「このパターを使えば、もっとパットが決まるのに…」そんな悩みを抱えていませんか?
パッティングはスコアの40%を占めると言われる重要な技術。だからこそ、パター選びで妥協したくないという気持ち、よく分かります。特に中上級者になると、「打感の良さ」「転がりの安定性」「操作性」すべてを兼ね備えたパターを求めるようになりますよね。
今回ご紹介するのは、そんなあなたの期待に応えてくれる一本、オデッセイ「ブラックシリーズ ツアーデザイン iX #9」です。
このパターの最大の魅力は、プロ仕様の性能を驚くほど手頃な価格で手に入れられること。発売当初は3万円台だったプレミアムモデルが、今なら中古市場で7,000円~10,000円程度で入手可能です。まさに「掘り出し物」と言える状況なのです。
軟鉄削り出しボディにタングステンフランジを組み合わせた3ピース構造により、低・深重心設計を実現。打ち出し直後からボールが順回転で美しく転がり、距離のバラつきを大幅に軽減します。さらに2層構造の「Tour Prototypeインサート」が生み出す打感は、「軟らかすぎず、程よく芯を感じる絶妙さ」と多くのゴルファーから絶賛されています。
現在も男子ツアーの久常涼プロが愛用し、フィル・ミケルソンの開発協力も受けたこのパターは、まさに**「プロのこだわりが詰まった逸品」。ブラック仕上げの高級感ある外観は、構えるだけでモチベーションを高めてくれます。
「もっと距離感を合わせたい」「パッティングの精度を上げたい」「プロ仕様のパターを試してみたい」-そんな想いを抱く中上級者にとって、これほどコストパフォーマンスに優れたパターは他にありません。
この記事では、実際の試打インプレッション、他社人気モデルとの詳細比較、ユーザーの生の声まで、購入前に知っておきたい情報を網羅的に解説します。
あなたのパッティングを次のレベルへ押し上げる一本との出会いが、ここから始まります。


特徴・スペック
オデッセイ (キャロウェイ) の「ブラックシリーズ ツアーデザイン iX #9」は、日本専用モデルとして2011年4月に発売された高性能パターです。以下の表に主なスペックをまとめます

メーカー | Callaway(オデッセイ) |
---|---|
シリーズ | ブラックシリーズ ツアーデザイン iX |
発売日 | 2011年4月 |
新品価格 | 30,000円前後 |
中古最安値 | 7,000円 |
中古最高値 | 10,000円 |
ヘッドの形状 | ブレードタイプ |
ヘッドの素材 | 軟鉄削り出し + タングステンフランジ (複合構造) |
ヘッドの重量 | 350g |
ネックの形状 | スラントネック |
シャフトの素材 | スチール |
ロフト角 | 3 |
シャフトの長さ | 33〜35インチ |
軟鉄削り出しボディに高比重タングステンのフランジ(後部重量)を組み合わせた3ピース構造が特徴です。
この低・深重心設計により、打球の転がりが安定しやすくなっています。また、「Tour Prototypeインサート」と呼ばれるフェースインサートを搭載し、ソフトながらもしっかりめの打感を実現しています。
外観はブラックPVDではなく上品なブラックニッケル仕上げとなっており、ヘッドがやや大きく見えてアドレス時の安心感を高めています。
パターの特徴
ブラックシリーズ ツアーデザイン iX #9の性能評価レーダーチャート

上のレーダーチャートは、本パターの主要性能6項目を5段階評価で示したものです。
操作性・ミスヒット耐性・打感・重量バランス・重心設計・価格の各項目について、以下で評価と解説を行います。
操作性 (4/5)
ブレード型らしい繊細なコントロール性能で、構えたときの座りが良く目標に対してスクエアに合わせやすいです。L字型のロングホーゼルネックによりフェースの開閉がしやすく、アークを描くストロークで狙う上級者には◎。
一方、フェースバランスのマレットに比べるとまっすぐ引くストロークでは若干シビアになるため、操作性評価は4としました。
ミスヒット耐性 (3/5)
小ぶりなブレード型ゆえ、芯を外した時の寛容性は大型マレットには及びません。ただし本モデルはタングステンフランジによる深重心化設計のおかげで、同タイプのブレードパターとしては慣性モーメントが高めです。
ヒール・トゥ側のミスでもそこまで大きくぶれず、距離ロスも最小限に抑えられています。
それでもやはり芯を喰った時との転がりの差は出るため、評価は平均的な3に留めています。
打感 (5/5)
フェースに搭載されたTour Prototypeインサートが生む打感は「軟らかすぎず、程よく芯を感じる絶妙さ」です。インサート入りですが打球音は「カツン」という高めの音ではなく、耳に心地よいソフトな音色で距離感を掴みやすいと感じます。
軟鉄削り出しボディ+ウレタン混合インサート+エラストマーコアという2層構造が効いており、打感評価は満点の5。
プロが要求する繊細なタッチが得られるフィーリングです。
重量バランス (4/5)
350gとやや重めのヘッドと、フランジに配したタングステンによる重量配分が特徴です。ヘッドの重量感がしっかり手に伝わり、ストローク中にヘッドがブレにくく安定します。重心が深く下にあるためインパクトでヘッドがぶれず、転がり始めもスムーズです。
ただ、総重量は昔のパターに比べ重ためなので、慣れないと振り幅の調整に戸惑う可能性もあります。それでも慣れれば重さがストロークの安定感に直結し、重さによる利点が大きいバランス設計です。
重心設計 (5/5)
低・深重心設計は本モデル最大の強み。軟鉄+タングステンの複合構造により重心が深く下に配置され、順回転のかかったボールが打ち出せます。A.R.T. (Advanced Roll Technology)と称されるこの設計のおかげで、打ち出し直後からスムーズに転がり、距離のばらつきが減少します。
フェース高も通常の#9より約2mm高めに設計され、上下の打点ブレにも強くなっています。
プロが要求する精度を支える重心設計ということで満点評価です。
価格 (5/5)
発売当時は上級者向けプレミアムモデルとして高価格でしたが、現在では中古市場で1万円前後と手に入れやすくなっています。
同クラスのスコッティ・キャメロンなどと比べれば価格面で◎と言えます。状態の良い中古品も多く、コストパフォーマンスは非常に高いです。
定価ベースで見れば高級パターでしたが、現時点での価格評価は5としました。現在の実売を考慮すれば◎級の魅力です。
他の人気パターとの比較
ブラックシリーズ iX #9と同じブレードタイプの人気パターについて、打感・操作性・ミスヒット耐性・価格の観点で比較しました。
オデッセイ以外の代表的なブレードパターとも照らし合わせ、総合評価を◎・○・△で表しています。
パター名称 | 打感 | 操作性 | ミスヒット耐性 | 価格 | 使用プロ例 |
---|---|---|---|---|---|
オデッセイ Black Series iX #9 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | 久常涼(※愛用中) |
スコッティ・キャメロン Newport 2 | ◎ | ◎ | △ | △ | タイガー・ウッズ(愛用) |
ピン Anser 2 | ○ | ○ | △ | ○ | 渋野日向子(使用モデル) |
打感
Odyssey iX #9はインサート効果でソフトながら芯を感じる◎、Scotty Cameron Newport 2も金属削り出しの心地よい打感で◎。
Ping Anser 2はステンレス削り出しでやや硬めな分○評価ですが、しっかりした感触を好む人には十分高評価です。
操作性
ニューポート2はオーソドックスなブレード形状で構えやすく◎。iX #9も良好ですがL字特有の扱いには慣れが要るため○。Ping Anser 2も基本的な形状で○としています。
ミスヒット耐性
3モデルともブレード型ゆえ大差なく、芯を外すと距離・方向性がぶれやすいです。特にニューポート2とアンサー2は伝統的な形状で△評価。
iX #9はタングステンで重心深度が深く多少寛容性が増しているため○寄りですが、やはり大型マレットには及びません。
価格
中古で1万円以下と入手しやすいiX #9は◎。スコッティ・キャメロンは新品で5万円前後と高価なため△。
Ping Anser 2は新品2万円台程度、中古も手ごろで○です。
使用プロ
Odyssey iX #9は現在国内男子ツアーの久常涼プロが使用し話題です。
Scotty Cameron Newport 2はタイガー・ウッズや松山英樹など数多くのトッププロが愛用。
Ping Anser 2は渋野日向子プロが海外メジャー優勝時に使用したことで知られています。それぞれプロの信頼が厚いモデルです。
ツアープロの使用例
「ブラックシリーズ ツアーデザイン iX #9」はツアープロからの評価も高く、実際に使用しているプロが存在します。
特に有名なのは久常涼プロで、彼は石川遼プロに憧れてL字マレット型パターを使い始め、その愛用パターがまさにBlack Series iX #9です。
久常プロは2024年時点でもこのパターをバッグに入れており、「転がりが良くタッチが合いやすい」と高評価を与えています。
また、本シリーズの開発にはフィル・ミケルソンやアーニー・エルスといった世界的トッププレーヤーのフィードバックが取り入れられており、#9形状自体はフィル・ミケルソンが長年愛用してきたことで知られる形です。
ミケルソンはホワイトホット#9など類似モデルで数々の勝利を収め、本モデルの基となった「ツアーデザイン (#9)」開発にも関わりました。そのためiX #9も「プロのこだわりが詰まった一本」と言えます。
海外ではミゲル・A・ヒメネスなどオデッセイの#9型パターを使った実績のある選手もおり、深いアークストロークを好む玄人好みの形状としてツアーで一定の支持を受けています。
プロたちの使用例やコメントからも、このパターの信頼性と性能の高さが裏付けられています。
一般ユーザーの口コミ・レビューまとめ
ゴルフダイジェスト・オンライン (GDO) やその他通販サイトの一般ユーザーレビューを調査すると、以下のような良い点と悪い点が挙げられていました。
良い点
「打感が非常に良い。」
インサート入りとは思えないしっかりした打感で、「芯でヒットした時の心地よさが際立つ」「ボールがフェースに乗る感覚がある」と高評価が多いです。
打球音も静かで距離感を合わせやすいとの声があります。
「構えやすく方向が出しやすい。」
L字型ながらヘッドが大きめに見えるブラックニッケル仕上げのおかげで安心感があるという意見があります。
「非常に構え易くプレッシャーが軽減される」と、アドレス時にターゲットに合わせやすい点を評価する声が見られました。
「転がりが安定している。」
低・深重心設計の効果で順回転が得られ、「打ち出し直後からボールがスムーズに転がる」「ショートパットで引っかけが減った」といったコメントがあります。
距離のバラつきも少なく、長めのパットでもタッチが合いやすいと好評です。
「ヘッドの重量感が丁度良い。」
350gのヘッドは「重すぎず軽すぎず、振り子のようにストロークできる絶妙な重さ」という意見がありました。適度な重量があることでインパクトでヘッドがぶれず、ストロークが安定したという声があります。
「コストパフォーマンスが高い。」
発売から時間が経って中古市場では1万円以下で入手可能となっているため、「この価格なら買い」と評価するユーザーが多いです。
中古でも状態の良いものが手に入る場合が多く、「新品同様の品質でこの値段はお得」とのレビューも見られました。
悪い点
「ミスにシビア。」
ブレード型ゆえの宿命ですが、「芯を外すと途端に距離感が狂う」との指摘があります。ヒールやトウ寄りでヒットした際にボール初速が落ち、大幅にショートしやすいという声があり、やはり易しさでは大型マレットに劣るという評価です。
「扱いが難しい場面もある。」
L字パター独特のフェース開閉に慣れないと方向性に不安が出るとの意見も。
「自分には合わないかも…デザインは好きなのでとりあえず使ってみる」という声や、「上級者向きのパター」というレビューもあり、ストロークが不安定なゴルファーには難しく感じるようです。
「打感がやや硬めに感じる人も。」
ソフトな打感が好評な一方で、従来のWhite Hotインサートなど非常に柔らかい打感に慣れた人からは「思ったよりしっかりした打感(硬め)だった」というコメントもあります。
真冬の硬いボールでは打音が高めに感じる場合もあるようです。ただし「冬場の速いグリーンでもタッチを合わせやすい硬さ」と捉える意見もあり、好みが分かれるポイントです。
「仕上げの耐久性に注意。」
ブラックニッケル仕上げは高級感抜群ですが、「使い込むとソールやエッジ部分のメッキが擦れて剥がれることがある」という指摘もありました。
パターカバーを付けずに使うと傷が付きやすいため、取り扱いには多少気を遣う必要があります。
総じて、「フィーリングの良さ」「転がり性能」「見た目の高級感」に対する評価が非常に高く、一方で「ミスヒット時のシビアさ」「L字特有の難しさ」についてはややネガティブな声が見られました。
しかし口コミ平均評価はおおむね★4.5/5前後と高水準で、多くのゴルファーが満足していることがうかがえます。


筆者の試打インプレッション
平均スコア80台の筆者が実際に「ブラックシリーズ ツアーデザイン iX #9」をコースと練習グリーンで試打してみました。その率直な感想をお伝えします。
まず手に持った第一印象は、ヘッドの重厚感と美しさに目を奪われました。ブラックニッケルの光沢と削り出しの精巧さが高級感を醸し出し、「これでパッティングを決めたい!」と所有欲を刺激されます。

構えてみると、仕上げ効果でヘッドが大きく見えるためか方向を合わせやすく、非常に構えやすいです。L字パター特有の「球がどこに出るか不安…」という感じもあまりなく、真っ直ぐターゲットにセットアップできました。
実際に打ってみると、インパクトの打感の良さに驚きました。
柔らか過ぎず硬過ぎず、ボールの重みをしっかり感じつつも手に嫌な振動が残らない絶妙なフィーリングです。ショートパットでは「ペチッ」と弾く感じはなく、ボールがフェースに乗って転がっていくような感触があります。
打球音も「キン」という金属音ではなく「トン」と落ち着いた音で、耳障りが良いです。これは距離感の再現性にも寄与しそうだと感じました。
5m以上のロングパットでは、転がりの安定性が際立ちました。打ち出し直後からボールがスーッと順回転に乗る感じで、途中でフラフラせず伸びていきます。普段使っているフェースバランスのマレット型パターと比べても、転がり出しのスムーズさでは引けを取らないどころか上回るかもしれません。
実際下りのスライスラインで1球目からカップをかすめ、「タッチが合いやすいな」と感じました。
一方、やはりミスヒットには正直です。意図的にヒール側で打ってみると、途端にボールスピードが落ちショートしました。トウ側でも同様で、芯を外すと結果が分かりやすく現れます。
ただ、タングステンのおかげか思ったより方向のブレは小さく、「カップ手前にショート」で済むケースが多かったです。これは他のブレード型より救いがあるポイントだと思います。
それでも「芯でヒットしてナンボ」のクラブなので、コースで使う際は常に集中力が求められそうです。
ストロークに関しては、ヘッドの重さが良い意味でストロークを助けてくれました。350gのヘッドは私にとって普段のパターより重いのですが、その重みのおかげでテークバックからインパクトまで一定のリズムで振り子運動ができる感覚があります。変に力まずともヘッドの慣性でボールをしっかりヒットでき、ショートパットでも打ち急がずに済みました。
ただし、重さゆえに距離調整は慎重さが必要です。最初の数球は強めにヒットしすぎてオーバーさせましたが、慣れてくるとむしろ安定した振り幅で距離感を合わせやすくなりました。
総合的な印象として、「想像以上に易しく、そして楽しいパター」です。上級者向けという前評判でしたが、平均スコア80台の私でも十分扱えましたし、むしろ打感と転がりの良さに惚れ込みました。
もちろん芯でヒットする技術は求められますが、それを磨こうという意欲さえ湧いてくる魅力があります。グリーン上で構える度にワクワクさせてくれる一本で、「もっと練習してコイツを使いこなしたい!」と思わせてくれるパターでした。
メリット・デメリット
メリット:
・打感・フィーリングが抜群に良い(ソフトかつ芯を感じる打感で距離感◎)
・ボールの転がりが安定しやすく距離のバラつきが少ない
・高級感ある外観と精巧な削り出し仕上げ(所有欲を満たすデザイン)
・中古市場で入手しやすく、価格に対して性能が非常に高い
デメリット:
・芯を外すとシビアに影響が出る(ミスヒット時の寛容性は低め)
・L字パター特有の操作には慣れが必要(ストローク安定しないと扱いづらい)
・元の新品価格は高めだった(プレミアムモデルゆえの高価格)
・メッキ仕上げが傷つきやすく、取り扱いにやや気を遣う必要あり
メリット・デメリットを踏まえると、フィーリング重視で上達意欲のあるゴルファーにとってメリットが大きいパターだと言えるでしょう。
購入前のFAQ
- 初心者でも使えるパターでしょうか?
-
正直に言えば、ゴルフを始めたばかりの初心者よりも中・上級者向けのパターです。
というのも、ブレード型(L字型)なのでオフセンターヒットに対する許容度が低く、ストロークの再現性が求められるためです。
初心者の方にはまずマレット型など高慣性モーメントで易しいパターが無難ですが、「軟らかい打感を楽しみたい」「将来的に上級者が使うようなパターにチャレンジしたい」という意欲があるなら練習用・サブ用として試してみるのも良いでしょう。
使いこなせればタッチや方向感覚が磨かれ、上達につながる可能性もあります。
- 最新のオデッセイパター(ストロークラボやホワイトホットOGなど)と比べて性能は劣りませんか?
-
古いモデルとはいえ性能は今でも一級品です。
最新モデルとの大きな違いはシャフト技術や慣性モーメントの高さですが、本モデルはインサートや重心設計など基本性能が非常に高く、打感・転がりについては現在でもトップクラスと言えます。
ストロークラボ系はカーボンシャフトで振りやすさを向上していますが、iX #9も振り心地が良く慣れれば問題ありません。
またWH OGシリーズのように往年のホワイトホットインサート復刻版と比べても、Tour Prototypeインサートの打感は遜色なく好みの問題です。
むしろ軟鉄削り出しの質感やブラックニッケルの高級感は最新モデル以上との声もあるほどです。
- 33インチと34インチ、35インチはどれを選ぶべきですか?
-
ご自身の身長やストロークタイプに合わせて選ぶのがおすすめです。
一般的には、日本人男性なら34インチが標準と言われます。身長が低めの方や前傾を深くしたい方は33インチ、身長が高めで直立に構えたい方は35インチが合うでしょう。
本モデルの場合、長さによってヘッド重量が調整されています(33・34インチはヘッド350g、35インチは340g)。
そのため、長尺でもヘッドが軽く感じすぎることはなく、各長さで適切なバランスになるよう設計されています。
試打できるなら各長さを構えてみて、違和感の少ない長さを選ぶと良いでしょう。
- フェースの「Tour Prototypeインサート」と通常のホワイトホットインサートは何が違いますか?
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Tour Prototypeインサートは、内部が弾性率の高いエラストマーコア、外層がウレタンブレンドカバーという2層構造になっています。
これによりボールに適度な弾き感を与えつつ、ソフトな打感も両立しているのが特徴です。一方、ホワイトホットインサートはオデッセイを代表するシングル層の柔らかいインサートで、非常にソフトな打感が持ち味です。
比較すると、本モデルのインサートはホワイトホットよりややしっかり目の打感で、特に速いグリーンでも距離感を合わせやすいよう調整されています。
そのため「軟らかすぎず程良い打感」と評価されています。打音もホワイトホットに比べ高めですが甲高すぎず、好み次第ですが多くのプロが好んだフィーリングです。
- 中古での購入を検討していますが、注意すべき点はありますか?
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基本的に中古での購入になるかと思いますが、まずはヘッドの状態を確認しましょう。
ブラックニッケル仕上げは美しい反面、ソールやエッジに細かな傷やメッキ剥がれが起きている場合があります。ただし機能には大きく影響しませんので、見た目に納得できるかどうかがポイントです。
また純正のパターカバーが付属するかもチェックすると良いでしょう(カバーが無いと持ち運びで傷が増えるため)。シャフトやグリップの状態も要確認です。特にグリップは劣化して滑りやすくなっている可能性があるため、必要に応じて交換を検討してください。
幸い、iX #9は中古市場でも比較的良好な状態で出回っていることが多く、適切に選べば中古でも品質・性能に不安は少ないでしょう。
どんな人におすすめ?
「ブラックシリーズ ツアーデザイン iX #9」がマッチするのは、ずばりフィーリングと精度を重視するゴルファーです。
具体的には、パッティングのタッチや方向性にこだわりがあり、繊細なコントロールを求める中上級者におすすめできます。ヒール寄りにシャフトが入ったL字ブレードなので、ストローク時にフェースを開閉するアーク式ストロークのプレーヤーとの相性が抜群です。
持ち球がドローボールの方や、右手の感覚を活かしてパッティングしたい方には特にフィットするでしょう。
一方、パターの打感にこだわりがある人にも強く推せるモデルです。軟らかい打感ファンや、「インサートの打感は好きだがもう少し芯も感じたい」という方にはピッタリと言えます。実際に、多くのユーザーが打感の良さに魅了されています。
価格面のメリットも大きいため、高性能パターを手頃な価格で試したい人にも向いています。新品同様の中古品が安価に手に入るケースもあり、「初めての上級者向けパター」としてチャレンジしやすいでしょう。
逆に、ストロークが安定せずまっすぐ引いてまっすぐ出すタイプの方や、パターに易しさ(ミスの許容度)を最優先する初心者の方には、他のフェースバランス型パターや大型マレットの方がおすすめです。
本モデルはあくまでフィーリング・操作性重視のクラブなので、ある程度パッティングに自信がついてから使う方が真価を発揮できます。
まとめると、「パッティングの質をワンランク高めたい」と考えているゴルファーにとって、このBlack Series Tour Design iX #9は最高の相棒になり得ます。
記事のまとめ
オデッセイ「ブラックシリーズ ツアーデザイン iX #9」パターは、プロのこだわりが凝縮されたプレミアムブレード型パターです。
軟鉄削り出し+タングステンによる低・深重心設計と2層構造インサートが生み出す打感・転がり性能は素晴らしく、上級者のみならず熱心なゴルファーを唸らせるクオリティを備えています。
ミスヒットに対するシビアさなど扱いには注意点もありますが、それを補って余りあるフィーリングの良さとコントロール性能が魅力です。
中古市場で入手しやすい今、これだけの名器を手頃に試せるチャンスでもあります。
もしパター選びで「打感や距離感をもっと向上させたい」「プロ好みのブレードパターに挑戦してみたい」と感じているなら、Black Series Tour Design iX #9は有力な候補になるでしょう。
実際に手にすれば、構えた瞬間から転がし終えるまでパッティングの楽しさを再発見できるはずです。
唯一無二のソフトな打感と抜群の転がりを武器に、ぜひグリーン上で新たな自信を手に入れてください。
きっとこのパターが、あなたのスコアメイクを陰で支える強い味方となってくれるでしょう。
自信を持っておすすめできる逸品です!

