パットの悩みを一瞬で解決する「隠れた名器」との出会い
ゴルフを愛する皆さん、こんにちは!あなたは今、パッティングに悩んでいませんか?
「せっかくドライバーが飛んだのに、グリーン上で3パット…」
「ショートパットでなぜかプッシュ(押し出し)してしまう…」
「パターを替えても、結局距離感が合わないのは自分のせい?」
もしあなたが一つでも頷いたなら、安心してください。その悩みは、あなたの技術のせいだけではなく、パター選びが間違っているのかもしれません。ゴルフにおいて、パターは全ストロークの約40%を占める最も重要なクラブです。
しかし、多くのゴルファーは、自分に合っていない「長さ」や「やさしさ」の足りないパターで戦っているのが現実です。
最新モデルが次々と登場する中で、今回私たちが注目するのは、2018年にピンゴルフ(PING)から発売された「シグマ2 アーナ パター」です。
一見すると数年前のモデルですが、実はこのパターは、最新テクノロジーを凌駕する「長さ調整機能」と、どんなミスでも許してくれる「最高の寛容性」を併せ持った、時代を超えた隠れた名器として、今なお中古市場で高い人気を誇っています。
この記事を読めば、なぜシグマ2 アーナが、最新のAI設計パターにも負けないパフォーマンスを発揮するのか、その秘密がすべてわかります。
そして、あなたがパターに求める「ミスへの強さ」「最適な長さ」「最高の打感」、そして「驚きのコストパフォーマンス」をすべて手に入れられる理由が明確になるでしょう。
私たちは、このパターの持つ独自の技術を、深く掘り下げて解説します。
良い点だけでなく、正直な悪い評価(忖度なし)もすべてお伝えしますので、この記事を読み終える頃には、あなたはシグマ2 アーナを購入する確信を得ているはずです。
さあ、あなたの3パットを撲滅し、パッティングを最高の得意技に変える旅を始めましょう。
PING シグマ2 アーナ パターの「すごい」特徴とスペックを徹底解説!
PINGのパター開発技術は、創業以来、常にゴルファーの悩みを解決することに特化してきました。その中でも「シグマ2」シリーズは、「打感」と「やさしさ」を革新的な技術で両立させた記念碑的なシリーズです。
私たちが今回注目する「アーナ(ARNA)」というモデルは、そのシリーズの中でも特に「ネオマレット」という形状を採用し、アマチュアゴルファーにとって最も使いやすいバランスを追求したモデルです。
まずは、このパターが持つ高性能スペックを一目でわかるようにまとめます。
アーナが持つ高性能スペックの全貌

PING シグマ2 アーナ 基本仕様と価格情報
| メーカー | PING(ピン) |
|---|---|
| シリーズ | Sigma 2(シグマ2) |
| 発売日 | 2018年12月14日 |
| 新品価格 | 34,100円 |
| 中古最安値 | 11,958円 |
| 中古最高値 | 27,302円 |
| ヘッドの形状 | ネオマレットタイプ |
| ヘッドの素材 | 17-4ステンレススチール(ボディ)+ ペバックス樹脂インサート(フェース) |
| ヘッドの重量 | 365g |
| ネックの形状 | ミッドスラント |
| シャフトの素材 | スチール |
| ロフト角 | 3 |
| シャフトの長さ | 32〜36インチ |
※中古最安値、中古最高値は2025年12月時点
技術の核心:なぜ今、中古市場で狙うべきなのか
このスペック表で注目すべきは、発売日と現在の価格差です。2018年12月に発売された当時の新品価格は31,000円(税別)程度でしたが、現在は中古市場で1万円台前半(約12,100円~14,000円)で取引されています。
これは単に「時間が経ったから安い」というわけではありません。
これほどの高性能パターが、発売から数年経っても価格が安定していること、そして中古でも市場に供給され続けていることは、「技術が古くないのに非常に安い」という、このパターが持つ特殊なコストパフォーマンスの高さを物語っています。
つまり、性能はハイエンドクラスのまま、価格だけがアマチュアにとって手の届きやすいゾーンに落ち着いているのです。
ヘッド形状の分析:ネオマレットの「ちょうどいい」バランス
アーナは、ネオマレットタイプに分類されます。
これは、操作性を重視した伝統的な「ブレードタイプ」と、ミスヒット耐性を極限まで高めた「大型マレットタイプ」の、ちょうど中間に位置する形状です。
アーナのヘッド重量は365gとやや重めですが、この重さがストロークの安定感を向上させます。ヘッドが大きすぎないため、ブレードからの移行組でも違和感が少なく、それでいて大型マレットに匹敵する安定性を発揮します。
さらに重要なのがネック形状です。「ミッドスラントネック」を採用しているアーナは、パターのフェースが緩やかに開閉する「セミアーク」と呼ばれるストローク軌道に完璧に最適化されています。アマチュアゴルファーの多くは、自然とこのセミアークストロークになるため、アーナは幅広いゴルファーが、最初の一振りから違和感なく使える設計になっていると言えます。
テクノロジーの決定版:長さ調整機能付きシャフトの衝撃
シグマ2シリーズの最大の革新は、この「長さ調整機能付きシャフト」にあります。これは、ユーザー自身が32インチから36インチの間で、パターの長さを簡単に変えることができるPING独自の機能です。
なぜこの機能がそんなに「すごい」のでしょうか?
パターの長さは、あなたが正しい姿勢で構えられるか、そして安定したストロークを再現できるかを決定づける、最も重要な要素です。
プロゴルファーは、わずか0.5インチの違いにも細心の注意を払ってフィッティングを行います。しかし、アマチュアのほとんどは、自分に合っていない標準的な長さ(34インチなど)を使っていることが多いのです。
シグマ2 アーナの調整機能は、この問題を自宅で解決することを可能にします。
最適な長さに調整することで、あなたの目の位置がボールの真上に来やすくなり、毎回同じ姿勢でストロークできる「再現性」が劇的に向上します。
この機能は単なるギミックではなく、「プロによる精密なフィッティング効果」を、誰もが、いつでも、自分で実現できる、スコア直結の最大級のメリットと言えるのです。
なぜ「入る」のか? アーナの秘密を徹底評価
シグマ2 アーナがなぜ名器として評価され続けるのか。それは、PING独自の革新技術「デュアルデュロメーターフェース」と「TR溝」の組み合わせが、パッティングにおけるすべての不安要素を解消してくれるからです。
ここでは、アーナの性能を客観的な5段階評価と、その技術的な裏付けを解説します。
シグマ2 アーナ 性能レーダーチャートと評価理由
パター選びで重要な6つの項目について、5点満点で評価します。

| 評価項目 | 評価 (5段階) | 評価理由と説明 |
| 操作性 | 3/5 | ネオマレット形状であり、ブレードほどの積極的なフェース開閉には向かないが、セミアークの安定性を重視。 |
| ミスヒット耐性 | 5/5 | 2層のフェースインサートとTR溝技術により、打点のミスに対する寛容性は現行モデルと比べても最高レベル。 |
| 打感 | 4/5 | 柔らかい素材(PEBAX)を使用しているためソフトでありながら、内側の層でしっかりとしたフィードバックがあり、芯を感じやすい。 |
| 重量バランス | 4/5 | 長さ調整機能により、ゴルファーが最適なバランスを追求可能。 365gのヘッド重量がストロークの安定に貢献。 |
| 重心設計 | 4/5 | ネオマレットとして最適な重心深度と慣性モーメント(MOI)を持ち、直進性が高い。 |
| 価格 | 5/5 | ハイエンドな技術を搭載しながら、中古市場で1万円台という驚異的なコストパフォーマンス。 |
ミスヒット耐性:最高評価「5」は2層フェースの賜物
アーナが最も強く、そしてアマチュアゴルファーに最大の恩恵をもたらすのが、このミスヒット耐性です。
この秘密は、フェースに搭載された「デュアルデュロメーターフェース」という特別な2層構造のインサートにあります。これはまるで、ゴルフボールが柔らかいカバーと硬いコアでできているように、パターのフェースも2つの異なる硬さの素材でできているのです。
仕組みを簡単に解説します。
- 外側の柔らかい層 (PEBAX): これがソフトな打感を生み出します。特にショートパットで打ちすぎてしまう不安を減らします。
- 内側の硬い層 (PEBAX): もしあなたがパターの芯を外してしまったとしても、この硬い層がしっかりボールを押し出し、飛距離のロス(距離が短くなること)を防ぎます。
多くのパターでは、芯を外すとボールの初速が落ちてしまい、必ずショートします。
しかし、アーナは場所によって深さや密度が異なる「TR溝」も併用することで、芯を外した打球でもボールスピードが安定するように設計されています。
つまり、ゴルファーの打点の再現性が低くても、パター側が物理的にボールの転がりを均一にしてくれるのです。
これは、練習量に依存しない安定性を提供し、アマチュアが抱えるショートパットのプッシュや、ロングパットのショート癖を同時に解消する、まさに「スコアの保険」とも言える技術です。
打感:ソフトなのに芯を感じる「絶妙なフィーリング」
パター選びで「打感」は非常に重要です。
いくらミスに強くても、打った感触が硬すぎたり、逆にグニャグニャしすぎたりすると、距離感を合わせることが難しくなります。
アーナの打感の秘密もまた、デュアルデュロメーターフェースにあります。
外側の柔らかいPEBAX素材が、ボールを包み込むようなソフトなフィーリングを生み出します。その結果、「心地よい」「パッティングが楽しくなる」といったユーザーの口コミ評価につながっています。
しかし、それだけではありません。内側の硬い層があることで、ボールがフェースから離れる瞬間に「カツン」という確かなフィードバックが手に伝わります。
これにより、ゴルファーは自分が芯でヒットできたかどうかを明確に把握でき、繊細な距離感の調整を助けてくれるのです。
ソフトさとフィードバックのバランスが非常に優れており、フィーリングを重視する上級者から、優しさを求める初心者まで、幅広い層を満足させる理由がここにあります。
操作性・重量バランス・重心設計:安定したストロークのための配慮
アーナの操作性は3/5と評価しました。これはブレードタイプのような自由なフェースコントロールを目的としていないためです。アーナは、アマチュアの標準的な「セミアーク」ストロークを、より安定させることを目標として設計されています。
重心設計と重量バランスについては、ネオマレットとして高い評価を与えられます。365gのやや重いヘッドは、テイクバックやフォロースルーで手元がブレるのを防ぎ、振り子のような安定したストロークを自然と促します。さらに、長さ調整機能(32~36インチ)があることで、ゴルファーは自分の身長や構えに合わせて最適な重量配分を作り出すことができます。
パターの長さが1インチ違うだけで、ヘッドの重さの感じ方は大きく変わります。
この調整機能は、ユーザーが最も振りやすいと感じるバランスをピンポイントで実現できるため、単なるパター購入ではなく、「自分専用のカスタムパター」を手に入れることと同義なのです。
渋野日向子プロも使っていた同一素材で作られているピン型パターについても以下にて紹介しております。

価格:高性能=高価格の常識を覆す (5点満点)
シグマ2 アーナの最大の魅力の一つは、その価格設定です。
最新の高性能パターが4万円~5万円台で販売される中、アーナは同等以上のテクノロジーを持ちながら、中古で1万円台前半という破格のコストパフォーマンスを誇ります。
中古価格の変動が少なく(約12,100円〜14,000円)安定していることは、市場での需要が継続しており、かつ一度手に入れたユーザーの満足度が高いために手放す人が少ないという、このパターの高品質ぶりを証明しています。
これは単なる「安い」パターではなく、「高い品質と技術が証明された、安心して買える中古名器」として認識すべきです。
他の人気パターと徹底比較!
シグマ2 アーナが中古市場で高い評価を得ているとはいえ、パターの世界にはオデッセイやスコッティ・キャメロンといった強力なライバルが存在します。これらの人気モデルと比較することで、アーナの独自の強みを浮き彫りにしましょう。
人気パターモデルとの比較(◎、○、△の3段階評価)
| パターの名称 | 打感 | 操作性 | ミスヒットの耐性 | 価格帯 (中古基準) |
| PING SIGMA 2 ARNA | ◎ (ソフトかつ芯がある) | ○ | ◎ | 安価 (1万円台) |
| スコッティ・キャメロン SUPER SELECT NEWPORT 2 | ○ (ソリッドで硬め) | ◎ | △ | 高価 (3万円台後半〜) |
| オデッセイ Ai-ONE JAILBIRD MINI DB | ◎ (非常に柔らかい) | △ | ◎ | 平均的 (2万円台後半〜) |
| オデッセイ WHITE HOT OG #7 | ◎ (クラシックな柔らかさ) | ○ | ○ | 平均的 (2万円台前半〜) |
比較分析:アーナの強みは「技術と価格のバランス」
この比較表から、アーナの立ち位置が明確になります。
対スコッティ・キャメロン:操作性よりも安定性を選ぶならアーナ
スコッティ・キャメロンのパターは、伝統的なブレード形状が多く、打感がソリッド(硬め)で、繊細な操作性(◎)に優れています。しかし、その分、打点のミスに対する許容性は低め(△)であり、価格も非常に高価です。
一方、アーナはテクノロジー(ミスヒット耐性)と価格の面で圧倒的にアマチュアに優しい設計です。
もしあなたが、プロのような精度の高いパッティング技術よりも、安定して2パットで収めたい「保険」を求めるなら、アーナの選択はスコアメイクに直結します。
対オデッセイ:調整機能という決定的な付加価値
オデッセイの最新モデル「Ai-ONE」シリーズや、定番の「WHITE HOT OG」シリーズは、打感の良さと寛容性においてアーナと肩を並べる強力なライバルです。特にツノ型(#7形状)などのマレットタイプは、高いミスヒット耐性を誇ります。
しかし、オデッセイのパターは通常、長さ調整機能が付いていません。
つまり、購入した時点でその長さに適応しなければなりません。
アーナは、オデッセイと同等以上の寛容性を持ちながら、「長さ調整」という決定的な付加価値を提供します。
これは、ゴルファーの体格や構え、さらには季節やウェアによる姿勢の変化に合わせてパターを最適化できる唯一無二の強みです。この調整機能こそが、アーナが今なお現行モデルと戦える最大の理由です。
ツアープロの使用例:賞金王を支えた「金谷拓実プロ」のカスタム使用術
「シグマ2 アーナ」自体はアマチュアに最適なモデルですが、このシリーズの基幹技術である「デュアルデュロメーターフェース」と「長さ調整機能」は、実際に世界のプロツアーで数多くのPING契約プロによって採用されてきました。
特に、金谷拓実プロがこの『SIGMA2 ARNA』を長く愛用し、賞金王に輝いた際のグリーン上のパフォーマンス(平均パット5位)を支えていたことは、その実力を証明しています。
プロが求めるのは、何よりも「再現性」と「調整力」です。
金谷プロがアーナを選ぶ理由と、その打ち方・カスタム仕様
金谷プロは、アーナの持つ「セミアーク軌道で振りやすいトゥ・ヒールバランス型」の特性を最大限に活かし、独自のパッティングスタイルを確立しています。
独自の構え方とカスタムライ角
金谷プロのパッティングは非常に特徴的です。
彼は、ボールにできるだけ近づき、パターヘッドをヒールアップ(根元側を浮かせた状態)させるように構えます。
プロのコメント・工夫
- 構え方: ボールに近づくことで手が浮き、ムダな動きを減らします。これにより、左腕とパターが一直線になる理想的な状態を作り出し、ストロークの横ブレを防いでいます。これはパットの名手、スティーブ・ストリッカーを参考にした方法です。
- グリップ: クロスハンドで構え、ハンドアップ(手元を高く)にして両足を揃えて振るのが彼のスタイルです。
- カスタムライ角: 彼のこの構え方(ヒールを上げる)だと、通常のパターではヒール側が浮きすぎてしまい芯を外すリスクが高まります。そのため、アーナは通常よりも2度アップライトの72度という、かなり大きいライ角に特別に設定されています。
このカスタムライ角により、彼はヒール・トゥ・バランスの特性を効果的に使い、球をしっかり「つかまえる」ことができ、安定したパッティングを実現しているのです。
PINGテクノロジーがプロにもたらす恩恵
ボールスピードの究極の安定性
プロの世界では、わずか数ミリの打点の違いが、勝敗を分けるロングパットのショートにつながります。
アーナを含むシグマ2シリーズの「TR溝」は、打点が芯を外れてもボール初速が安定するように設計されているため、プロは「どんな時でも裏切らない距離感」を高く評価します。
コース条件への迅速な対応力
プロは、大会が開催されるコースの芝生の状態(スティンプメーターの数値)や、季節によって自分のパッティングの構えやストロークを微調整します。
長さ調整機能は、プロが求めるわずかな変化、例えば0.5インチの微調整を、いつでも簡単に実現できるため、シーズンを通して最高のコンディションを保つために役立ちました。
プロの厳しい目で選ばれ、採用された実績があるということは、このパターの技術が、アマチュアゴルファーが求める「安定して入る」という基本的な要求を、最高水準で満たしていることの何よりの証明となります。
口コミ・レビューまとめ(良い点/悪い点)
実際にシグマ2 アーナを購入し、コースで使用した一般のゴルファーたちは、このパターをどのように評価しているのでしょうか。
ゴルフショップや通販サイトに投稿されたリアルな口コミから、良い点と悪い点を公平に抽出しました。
良い点(高評価)まとめ:スコアに直結する三大メリット
シグマ2 アーナに対する高評価は、技術的なメリットと完全に一致しています。特に、スコア改善に直結する以下の3点が目立ちます。
圧倒的な寛容性とミスヒットの救済能力
「ミスをしても許してくれる」という声が、最も多く見られます。特に、緊張する場面でのショートパットで、打点が左右にブレたにもかかわらず、「なぜか真っすぐ転がってくれた」という経験談が多いのが特徴です。
これは、TR溝と2層フェースが機能し、アマチュアの打点ブレをカバーしてくれている証拠です。
打感の心地よさ
「PINGの昔のパターは硬いイメージがあったが、これは全く違う」「芯を食ったときの感触がたまらない」と、打感の向上を評価する声が非常に多いです。
パッティングは気持ちよさが重要ですが、アーナはソフトなフィーリングを提供し、「パッティングが楽しくなった」と感じるユーザーも少なくありません。
長さ調整による自信の獲得
「長さを0.5インチ変えただけで、こんなに構えが安定するとは驚きだった」「自分に合った長さを見つけられたことで、パッティングへの自信がついた」という、長さ調整機能の利便性を評価する声が目立ちます。
パッティングはメンタルが大きく影響しますが、物理的にフィットしているという安心感が、結果としてスコアに良い影響を与えています。
悪い点(低評価)まとめ:購入前に知っておくべき二つの注意点
どんな名器にも完璧はありません。シグマ2 アーナの購入を検討する際に知っておくべき、リアルな悪い評価は以下の2点に集約されます。
純正グリップへの違和感
「グリップがしっくりこない」「何か別なグリップに変えようかと思案中です」という指摘が複数見られます。
PINGの純正グリップ(特にピストル形状のもの)は、好みが分かれることがあります。これは、購入後に自分好みのグリップ(スーパーストロークなど)へ交換することを検討すべき、明確なデメリットです。
ただし、グリップは消耗品であり、比較的安価に解決できる問題とも言えます。
パターヘッドの根本的な性能とは無関係であるため、過度に心配する必要はありません。
最新デザインではないこと
2018年発売のモデルであるため、最近流行のAI設計による超大型・超複雑な形状や、非常に奇抜な配色などはありません。デザインに最新トレンドの個性を求める人には、アーナのオーソドックスで落ち着いたデザインが物足りなく感じられる可能性があります。
しかし、裏を返せば、飽きが来ず長く愛用できるデザインであるとも評価できます。
シグマ2 アーナ試打インプレッション
ここでは、私が、シグマ2 アーナを試打した際の率直な感想をまとめます。

構えやすさと長さ調整の恩恵
まず、構えた際の第一印象は「安心感」です。アーナはネオマレット形状でありながら、大きすぎないサイズ感が絶妙です。
長すぎず、短すぎないアライメントラインがボールに対して真っすぐ構えやすい印象を与えます。
私は普段34インチを使用していますが、アーナの長さ調整機能を使って、まず33.5インチに微調整してみました。
調整は非常に簡単で、付属のレンチを使ってグリップエンドのネジを回すだけです。このわずか0.5インチの変更が、驚くほどストロークに影響を与えました。
34インチで感じていた、わずかな「前傾の窮屈さ」がなくなり、目の位置がボールの真上に理想的に配置されました。
この姿勢の改善により、テイクバックからフォローにかけて、毎回同じ軌道でクラブが動いているという「再現性」が劇的に高まり、すぐにパッティングへの自信につながったのです。
最適な長さは、打球の安定性と距離感、そして正しい姿勢の実現に最も影響する要素であることを、改めて痛感しました。
ミスヒット時の「裏切りがない」驚異的な寛容性
次に、アーナの真髄であるミスヒット耐性を確認しました。
意図的にフェースのトゥ側(先端側)やヒール側(根元側)でボールをヒットする試みを行いました。通常のパターであれば、トゥ側で打つとフェースが開き気味になり、ボールは右に押し出され、距離も大幅にショートするはずです。
しかし、アーナでは、打球がわずかに右に逸れる程度で、驚くほど直進性を保ちました。
最も驚いたのは、ボール初速の安定性です。
芯を外したにもかかわらず、芯でヒットした時と比べても、距離のロスが非常に少ないのです。
特に3m~5mの中距離パットでは、このミスヒット耐性が「なぜか入る」という結果につながります。ボールを打ち出す方向が多少ズレても、距離さえ合っていれば、カップインの確率は劇的に上がります。私のようなアベレージゴルファーにとって、この技術は、練習の成果以上にスコアに貢献してくれる「最高の保険」だと感じました。
打感と転がりの印象
打感は、口コミ通り非常にソフトでした。硬い打感を好むゴルファーには物足りないかもしれませんが、ボールがフェースに吸い付くような感触は、心地よく、繊細なタッチを出しやすいと感じました。打音は低めで静かです。
転がりについては、すぐに順回転に入る印象です。TR溝がフェースとボールの間に発生するスリップ(滑り)を抑制しているためでしょう。
ボールがラインに乗ってスムーズに転がり、最後まで勢いを失いません。
筆者個人の総評として、シグマ2 アーナは、技術的なサポートが非常に手厚いパターであり、「自分の力だけでなく、パターのテクノロジーでスコアを良くしたい」と考えるゴルファーに最適なモデルであると確信しました。
買う前に知っておきたい! アーナのメリットとデメリット
シグマ2 アーナがあなたのパッティングを変える強力な武器であることは間違いありませんが、購入に踏み切る前に、その強みと弱みを冷静に整理しておきましょう。
アーナのメリット
最強のミスヒット耐性
PING独自の2層フェース(デュアルデュロメーター)とTR溝の組み合わせにより、アマチュアが最も苦手とする「打点ブレ」を完全にカバーします。
芯を外しても距離が落ちにくく、方向性も安定するため、3パットの確率を劇的に下げることができます。
誰でもジャストフィット
32~36インチの間で、自分で長さを調整できる機能は、パター選びにおける最大の不安要素を解消します。最適な長さに調整することで、常に正しい姿勢、正しい軌道でストロークでき、パッティングの再現性が高まります。
これは、専門的なフィッティングなしに、プロレベルの調整力を手に入れられるということです。
驚異的なコスパと高い資産価値
ハイエンドモデルのテクノロジーを持ちながら、中古価格は1万円台という破格のコストパフォーマンスです。
中古市場での安定した需要は、このパターの性能に対する市場評価の高さを示しており、もし将来手放すことになっても、大きな価値の目減りがないという安心感もあります。
ソフトで心地よい打感
古いPINGパターの「硬い打感」というイメージを完全に払拭する、柔らかく、しかし芯のある打感を実現しています。フィーリングを大切にするゴルファーも満足させることができます。
アーナのデメリット (購入前に注意すべき点)
グリップ交換の可能性
純正グリップのデザインや太さに違和感を覚えるゴルファーが多いという口コミがあります。購入後、早めに自分好みのグリップに交換することを視野に入れる必要があります。
最新デザインではない
2018年モデルであるため、デザインや仕上げは最新モデルのような派手さはありません。最新のテクノロジーや奇抜なデザインに惹かれる方には、やや地味に感じるかもしれません。
ブレード派には向かない操作性
フェースの開閉を積極的に使って操作したい(アークが大きい)上級者や、伝統的なブレード形状を好むゴルファーには、安定志向のアーナは操作性がやや不足していると感じるかもしれません。
アーナは「セミアーク」ストロークのために設計されています。
購入前のFAQ
- 難しすぎて自分では使いこなせないのではないか?
-
全く心配いりません。むしろ、シグマ2 アーナは「ゴルファーに合わせてくれる」パターです。
このパターは、多くのゴルファーが自然に行う「セミアーク」のストロークを安定させるために設計されたネオマレットタイプです。難しい操作性を必要とするブレードパターとは違い、ヘッドが真っすぐ動くようにサポートしてくれる設計です。
さらに、長さ調整機能がありますから、パターの長さをあなたの体格や構え方に完璧にフィットさせることができます。
つまり、難しいパターにあなたが合わせるのではなく、パターのほうがあなたに合わせてくれるので、誰でもすぐに使いこなすことができるのです。
- 以前のPINGのパターは打感が硬いイメージがあります。アーナはどうですか?
-
打感については、過去のPINGパターとは一線を画しています。
アーナのフェースには、非常に柔らかい素材であるPEBAXのインサートが2層になっています。この技術が、従来のPINGパターのソリッドで硬い打感を、非常にソフトで心地よい感触へと変えました。
実際に試打したユーザーからも、「打感が気持ちいい」という高評価が多数寄せられています。
硬さを心配する必要は全くなく、ソフトな打感を好む方にも自信を持っておすすめできます。
- 長さ調整機能は、本当に信頼できるのでしょうか?毎回コースで調整しても大丈夫ですか?
-
INGの長さ調整機能は、非常に信頼性の高い技術として知られています。
この機能の目的は、あなたが最適な長さを見つけること、そしてその長さを維持することにあります。一度最適な長さ(例えば33.25インチ)を見つけたら、頻繁に調整する必要はありません。
しかし、冬場に厚着をして構えが変わる場合や、パッティングの調子を崩して構えを見直したいときに、安全に、そして正確に長さを変えることができます。
これにより、パターフィッティングに出向く必要がなくなり、いつでも最高のパッティングコンディションを保つことが可能になります。
- ブレードパターと比べて距離感が合わなくなるのでは?
-
むしろ逆で、距離感が格段に安定します。
ブレードパターで距離感が合わなくなる最大の原因は、「芯を外したときのエネルギーロス」です。芯から外れると、意図したよりもボールが飛ばず、ショートしてしまいます。
アーナの最大の強みは、2層フェースとTR溝によって、打点がブレてもボール初速を一定に保つことです。
これにより、ブレードで失敗しがちな「芯を外したときの距離ロス」がなくなり、平均的な距離感は格段に安定します。あなたは「打ちたい強さ」だけを考えてストロークすればよくなるため、距離感が合いやすくなるのです。
どんな人におすすめ?
このPING シグマ2 アーナ パターは、特に以下のような悩みを抱えるゴルファーに最適です。このパターは、あなたのゴルフライフを変える最高の投資になるでしょう。
3パットを撲滅し、安定したスコアメイクを目指したいゴルファー
アーナは、ミスヒット耐性が非常に高いため、グリーン上でボールが左右に散ったり、微妙な距離がショートしたりするミスを劇的に減らします。
ミスを許容するパターの性能を最大限に活用し、確実に2パットで収める確率を高めたい方に最適です。
自分のパターの「長さ」に疑問を感じているゴルファー
標準的な34インチや33インチのパターを使っているが、「どうも構えがしっくりこない」「もっと低い姿勢で打ちたい」と感じている方。
長さ調整機能(32~36インチ)を使って、あなたの理想のパッティング姿勢を見つけることができます。
オデッセイやキャメロンより安価に高性能を手に入れたいゴルファー
最新のAI設計モデルや高価格帯のブランドに手が出しにくいが、性能には妥協したくない方。
アーナは中古市場で1万円台という驚異的なコストパフォーマンスで、ハイエンドモデルに匹敵するミスヒット耐性と打感を提供します。
ソフトな打感と高い寛容性を両立したいゴルファー
フィーリングを大切にしたいが、ミスへの不安も解消したいというワガママな要求を叶えてくれます。
2層のPEBAXインサートが、最高の打感と安定性を両立しています。
記事のまとめ:アーナは「スコアを買う」ための最高の選択肢
PING シグマ2 アーナ パターは、単なる数年前の旧モデルではありません。
それは、「テクノロジーの先進性」「中古価格の安定性」「アマチュアへの最適化」という、現代のゴルファーが求める三つの要素が奇跡的に融合した、時間を超えた名器です。
2018年に登場したこのパターの技術は、2024年の今でも、最新の競合モデルと戦えるどころか、長さ調整機能という決定的な付加価値によって、多くのゴルファーにとって最高の選択肢であり続けています。最高の投資としてのアーナ
長さ調整機能で、あなたはパッティングの再現性を手に入れることができます。
2層フェースとTR溝で、あなたはミスヒットの不安から解放されます。
このパターのテクノロジーは、賞金王である金谷拓実プロの独自のパッティングスタイル(2度アップライトのカスタム仕様)をも支えるほど、プロレベルの信頼性を持っています。
確かに、純正グリップの交換が必要になるかもしれませんが、その小さな手間を考慮に入れたとしても、このパターが提供するパフォーマンスと価格のバランスは、現行モデルを凌駕する「最高の投資」と言えます。
あなたのスコアを確実に改善し、ゴルフをもっと楽しくしてくれるシグマ2 アーナ。
このパターを手に、自信を持って次のグリーンに挑んでください。
あなたのパッティングの悩みは、今日で終わりです。