性も高い。

ミスヒット耐性(許容性) :5点

高MOI設計+トラス効果でオフセンターに強く、長いパットでも方向性をキープ。芯を外した時の距離ロス・方向ブレが極小に抑えられている。

重量感(ヘッドの重さ・振り心地) :4点

ヘッド自体は重めだが、ウェイト調整でフィーリングを変えられる点を考慮。深重心では安定感抜群だが重さを感じ、浅重心では軽快だが好みが分かれるため-1。

打感(インパクトフィール):4点

インサートとダンパーによりソフトで心地よい打感。芯を喰ったときの「芯を食った感触」はややマイルドで、もう少し打感の鮮明さを求める向きもあるか。

重心設計(技術革新度) :5点

業界初の重心可変パターとして革命的。1本で浅重心~深重心まで試せるため、自身のストロークにベストマッチする重心バランスを追求可能。テクノロジー面の満点評価。

価格(コストパフォーマンス):2点

定価6万円超と高価。機能の充実ぶりを考えれば妥当とも言えるが、一般的なパター相場からすると割高感は否めない。ただし価格に見合う効果を感じるユーザーも多い。

調整機能と安定性の融合「スパイダー GT MAX トラスパター」で理想の転がりを

この記事では、テーラーメイド「スパイダー GT MAX トラスパター」の革新的なスライディングウェイト調整機能と、トラスホーゼルがもたらす安定性について徹底解説してきました。

このパターの最大の魅力は、一人ひとりのストロークやミスの傾向に合わせて、重心位置やフェースの挙動を細かくカスタマイズできる点にあります。さらに、トラス構造によるネック部分の高い剛性は、インパクト時のヘッドのブレを効果的に抑制し、ミスヒット時でも安定したボールの転がりをサポートします。

「Pure Roll²」インサートによる心地よい打感と確かな順回転も加わり、「スパイダー GT MAX トラスパター」は、まさに**「自分だけの最適な一本」に仕上げられる可能性**を秘めています。

もしあなたが、より一貫性のあるパッティングと、自分に完璧にフィットする感覚を求めているなら、この記事で得た知識をもとに、この多機能なパターをあなたの強力な武器として検討してみてはいかがでしょうか。

あなたのグリーン上でのパフォーマンスを、新たなレベルへと引き上げてくれるかもしれません。

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